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☆Novel contents☆ 

2010.2月に書き始めた作品です。
26巻 ACT.152バイオレンスミッションフェーズ1以降の展開は含まれておりません。

Switch ~君を守りたい~☆contents☆ 


Switch ~君を守りたい~ ACT.5

(SIDE キョーコ)

「・・・っ、イヤなんだっ…俺がっ」

いつになく真剣な顔をして、熱っぽい瞳で見つめてくるショータローに、私は動けなくなった。

こんなショータロー…私は知らない。

動揺を隠して目を逸らすと、私はさっきだるまやで決意したことを口にした。

「私はもう恋なんてしない。…でも、女優だから、ドラマの中では、何度でも誰とでも恋をする。
だから、私は敦賀さんにも恋をする…このドラマの中で、きっとしてみせるわ」


……ショータローからの返事はなかった。
恐る恐る視線をショータローに向けると、ショータローは下を向いて何か考えてるようだった。
そして、しばらくして何か思いついたかのように口を開いた。

「…なら、俺も出る」

…なら、俺も出る…ですってぇええええ???

「…はっ?…何いってんのよ、あんたは歌手でしょ!
…演技もできないくせに馬鹿なこと言ってんじゃないわよっ
世の中はね、あんたを中心に回ってるわけじゃないのよ?出たいって言ったからって簡単に出られるわけないでしょう??…ったく、寝言は寝て言いなさいよねっ!」


文句を言いながらも、私はいつもの雰囲気に戻った事に安堵していた。
あんなショータロー相手じゃ調子が狂っちゃうもの…
ショータローは敵!私の倒すべき憎い、最低男なんだから!!!

「おまえにできて、俺様に出来ないことはない!」

いつものように上から目線な台詞で私を挑発してくるショータロー。
いいわよ、受けて立とうじゃないの!意気揚々と言い返そうとした時、携帯が鳴り出した。

画面表示は「非通知」      嫌な予感がする…

訝しげな顔をして、出ないのかよって…目で見られて渋々携帯に出た。

「やぁ…遅くにごめん。俺だけど…」

この場では聞きたくなかった声の主に、体が強張った。背中に緊張が走り、ショータローの視線も突き刺さる。

「もしもし?聞こえてる?」

電話口からは返答を催促する声…

「は、はい…何のご用でございましょう?」

動揺しまくりの私だったが、名前は出さずに、静かにするようショータローにジェスチャーを送ると、廊下に出た。

「…最上さん、ドラマの話、聞いた?」

どっちにもバレてないわよね?…開けられないようドアにもたれかかりながら返事を返した。

「…あっ…はい、聞いてます」

「で、…君は、どうする?」

少し低めのトーンで話しかけられ、心配されてるんだって思った。

「私…は、選べるような立場にありませんから、頂いたお仕事を一生懸命やるだけです」

「でも、今回の話は…」

聞こえてくる優しい声…に胸が温かくなった。

「敦賀さんにはご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、社長さんにも言われたんです。向き合ってみろって…。それに、役者として生きていくには避けて通れない道ですからね。不肖、最上キョーコ、全力を尽くして今回のドラマ頑張る所存でございます!」

本当は全く自信ないんだけど…頑張るって決めたんだもの。

「…そうか、じゃあ、俺も全力で協力させてもらうよ。それに…君の初めての相手役は誰にも譲れないしね?」

「///」

優しく神々スマイルで微笑む敦賀さんの顔が浮かんで、頬がカァッと熱くなった…次の瞬間、私はおでこに痛烈な痛みを感じた。

勢いよく開け放たれたドアのせいで、壁におでこを打ち付けてしまったのだ。
振り返るとそこには、怒りを露わにしたショータローが立っていた。

「…った~っ 何すんのよ、ショータロー!!」

痛さのあまり、思わず口がすべった。

「おまえが遅いからだろっ!いつまで待たせんだ!!」

大声で文句を言うショータロー…ハッと携帯に視線を下ろした時には遅かった。

その瞬間、私の体からは一気に血の気が引いていった。

( …いやぁ~~~っ!どうしようぅぅ~!!
絶対…き、聞こえちゃったわよね?…さっき名前も叫んじゃったし…っ)

顔面蒼白となった私に聞こえてくれるのは…大魔王降臨のレクイエム。

ヒィっ…いやぁぁぁっ~~~~~~~~~~~~っっ!(泣)

恐る恐る携帯を耳に当てると…

「…最上さん、今、どこにいるの?」

…抑揚のない敦賀さんの声が、恐ろしいほどの冷気を伴って鼓膜を伝わってきた。
私は、恐怖でダバーと溢れだす涙を零しながら…『切』ボタンを押したくなった。

→ 6話へ続く

[ 加筆修正 2013/11/9 ]
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