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☆Novel contents☆ 

(SIDE 蓮)

「聞いたら、もう君を離してあげられなくなるけど…聞きたい?俺の秘密…」

俺にとって、それは賭けだった。 だけど、俺のキスを受け入れてくれた彼女に…
誤解が解けて頬を染めた彼女の表情に、否が応にも期待が高まる。
俺をみつめる可愛い上目遣いに耐えられなくなった俺は…
彼女から視線をそらして、星空を見上げた。

すると、

「クシュンッ」

可愛いくしゃみが聞こえてきて、俺は彼女に言った。

「…移動しようか?」

「え?」

「今日は俺も、もう上がりなんだ。君もそうだろ?
君に風邪を引かせるわけにはいかないしね?」

そういって俺は社さんに連絡を入れると、屋上の鍵と彼女の荷物を取ってきてもらった。
社さんから荷物を受け取った彼女は、真っ赤な顔をしてたから、社さんには伝わっただろう。

非常階段から、そのまま駐車場に向かった俺たちは、満面の笑みの社さんに見送られた。

きっと、明日は質問攻めされるんだろうな、だけど、それも甘んじて受けよう。
こうして彼女を手に入れることができたのは社さんと、もう一人の彼のおかげなんだから。

     彼女は明日なんて答えるんだろう?

足を止めた俺に気づいて、振り返った彼女に、俺は笑顔を向け、彼女の手を握った。

「なっ…誰かに見られたらどうするんですか?!」

辺りを見渡して焦る彼女の唇に軽く口付けて、繋いだ手にもキスを落して言った。

「この手はもう離さない…
それにここは事務所だし、心配は要らないよ?」

そういうと彼女と手を繋いだまま車に向かった。

少し浮かれていたのかもしれない…

でも、そんなやり取りを見ている人間にも気づかない位…
この日の俺は、嬉しくて仕方なかったんだ。

***

(SIDE キョーコ)

昨日、敦賀さんに連れられてマンションへ向かった私は
途中で食材を購入して夕食を作った。
敦賀さんが、食後のコーヒーを入れてくれて…そう、そこまではいつもの敦賀さんだった。

告白されたことでドキドキしていた私は、食事の味もよくわからなかったけど…

「今日は帰したくないな…」

時計を気にしてたら、そんな風に言われて、私は、もう、どうしたらいいかわからなくなって、動揺してた。
それはもう、ものすごい勢いで目をグルグルさせて…
そしたら、敦賀さんはぷっふーって思いっきり噴出して笑い出した。

「もうっ!またからかったんですね!!」

プンプンって本気で怒れば、急に真剣な顔で…

「からかってなんかないよ?俺はずっと…君が欲しかった。
この腕に君を閉じ込めてしまいたいって今も思ってるよ?
でも、待つよ、君がその気になってくれるまで…
…待てる…と思う、ちょっと自信はないけどね」

「///」

自信ないなんて…殺し文句、本当にこの人は…っっ///

私は何とか話題を変えようと…気になってた敦賀さんの秘密のことを訊いた。

「…あの、それで敦賀さんの秘密って…」

すると、敦賀さんはまっすぐに私を見つめて…言った。

「目を…瞑ってくれる?」

「え?」

目を瞑って…といわれて、反射的に赤くなってしまった私に、敦賀さんが柔らかく笑いながら

「キスじゃないよ?…してほしいならキスもつけるけどね?」

フェロモンを漂わせて言ってくる敦賀さんに、慌てて首を横に振りながら

「///わ、わかりました!」

目を瞑った。

「いいよ?」

と言う声にゆっくりと瞼をあければ、そこには青い瞳の敦賀さんがいて…

「…久し振りだね、キョーコちゃん」

キョーコちゃんって…優しい声で呼ばれて、私は溢れてくる涙を堪えられなかった。

「コーン…敦賀さんがコーンだったの?」

「ああ、正確にはクオン…なんだけどね」

苦笑する敦賀さんの表情に先生の顔が重なった。
今までの出来事が…私の中で繋がっていった。

妖精界の王様は…コーンの、クオンのお父さんは先生…
クオン少年は15歳で亡くなったんじゃない…

敦賀さんのすごい秘密を知ってしまった私は、彼の抱えていたものの大きさに言葉を失った。

黙ってしまった私を見て、敦賀さんは…優しい声で謝ってくれた。

「今まで騙してて、黙ってて…ごめん」

…言えるわけない…でも、教えてくれたんだ…。
敦賀さんが…コーンだった。コーンは生きてたんだ。
それがすごく嬉しかった。

「いえ…いいんです、コーンが生きててくれただけで…
私は、…コーンにたくさん助けてもらったのに
何もしてあげられなかったから…」

「そんなことない…今も昔も、俺は…君の存在に助けられてきたんだ。
それこそ、俺の知らないところでまで…ね」

「あ、あれは…っ」

そう云って互いにみつめあって、笑って…私たちは、また唇を重ねた。

そして        

***

ぷきゅぷきゅぷきゅ…ヨロヨロ…

壁に手をついて腰を抑えながら、控え室へと向かう坊を、先に収録を終えた光さんが控え室の前で待っていた。

「…あ、」

どうしようと…昨日の返事をしなきゃと思った私が
坊の頭を外そうとすると、その手を押さえて光さんが言った。

「そのままで…聞いてくれる?」

坊の着ぐるみを着たまま控え室に入ると、光さん…が話し始めた。

「昨日さ、俺…見ちゃったんだ」

「えっ?」

「敦賀さんと…付き合うことになったんでしょ?
…本当はわかってたんだ、二人が想いあってるってこと…
俺がきっかけを作っちゃったのかな…?」

「…光さん」

「…ごめんっ、未練たらしくて…
でも、今すぐは無理でも俺…忘れるから。
…京子ちゃんも昨日のことは忘れて?
あいつらに振られたなんて知られたくないからさ…
今まで通り普通に…俺にリーダーとしての威厳を保たせてよ?」

そう云って光さんは私に笑顔を見せて、静かに部屋を去っていった。

その日の夜、そのことを敦賀さんに話すと…

「彼には感謝しなきゃな…
彼のおかげでこうしてキョーコといられるようになったんだから…」

「私、何もいえなくて…
好きになってくれてありがとうって伝えたかったのに…」

「わかってくれてるよ…きっと」

「そう、でしょうか…」

しゅんとしていたら、急に敦賀さんの顔が近づいて、鼻を噛まれた。

「?!…なっ!何するんですか?」

「いつまでも他の男のこと考えてるから…せっかく2人きりなのに」

そういって拗ねたフリをして私の気を紛らわせようとしてくれてる敦賀さんに

「もぉっ…
それにしても敦賀さんがあんなに嘘つきだったとは思いませんでした。
待つよって言ってたのに…全然待ってくれないしっっ!
私、今日大変だったんですから!!」

「…クオンだよ?ベッドであれだけ呼んでくれたのに…もう元に戻ってる」

「なっ…?!」

「今日も練習が必要かな?」

「って…け・・・結構です!!///…今日は絶対帰りますから!」

「嫌だ」

「…嫌だ…って子供じゃないんですから…」

「子供…じゃないから、言ってるんだろう?
それとも、作ってみる?そしたらずっと一緒に暮らせるし…」

「って…ソレ順番違ってますよ!…って、どこ触ってるんですか?!」

今夜も帰れない…キョーコちゃんなのであった。・・・マル。


 ~FIN~
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