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☆Novel contents☆ 

(SIDE 蓮)

その日は珍しく夜に仕事も入っていなくて…
事務所に用のあった社さんを送って、そのまま帰る予定だった。 もう少しで事務所という場所で電話をしていた社さんが、俺に駐車場に回るように指示をした。
仕事の打ち合わせでも入ったのかと一緒に事務所に向かおうとしたら、にんまりとした笑みを浮かべて社さんがいったんだ。

「ふっふっふ~ キョーコちゃんがいるんだって。
今日は久しぶりにラブミー部の仕事だったみたいでさ、
もう上りの時間みたいだし、送っていってあげれば?」

「……」

社さんの言葉に小さくため息をついて見せた俺だけど、彼女に会えるのは嬉しい。
素直に嬉しいと思ってしまえるほどに、最近の俺は彼女に嵌っているらしい…。

夕飯でも依頼しようかな…なんて考えながら、ラブミー部の部室に向かって歩いていた俺は、部屋から急ぎ足で出て行く彼女を見つけた。彼女が向かった先は非常階段。

(…そんなところに一体何の用が…?)

彼女のその行動になぜか変な胸騒ぎを覚えた俺は、気づかれないようにそっと彼女の後を追った。

そして、屋上へ出て行った彼女を追って扉の前までたどり着いた俺は、扉の磨りガラス越しに
彼女以外の人影を見た。

オレンジ色に染まるガラスに映る二つの黒い影…

嫌な予感に不安が広がる。彼女じゃない影からは、男の声がした。

心臓が落ち着きをなくしていくのを感じながら、俺はその声に耳を澄ました。

聞こえてきた会話は       

光さん…って誰だ?

俺の知らないところで、名前で呼ぶような親しい間柄の男がいたなんて…
俺のことは苗字呼ぶのに…そんな些細なことにさえ、囚われてしまう俺。

その男は彼女にしかできないことだといって、ガラス越しの影がひとつになった。

「?!」

俺は手にしていたドアノブに自然に力が篭るのを感じた。

      だからって…このまま飛び出していって、どうする?

…想いを告げるつもりもないくせに…

躊躇している間に、男は彼女に告白をした。

クソッ…

簡単に想いを口にできるソイツが妬ましくて…
こうして指を咥えてるだけの自分が情けなくて…
俺は、ドアノブを強く握り締めたまま動けずにいた。

そして、続く会話に俺は自分の耳を疑った。

( きまぐれ…共演?…ボウ?)

彼女の出演番組はすべてチェックしていたはずなのに、
彼女の共演者??…レギュラー番組なんて聞いたことないぞ?

何よりも腹立たしいのは、彼女のまんざらでもなさそうな態度…
俺の心中は、気が気じゃなかった。

こんなところで、見知らぬ男に彼女を奪われるわけにはいかない。

まさかこんなところに伏兵がいるとは思わなかった。
それ以上に、その手の事に免疫のない彼女が、
ラブミー部のあの娘が拒絶しないなんて、思いもしなかった。

もう恋愛なんてしないって、頑なに恋愛を否定してきた彼女が…
こんな反応をするなんて…俺は何のために今まで我慢してきたんだ?

父さんを超える役者になるために、今まで頑張ってきた。

でも、今…彼女を失ったら…?

あの時こうしていればって、ずっと後悔する事になるんじゃないのか?

俺の中で知らない間に大きくなってしまった彼女の存在。

彼が去っていくのを確認すると、俺は彼女に声をかけた。

「最上さん…?」

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