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本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。

あくまで妄想です~…予想ではありませぬ。
欲望に忠実に生きるみーの妄想にお付き合い頂ければ幸いですw 愚者と呼ばれても…

(それまでのお話) 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話

(SIDE 尚)

繋がらないままの携帯に俺は苛立ちを募らせていた。

あの日から、昼夜を問わずかけ続けているのに、キョーコは一切電話に出ようとしない。

それが意味するものは一つ       俺はキョーコへの連絡手段を失ったってことだ。

非通知の相手に真っ先にあの男を思い浮かべてたキョーコが…
あの男に尊敬の念を抱いてるキョーコが、アイツからの電話を平気で無視するはずがない。

クソッ、喰われてからじゃ遅せーっていうのに!…あのバカ女っ!

あの日以来、あの鬼畜ヤローに喰われるキョーコの妄想に取り憑かれてしまった俺は、その苛立ちがピークに達していた。

電話が通じねーなら会いにいくしかねー…。

とはいえ、もうあの手は使えねーな…
ポチリにべろちゅーをしてやったとしても、さすがに2度目は無理だろう。
だからって、アイツの下宿先で待ち伏せするのは俺のプライドが…

そうだ!そういや、キョーコの奴、新しいドラマの撮影をしてるって言ってたよな?
(演技のダメだしした時に、確かにそう云ってた。)

「なぁ祥子さん、BOX‘R’ってどこの局だ?」

何気なく訊いた俺に、ふぅっと溜息をついた祥子さんが立ちあがってメモを寄こした。

「…騒ぎは起こさないって約束できる?」

そのメモには、キョーコの撮影スケジュールとスタジオ名が記されていた。

「あぁ…」

メモを握りしめた俺は、こうしてキョーコに会いに行った。

***

今、俺の目の前にいるのは、撮影を終えたキョーコとその仲間、
行く手を遮るように立ちはだかった俺を見て、そのうちの一人が黄色い声を上げた。

「え、ええっっ、嘘~~ッッ、こんな所で不破尚に会えるなんてっ」

喜びの歓声にそうだろうそうだろう…と心の中で頷くも、その女以外の反応は薄かった。
まぁ、そんなことはどうでもいい。俺はキョーコに用があるんだからな。

「…話がある」

その声にようやく視線を合わせたキョーコの…
気だるそうな表情に、不覚にもドキッとしてしまった。

なんなんだ、このキョーコらしかぬ色気は…
いい女オーラまで醸し出しやがって…

思わずたじろいでしまった俺を、表情1つ変えずみていたその瞳が伏せられ、次の瞬間誘うような上目遣いに変わった。

クソッ何なんだよ…その表情はっっ
キョーコのクセに…いつの間にそんな男を誘うような顔…覚えやがった?!

初めて見るその表情に俺は焦りとショックを受けていた。

すると、キャーキャーと騒いでた女がキョーコに耳打ちする。

「…ねぇ、ナツの知り合いなの?」

キョーコをナツと呼ぶ声に、キョーコのソレが役によるものなのだと悟った。

(ったく油断も隙もねーな、この妖怪七変化魂ススリめがっ…!
危うくまた魂啜られるところだったじゃねーか!!)

心の中で悪態をつきながらも…俺はキョーコから目を離すことが出来なかった。

俺の知らないところでどんどん綺麗になって…キョーコが知らない女になっていく…
そんな事実を目の前に突きつけられた気がした。

しかも、目の前のキョーコはそんな俺を無視するように視線を逸らして言いやがった。

「さぁ?アタシ知らない、ツグミが話し相手になってあげれば?」

クスクスと…人を小馬鹿にしたようなその笑い声に思わず、頬がカッと赤くなった。

だけど、ここで帰ったらわざわざ来た意味がなくなると、俺はグッと怒りを堪えて云った。

「薄情な奴だな、幼馴染の顔も忘れちまうとはよ…キョーコ」

わざと迫ってやると、キョーコ同様俺に反応を示さなかったもう一人の女が、突然、俺とキョーコの間に割って入ってきた。
その女は俺ににこっと笑った後、信じられねー位ドスの効いた声で耳打ちしてきやがった。

「…京子さんの体にあんな痕を残したのはあなたなの?!」

不躾な言葉に面を食らった俺は、不破尚の顔を保つので精一杯だった。

(…この女…っ、…キョーコの体にあんな痕??…って、どういうことだ?)

「ちょっ…天宮さんッッ!」

その会話は近くにいたキョーコにも聞こえたらしく、キョーコは急に慌てだした。
だが、その女はキョーコの制止を振り切って俺に詰め寄ってくる。

「私だってこんな野暮な事いいたくないけど、幼馴染なら京子さんの迷惑も考えなさいよね?
わざわざ待ち伏せて…しかも、あんなっ…」


ブツブツと文句をいってくる女を無視して俺はキョーコに訊いた。

「…あんな痕って何のことだよ?キョーコ!」

まさか…アイツが?いや…そんなことありえねー…
そう思いながらも、不安と苛立ちは大きくなっていく。

「しらばっくれるつもり??」

キョーコとの間にいる女が喚く。
そのやりとりをキョーコと他の二人がおろおろとした顔で見守っていた。

「天宮さん、違うのっっ、アレは…っっ…?!」

困った顔をしながら弁解しようとしたキョーコが、突然、固まった。

その瞬間、ヒュゥ~~~~~~~ッと背後から冷たい風が吹きぬけていった。

「やぁ、不破君…また待ち伏せかい?君は本当に暇なんだな…」

振り返るとそこには、嘘くせー笑顔で近づいてくる敦賀蓮が見えた。

「なっ…お前、なんでここにっっ」

どうして、コイツが…っっまだ肝心な事が云えてねーっていうのにっっ

「なんで…って、それはこっちのセリフなんだけど、どうしてここに不破君がいるのかな?」

「そんなの、こいつに用があったからに決まってんだろ」

睨みあう俺と敦賀蓮…そこに只ならぬ空気を感じ取ったのか、さっきまで俺に喰ってかかってきてた女が私たちは先に帰るねと他の二人を連れてその場を後にしていく。

わ、私もそれじゃ…と帰ろうとしたキョーコに、アイツが話しかける。

「…ねぇ、最上さん…君は今日、彼がここに来ることを知ってたのかな?」

ビクッと身体を硬直させたキョーコは、アイツには背を向けたままぶんぶんと頭を大きく振った。
すると、それをみてフゥーっと息を吐いた奴は、俺を蔑むような眼で見下ろして言いやがった。

「前回の件といい…携帯の事といい、君は立派なストーカーだな?」

「なっ、俺がストーカーだと?!」

その言葉にカチンと来た俺は、アイツの胸ぐらを掴んだ。
だけど、アイツはその手を簡単に弾き返すと…

「あぁ、不審な電話が余りにも頻繁にかかってくるんでね…彼女も迷惑してたんだよ」

底冷えするような仄暗い瞳で俺を威嚇してきた。

やべぇ…っ…マジで怒らせたかもしんねー…だけど、負けじと俺もアイツを睨み返した。

「なんでアンタがそんなこと知ってる?」

キョーコの前で、尻尾を巻いて逃げる様な情けない格好は見せられねーからな…

「なんで?それこそ愚問だな…ずっとそばにいたからに決まってるだろう?」

「つ、敦賀さんっっ」

頬を染めながら、慌てた顔をするキョーコ。
その顔を見た瞬間、アイツの言った言葉が戯言じゃないって…わかっちまった。

ドクンッ… 心臓が嫌な音を立てながら軋む。

初めて感じたその胸の痛みは、二人と別れた後も止む事はなかった。

→ 10話へ続く
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