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  蓮誕まであと・・・

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☆Novel contents☆ 

(SIDE 尚)

俺の元へ入った1本の電話…それはキョーコの所属する社長からのものだった。

「10月31日の夜…時間を作ってくれないかね?」

( LMEの社長が俺に一体何の用があるっていうんだ? ) だけど、アカトキと並ぶ芸能プロダクション社長直々の電話に、
恐縮しまくっていた祥子さんの命令で俺は約束の場所へと向かった。

そこは、さすが日本を代表する大手芸能プロダクションの社長宅だと思わせるほど豪華で、正直ビビった。

アカトキでドル箱スターになった俺も、社長に連れられていろんなところに
行ったが、ここまで豪華な邸宅は初めてだった。
そんな豪華絢爛な佇まいに圧倒されてた俺は、そこにいる執事?らしき人間の姿に…
更に衝撃を覚える。

( なっ?…んで…あんな格好してるんだ? )

浅黒い褐色の肌、端正な顔立ち…冷静な口調で俺を社長のところに案内する執事は、
ずんぐりと丸いジャックオランタンの着ぐるみを身に纏っていたからだ。

( …おかしいだろう?いくら今日がハロウィンだからって… )

そう心の中で思いながら、案内されたドアを開けるとその先にいたのは   

「?!」

なんだありゃ!!…ん?ちょっと待てよ、アレは…どこかで見たことのある格好だぞ!!
ん~…っと…あっっ!!メフィストだ!!
あの杖の形…昔見たアニメよりさらに細工も凝ってるし、豪華になってるが…
あれは悪○くんのメフィスト2世に間違いない!!

しかし、LMEの社長は派手好きで変わり者だとは聞いてたがコスプレ好きの変態だったとは…。

俺は、アカトキを選んで正解だった…ゼ。

そう思った瞬間、少し、キョーコやアイツが不憫に思えてしまった。

すると、そのメフィストから声を掛けられた。

「やぁ、不破君よく来てくれたね。まぁ…かけたまえ」

そう言われて、俺は遅ればせながら名前を名乗り挨拶を済ませるとソファへと腰をかけた。

「君に来てもらったのは他でもない…うちの最上君のことについて、
君に聞いておきたいことがあったからなんだ」

( キョーコの…?どういうことだ? )

社長の意図が読めなくて警戒を露わにした俺に衝撃的な言葉が告げられた。

「彼女がうちのオーディションを受けた時にな、その志望理由が…
君に早く追いつきたいからって事だったんだが…
その時の彼女にはある感情が欠けていてな
だが、ようやく取り戻せたようでな」

「?!」

取り戻せた…だと?!

「ただ、それはまだ完全じゃない。
彼女自身がそれに気付いてるかどうかわからないが…
君は彼女が失くしたものがなんなのか…知っているね?」

「っ…」

キョーコが失くしたもの…それは俺が壊したあいつの恋心。

だけど、あいつはもう二度と恋なんかしないって…
俺をひたすら憎んで、俺のことだけを考えてたんじゃないのか?

取り戻した…って?…恋をしてるっていうのか?キョーコが??

いや、違う…社長が把握してるとなると…

まさか、あの男と?あいつらが付き合い始めたのか?

「…アイツっ…」

込み上げてくる怒りを抑えられなかった俺をみて、メフィストはしたり顔をした。

「その様子だと私の言いたいことが分かったようだね?
最上君は、そう、愛されることを知って愛する為の1歩を踏み出した」

コイツは一体何が言いたいんだ!!

「君はいいのかね?」

「?」

「その様子じゃ、蓮が心配するのも無理はないな…
君も彼女のことが好きなんだろう?
このまま、何もしないのならば君は彼女を完全に失うと思うが…」

その言葉に食ってかかるようにキッと睨んで見上げた。

「何をさせたいんだ?」

そういうと…社長はニヤリと笑った。

「準備は整っている」

そういうとパンパンと手を叩いて、奥の部屋が開いた。

「彼女が君をパーティに相応しい姿に変えてくれる」

「パーティ…?」

そこには背の低い小さな女性が立っていた。

…スタイリストか?

「そうだ…今日はハロウィンだからな
All Hallows' Eve仮装パーティに出席するものはみんなこの仮面をつけるようにいってある
そして、思い思いの仮装をしたゲストでパーティ会場は溢れかえっておる」

「で、俺に仮装させて一体、何をさせる気だ?」

「君は特に何もしなくても構わん…
彼女にJackを探してもらうことになってるからな」

「Jack?」

「そうだ、彼女に愛された選ばれたものだけが抜け出せるというゲームだ」

愛された…だと?

キョーコはアイツを探しにいくってことじゃないのかっ?!

何もしないでそれをただ見てろ…って…わけじゃねーよな?

わざわざ俺を呼んだ理由は何だ?

「とにかく、キョーコはその中にいるんだな?」

「ああ、そうだ…そうそう、これを忘れずに持っていくように
このジャックオランタンのネックレスは、彼女の持つ石と重ね合わせると
大きな光を上げる仕組みになっていてな…
この光が上がったらゲームオーバーだ」

「これを…アイツ、敦賀蓮も持ってるんだな?」

「そうだ」

「パーティ会場でキョーコをみつけて…
先に石を重ね合わせた方が勝ち…ってことか?」

「先に見つけたからといって、彼女に選ばれなければ…
愛されなければ…光を放つことはできまい」

「よくわからねーが…とにかくキョーコを先に見つけなきゃ話は始まらねーってことだよな」

( …アイツは俺のもんだ アイツには…誰にも渡さねーよっ! )

メフィストの手からネックレスを受け取ると、俺は急いでスタイリストの後をついていった。

そんな俺の姿を見送った後でメフィストは一人、窓の外をみつめていた。

「愛に障害はつきもの、そして勝ち取るもの…
この試練を乗り越えなきゃ本物とはいえんからなぁ?
彼女の愛を得る為に彷徨い続けることになるのは、どっちのJackになるか…」

夕闇に染まる夜空を見ながら、そう呟いたメフィストはほくそ笑んだ。

→ 4話へ続く

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