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☆Novel contents☆ 

この作品は2010年8月の企画参加作品です。

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罪に濡れた夜を…  ~ 1話 ~  【濡蓮】



a guardian angel-夜明け前.jpg


あの日の敦賀さんは、いつもの敦賀さんじゃなかった。


私を助けてくれた時の彼は…


凶悪な殺人鬼BJ役を演じるカイン・ヒール


そのカインを演じるのは敦賀さんだ。


どんな時も瞬時に芝居を組み立てて切り返すことのできる彼が、あの時ばかりは違っていた。


私にありがとうと言った彼の言葉に飲みこんだ…違和感。


その違和感を…今リアルに感じてる。


らしくないといえば、あの時計も…壊れたあの時計の意味するものは…?


その夜、夜中に目を覚ました時…ベッドに彼の姿はなかった。


こんな時間にどこへ?           


気になりつつもそのままやり過ごして朝を迎えた。


明け方近く、戻ってきた彼にそっと尋ねる。


「兄さん…どこか行ってたの?」


そう、今気付いたかのように聞いてみると


「…散歩」


ポツリとそう答えた彼はそのままシャワーを浴びにいった。


その時の敦賀さんの色のない表情に、それ以上は聞けなかった。


翌日も、そのまた翌日も…彼は真夜中になると姿を消す。


そんな敦賀さんに何も聞けないまま、撮影が始まった。


撮影現場を見学していた私に、兄さんはいつも通りに振舞った。


BJ役も問題なくこなしている…さすがは敦賀さんだ。


そこには完璧な演技で応える私の尊敬すべき俳優がいた。


だけど、その夜…疲れからか浅い眠りについた彼は、酷くうなされていた。


「兄さんっ…兄さん、大丈夫?」


私の声に目を覚ました彼は片手で顔を覆ったまま、しばらく反応がなかった。


あの日と同じ…茫然自失となった彼の表情に
何かある    …そう確信した。


そういえば、彼は言っていた。


ダークムーンで嘉月ができなくなった時、坊の姿の私に… 


『大切な人は作れない…どこにいても…』 


あの時に感じた敦賀さんの深い闇、その闇が今、彼を苦しめている。


そう、直感で感じた。


でも、私にはどうすることもできない…。


「…何でもないよ。起こして悪かった


明日も撮影があるから…セツも…早く寝た方がいい」


そう言って、心配する私の頭をなでる兄さん。


「……」


私はベッドに潜る彼の姿にまた言葉を飲み込む。


暗い夜、ホテルの窓からは、降り出した雨が見えた。



a guardian angel-探す.jpg


しばらくして目を覚ますとまた彼がいない。


私は胸騒ぎがして外へ飛び出した。


やっぱり、今の敦賀さんは…いつもの彼じゃない。


何かが彼を蝕んでいる。


その何かを、私は知る権利なんてないのかもしれない…


でも、放ってなんておけない…っ


彼が壊れてしまいそうな、そんな悪い予感に囚われて


私は必死で彼を探す…降りしきる雨の街を…。



→ 2話へ続く
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