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※ このシリーズには蓮×キョ以外のXXXなシーンがあります。蓮×キョ以外は受け付けないの~~という方はここでリターンすることをお勧めします。(みー)

Twin soul  ~君と出逢った奇跡~

【文章】みー


共働きで忙しい両親…3つ下の妹と俺は二人で過ごす時間が多かった。
だけど、二人でいれば寂しさなんか感じなかった。
俺と茉鈴はいつも一緒だったんだ…可愛い妹の茉鈴。
俺の後を追って無邪気に笑う茉鈴が、俺は可愛くて仕方なかった。

いつの頃からだろう…
仲のいい兄妹ねと云われることが、嬉しくなくなったのは        …


妹だという事実をつきつけられる度に、抜けない棘が俺の心につき刺さっていく。

( 嘘だろう?…茉鈴は血の繋がった実の妹なんだぞ! )

俺はそんな自分の感情を認めたくなくて、いろんな子と付き合ってみたりした。
だけど、どうしても茉鈴と比べてしまう自分が…そこにいたんだ。

茉鈴だったら、そんなこといわない…茉鈴だったら      

だから、どの子とも長続きすることはなかった。

もう、好きじゃない子と付き合うのはやめよう…
そう思った俺は、茉鈴の優しい兄でいることを選んだ。

高校生になった茉鈴はすごく綺麗になった。

そして、俺はそんな茉鈴に欲情してしまう自分に気づいてしまった。

( このままじゃ…ダメだ )

ずっと守ってきた可愛い妹…それを俺が壊してしまう。

不安を抱えたまま…でも、離れることも出来なくて、
優しい兄を演じてきた俺に、茉鈴は云ったんだ。

お兄ちゃん…私、彼氏ができたの       …って

言われた瞬間…頭が真っ白になった。

「お兄ちゃん…?」

しっかりしろ…いつかはこんな日が来るって覚悟してたじゃないか…

「そうか…よかったな」

そう云って、茉鈴の頭を撫でようとすると…

「もぉっ…子ども扱いしないでっ」

そう云って俺の手を払いのけるように、茉鈴は2階へとかけ上っていった。
俺の手を避けるように…通り過ぎていった茉鈴の長い髪先は濡れていた。

窓の外には雲ひとつない星空…その意味を悟った瞬間、胸を切り裂くような激しい痛みが俺を襲った。

茉鈴が俺から離れていってしまう     …
俺の知らない男に抱かれた茉鈴…これからも茉鈴はその男に抱かれ続けるんだ。

壁を背にズルズルッと廊下に崩れ落ちる俺の目には…滲んだ星空が映っていた。


カットの声がかかり、初日の撮影は終った。

モニターをチェックする彼女のそばへ近づこうとすると…アイツがやって来た。

「キョーコ、飯でも食って帰ろうぜ…」

そういってさりげなく、俺と彼女の間に立ったアイツに…俺は奥歯を噛んだ。
小さく息を吐いて、彼女の背に回るとアイツから引き離しながら話しかけた。

「悪いんだけど、今度にしてくれないかな…
最上さんはこれから事務所に行かなきゃいけないから…」

「え?」

目を大きくする彼女に…しれっとした顔で言葉を続ける。

「あれ…?マネージャーから聞いてない?」

そういうと、機転を利かせてくれた社さんが…彼女にもっともらしい嘘をつく。

「社長が、蓮の凱旋を祝ってパーティをするんだってさ
といっても、今日のは内輪の集まりなんだけどね。
社長から、キョーコちゃんも一緒に連れて来いって云われてるんだ…」

だから悪いね…というジェスチャーで不破に謝る社さん。
さすが…といったところか。

「というわけだから…いいかな?」

こうして、彼女の捕獲に成功した俺は、彼女を車に乗せるとエンジンをかけた。

バックミラー越しに笑顔で手を振る社さんの姿を確認すると
状況を把握できていない彼女のマネジャーに軽く会釈をして車をスタートさせた。
後のフォローも、社さんがしてくれることだろう。
しばらくして、見慣れた道が見えてきた頃、彼女が俯いたまま…小さく抗議した。

「…騙したんですね?」

その声に…俺も前を向いたまま応える。

「…お互い様だと…思うけど?」

そういうと、彼女は窓を眺めながら…小さな声で言った。

「…私は…嘘はついてません…」

その言葉に俺は嫌な予感が的中したと思った。

アイツとの撮影シーンを見たときに感じた…嫌な予感…

この2年の間にスキルアップしたのは彼女も同じだった。
ベッドシーンから始まった撮影に怯むことなく、現場をリードする姿に同じ役者として負けていられないなと思った。
だけど、演技をするのは初めてのアイツが…
彼女を抱くシーンで…垣間見せたあの顔は演技じゃなかった。

カメラに映らない…その一瞬の表情に俺は空白の2年を感じた。

自分じゃない誰かを想いながら抱かれる女に…
恋焦がれる…苦しみに歪んだ切ない男の表情(かお)をアイツはしたんだ。

     離れていたこの2年という時間、アイツがずっと彼女のそばにいた。

何かあったとしてもおかしくはない…俺たちは別れたわけだし、何の約束もしなかった。

だけど、それでも俺は信じてた。

彼女は誰のものにもならない…きっと俺だけを想ってくれてるって…。

…今だってその想いは変わらない。
彼女はアイツじゃなく俺を愛してる…自惚れなんかじゃなく、俺にはわかるんだ。
何度も彼女を抱いてきた俺には…

そして、隣にいる彼女が今…何を思っているのかも…

あいつに抱かれた罪悪感?   そんなの関係ない…

俺に別れを告げたこと?   それだって…関係ない。

彼女が一番恐れてるのは…

二度と逃げ出すことは許されない…愛に向き合うこと…
それが一番怖いんだろう?

もちろん、俺はこんなことで揺らいだりなんかしない…
君がアイツに抱かれたからって…その心を許したわけじゃない。

アイツが…本当に君を手に入れていたのなら、このドラマにしゃしゃり出てくる筈がないんだ。

アイツだってこれが最後だってわかってる…だから、必死なんだ。

だけど、俺は負けない…二度と君を離すつもりなんてないんだから。

        覚悟しておいて?


→ 6話へ続く

2012.2.3 アイミル掲載作品
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