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  蓮誕まであと・・・

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☆Novel contents☆ 

(SIDE 蓮)

彼女と付き合うことになったと社長に伝えた。
が、まだ…いろいろと思うところはある。

自分の抱えてる暗い過去と本当の姿…彼女に打ち明けられずにいるのに
どうしても我慢ができなかった。

彼女との共演…あの子の初めての恋の演技を間近で見て…
恋をしている瞳をみせられて…
その表情の裏で誰を想ってるのか…思い出して演じてる?

…昔大好きだった…今も君の心を占めているアイツのこと。

それとも      …?

君の心の中にそんな表情を引きだすような誰かがいる?

そう考え出したら、ドラマの中で向けられるその笑顔を…
俺以外の誰かに向けるのかと思ったら、いてもたってもいられなくなった。

キスシーンの撮影を翌日に控えたあの日…

動揺からか挙動不審になってたあの子に思わず声をかけてしまった。

「キスシーンが…不安?…だったら、練習しようか?」

その言葉に戸惑いを隠せない彼女を半ば強引に家に連れてきた。

頬を染めて、俺とのキスを意識してる彼女を前に…
その可愛い顔に想いが零れて、気がついたら伝えていた。

彼女に触れることが許される…それが演技の中でだけということが切なかった。

ラブミー部の彼女は…恋の演技に苦戦するかと思っていたのに…

ドラマの中で俺に恋をする君は本当に可愛くて…可愛すぎて…
それが現実ではないことが俺の胸を苦しくさせた。

だから、俺の告白に頬を染め頷いてくれたのが嬉しかった。

すごく嬉しかったのに、忙しい俺たちはドラマの共演が終わってしまえば…
付き合うことになったというのに思うように会うこともできない。

仕事が終わって、声を聞きたいと思っても時計をみては諦める。

相変わらず携帯の扱いになれてない彼女から届くメールは…シンプルで…
俺はまだ、彼女から好きという言葉さえ…聞けていない。

俺ばかりが彼女に夢中で…彼女の気持ちがみえない。

先輩からの言葉を断れなかっただけかもしれない…

いや、そんなことはない、彼女は…

そんな自問自答を繰り返してはため息をつく。

つまるところ俺は、彼女に愛されているという自信がないんだ。

彼女はまだ知らない…アイツが君を想ってること…。

アイツのことになると周りが見えなくなってしまう彼女。
彼女を傷つけて、変えてしまうほどの影響力を持って…彼女の心に居座ってるアイツ。

その激しすぎる程の憎しみは、それだけ彼女がアイツを好きだったという証。

そのことが…俺の心を苛む。

彼女に言ったあの夏の日の告白は、彼女には届かなかったが、いつ仕掛けてくるかわからない。

その時、君は…彼を許して彼への気持ちに応えるんじゃないか…ってそんな不安が拭えない。

俺のそんな不安が顔に現れていたからなのか、社長がやれやれって顔で俺に言った。

「幸せいっぱいな奴の顔には見えねーな?…手に入れたんじゃないのか?」

「手に入れた…には入れたんですが…まだ第一段階をクリアしただけで…
問題はこれからなんです」

「まっ…お前も抱えてるもんが多いしな、彼女にしたって…
そういや、お前は知ってるんだろ?
彼女がどうして…人間として大切な感情を失うことになったのか…」

「ええ…」

「それがお前の顔が浮かない理由の一つ…違うか?
彼女を変えてしまった相手っていうのがアカトキの不破君なんだろう?」

「?!」

思わず、その言葉に反応してしまった。

「そうか…やはりな」

なんで社長がアイツの名を?

「どうして…それを?」

「ん?…彼女が言ってたんだよ 新人発掘オーディションの時に、
『私はアカトキ・エージェンシ―に所属する不破 尚に今すぐ追いつきたいからです!!』ってな
思えばあの時から、あの子の行動には普通じゃないものを感じてたんだよな」

「……」

…彼女はオーディションの時にそんなことを言ったのか?!
よくそんなで…いや…だから、社長の目にとまったのか?

だけど…確かに、今まで彼女が与えてきた影響力は…大きい。

ずっと社長の悩みの種だったマリアちゃんの心の傷も…
他の誰にもできなかったことを彼女は意図せずやってのけてきた。

だからきっと、社長は確信してるんだろう…。

俺の心の闇も彼女なら、解き放ってくれると。

それに彼女は俺にとって…ただの女の子じゃない…
大事な…思い出の女の子でもあるから…

彼女じゃなきゃ、きっとこんな気持ちにはなれなかった。

自分を完全に許せたわけじゃないが…それ以上に心が、身体が彼女を欲してる。

彼女を前にすると…すべて忘れてしまうんだ。

本能に突き動かされるみたいに…
彼女しか見えなくなって…そう、強固に保ってきた理性さえも最近じゃ危うい位…
どうしようもなく彼女に惹かれている。

「よし、ここは俺に任せろ!」

ニヤリと笑って云った社長のその眼光に…俺は一抹の不安を覚えた。

「……」

…嫌な予感がする…。

「そうだ 蓮!お前31日は夜空けておけよ?
…そうだな、おい、松島に連絡しておいてくれ」

そう言ってお付きの彼に指示を出すと、社長は楽しそうに鼻歌を歌いだした。

31日…っていうとハロウィンか…

社長のことだから、また何かお祭り騒ぎをするつもりなんだろう。

それと彼女とのこととどう関わりが出てくるのかわからないが…
この人には何を言っても無駄だからな…。

彼女が困ることにならなきゃいいが…と俺は溜息をついた。


********


31日…仕事を終えて迎賓館に着いたのは7時半過ぎだった。

俺にしては早くに来れた方だろう…。

社長が用意したという衣装に社さんと二人着替えていると…

Miss JELLY WOODSが俺を呼んだ。

「ちょっと…蓮ちゃん、蓮ちゃん…」

その声に俺は社さんに先に行ってもらうことにした。

別室へ案内された俺はそこで社長からの伝言を聞かされた。

そして、オレンジ色に光る小さなカボチャ…
ジャックオランタンのネックレスを首から下げ、金髪碧眼の吸血鬼に変身した俺は仮面をつけて会場へと移動した。

そこで俺が目にしたものは     

→ 3話へ続く

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