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  蓮誕まであと・・・

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本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。

あくまで妄想です~…予想ではありませぬ。
欲望に忠実に生きるみーの妄想にお付き合い頂ければ幸いですw




愚者と呼ばれても…


目を覚ますと、隣に彼の寝顔があった。

静かに寝息をたてているその端正な顔を見ていると、昨日のことがまるで嘘みたいに思えた。

だけど、腕の間から見える胸元には彼がつけた痕がたくさん残っていて…
今更ながらに自分が裸だったことに気づいて身じろぐ。
その瞬間、下腹部にズキンッと強烈な痛みが走った。

「っ…」

           この痛みは紛れも無くこの人が私につけた傷。

だけど、その痛みさえも…愛しいと思う私が確かにそこにいた。


*******

この扉のむこうにあるのは小さな世界…
たった二人しか居なくても、そこにいるのは最上キョーコでも敦賀蓮でもない。
カイン兄さんとセツ…二人だけの世界。

「…ただいま」

演技者として恥じることのないようにと、役を憑けて部屋へと入った。

気だるそうに私を出迎えた兄さんに、私もいつも通りのセツを演じた。

「…可哀想な兄さん…アタシみたいな可愛い妹が居るせいで ゆっくりも寝ていられないなんて」

不機嫌な声で兄さんは言い返す。

「…全くだな…いっそ 俺だけを感じて生きていけばいい様に この部屋につないで閉じ込めておくか…」

独占欲交じりの兄さんのセリフにうっそりと呟く。

「素敵……次のオフ 鎖 買いにいく…?」

ヒール兄妹として演じてる間は余計なことは考えない。
この世界に最上キョーコは持ち込まない…はずだったのに

ピリリリリリリリリ ピリリリリリリリリ ・・・

突然鳴り出した音は…鞄の中から聞こえてきた。

それが、アイツからの電話とわかった瞬間、私は最上キョーコになってしまった。

( 何考えてるのよアイツ!!こんな時間に いえ…っ違う!!こんな時に……!!)

慌てて電話を切る私を…アイツからの電話を…
どんな気持ちで彼が見ていたのかなんて知らなかった。

私の手から携帯を取り上げた兄さんは、いつもの兄さんじゃなかった。

まるでB・Jのような目で見下ろされて固まってしまった。
そして、無言のままに電源を落した彼はそのまま携帯を投げ捨てた。

恐怖で体が竦む…真剣怒り以上に怖い…

仄暗く陰った瞳…まるで何かに絶望したようなその瞳の奥で揺らめく狂気

今までで一番怖い顔をした敦賀さんがそこにいた。

このまま、最上キョーコになって謝ってしまった方がいいのかもしれない。
だけど、こんな敦賀さんとこのままふたりきりで一夜を…と考えると怖くて出来なかった。
だから、私はセツであることを選んだ。
生唾を飲み込んで、小さく深呼吸をした私はセツになる

「兄さんったら…怖い顔、まるでB・Jみたいよ?」

その言葉にビクッと体を強張らせた兄さんが、次の瞬間、クッと笑った。 

「兄さん?…あぁ、その方が都合がいいんだっけ?」

「?!」

そう云って私を見た兄さんの目は笑ってなくて…背筋が凍るくらい怖かった。
恐怖で言葉が出てこないアタシに近づいて兄さんが言った。

「…それじゃ、さっきの続きをしようか?」

さっきの続き…?
固まったままの私の腕を引っ張って、私をベッドに押し倒しながら言った。

「言っただろう?俺だけを感じて生きていけばいい…って」

そんな兄さんの言葉に、恐怖を感じながらも私は必死にセツを貼り付けて応えた。

「あぁ、鎖を買いに行こうって話ね?」

顎をなぞる指…近づいてくる顔に心臓が激しく高鳴っていく。
そんな私の反応を愉しむように、兄さんは私の耳元に息を吹きかける。
カァッと赤くなる頬を見て、嬉しそうに笑う兄さんの目の奥は笑っていない。

夜の帝王カインバージョン…

怖いのに艶かしい空気を纏う兄さんにゾクッとした。

「鎖よりも…もっといい方法がある」

そう囁かれて逃げ出したくなった…心臓は痛いくらい早鐘を打ってる。

何をされるのか…期待と恐怖で…期待? 

          何を期待してるっていうの?

二人きりの部屋、ベッドに押し倒された状態でヒール兄妹がしそうなこと…

ううん、まさか…だって、敦賀さんは私には手を出さないって…

敦賀さんが何を考えてるのかわからなくて、頭の中がパニックを起こしてる。

そんな私を見下ろす…まっすぐにみつめてくる兄さんの視線に耐えられなくなった。

ここにいるのはセツ…セツならどうするの?

アタシは、うっすらと頬を染めながら、目をみつめて答えた。

兄さんを溺愛してるセツならこう言うだろうと…。

「…いいわよ、兄さんの好きにして?」

そう告げたのと同時に塞がれた唇…

         何が起きたのかわからなかった。

だけど、キスされてるんだってわかった後も…拒めなかった。

演技だとしても嬉しかったんだ、セツじゃなく…私が。

頬じゃないキスが…大人として扱ってもらえたことが。

どれくらいの間…そうしていたのかわからない。

体中から力が抜けていく…感覚に甘くて熱くて蕩けるような…

ショータローの時とは違って…
戸惑いさえ飲み込んでいくほど、そのキスは気持ちがよかった。

「…愛してる…」

そういわれた様な気がした。

そんなまどろみの中に居た私に、唇を離した兄さんは       

→ 2話へ続く
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