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本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。

あくまで妄想です~…予想ではありませぬ。
欲望に忠実に生きるみーの妄想にお付き合い頂ければ幸いですw 愚者と呼ばれても…

(それまでのお話) 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話


私は今、敦賀さんが運転する車の中にいる…。

不機嫌な顔で押し黙ってしまった敦賀さんにどうしていいかわからず…
視線さえ合わせらないまま、車は夜の街を走っていく。

(どうしてこんなことになってしまったんだろう…)


***

敦賀さんにストーカー扱いされたショータローは、すごく怒ってた。

「あぁ、不審な電話が余りにも頻繁にかかってくるんでね…彼女も迷惑してたんだ」

なんで、敦賀さんはあんなことを言ったんだろう…

『壊したのは俺だから、事務所には俺から手配しておく…』

そういって、あの携帯は兄さんが持って行ってしまった。
そして、その日のうちに新しい携帯が届けられた。

ショータローからの電話も、どうせいつものくだらない内容だろうと気にも留めていなかった。
      そんなことを考えてる余裕なんて私にはなかったから。

『愛してる…』

そう囁かれながら、彼の腕の中で眠る…甘くて残酷な日々。

嬉しいのに切なくて…切なくて苦しい
だけど、それでもあなたに愛されるセツでいたいと願ってしまう私がいた。

現実の私と敦賀さんではありえないから、
最上キョーコとして…向き合ったらこの関係は終わってしまう…から。

謝罪の言葉なんて聞きたくない…
何を言われるのか怖くて、ずっと『敦賀さん』に会うのを避けてきた。

あれ以来、兄さんが闇に囚われることはなくなった…気がする。

不安定だった部分はなりを潜め、魔物からは完全に心が消えた。
無から生まれる恐怖だけが支配する世界…
それを『演じる』ことができるようになった兄さんは、自信を取り戻したように思う。

彼の変化を感じてる…だけど、私は逃げてばかりだ。

だから罰があたったのかもしれない。
よりによってショータローと鉢合わせするなんて       

だけど、あの痕のことが天宮さんにばれたのは私のミスだ。
見えない位置だからって…油断してた。
考え事をしてた私は、控え室に入ってきた天宮さんに気づかなくて、制服の下の…キスマークのついた体を見られてしまった。

「女優の身体にそんな痕をつける男なんてっっ!!! 
ダメよ、京子さんっっ…そんな男とは今すぐ別れるべきよ」


それから、男に対する毒トークが始まってしまって・・・
まぁ、共感できる部分も大いにあったんだけど(さすがラブミー部、同志ね)

だけど      … 

「つき合ってるわけじゃないの…
その、相手が誰か…は云えない…けど、後悔はしてないわ」


そんな私の言葉に納得してくれたのかは分からないけど、
…天宮さんはそれ以上、何も言わなかった。

だから、突然…ショータローに食ってかかった時はびっくりした。

でもそれ以上にショータローの…
去り際のあの顔が目に焼きついてはなれない。

「お前、もしかして…?!」

そういったショータローは私のシャツに手をかけ、胸元のキスマークを見てしまった。

「 「!!」 」

「やっ!///」

慌てて隠したけど、私を睨んだその顔はすごくこわかった。
そして殺気だった顔で、敦賀さんに殴りかかろうとした。

「テメェッ…」

「なんだ…やるのか?」

振り上げられた手にも動じない様子でショータローを見下ろすのは、本当の敦賀さん。
そんな一触即発という張り詰めた空気に私の顔色は碧くなる。

もしこんなところを誰かに見られたら…と思うと不安で、私はしきりに周囲を見渡していた。

どうしたらいいんだろうと考えながら、辺りを見回していると窓に自分の姿が映った。

そうよ、ここにいるのは私(最上キョーコ)じゃない         

そう思ったら、スゥーッと役が降りてきた。

「クスッ…」

鼻で笑うようなその声に気づいたショータローが低い声で訊いてきた。

「何がおかしい…」

二人の視線が私に突きささる。だけど、そんな二人を交互に覗き込むようにして…ナツは上目遣いに見上げて言った。

「こうしてると…二人とも、アタシを取り合ってるみたいね?」

クスクスと笑いながらいうと、ショータローは敦賀さんから手を離し、バツの悪そうな顔をして目を背けた。
敦賀さんは無言のままアタシをジィっと見てる。

だけど、そんなのお構いなしにナツは愉しそうな笑みを浮かべながら話を続ける。

「そうだったら、面白いのに…ホント残念だわ」

ショータローにボロ雑巾みたいに捨てられた私…
他に好きな人がいるのを知ってて抱かれてる私…

本当、ありえなさすぎて可笑しくなってくるわ。

「残念…だと?こいつと寝たくせに…っ
お前はっっ コイツにだけ惚れないんじゃなかったのか??」


「……」

怒鳴り散らしてくるショータロー…それを冷ややかな目でみている敦賀さん、
二人の強い視線が私に向けられている。

フゥー…と息を吐いたナツはケロッとした顔で返事を返す。

「…そういえば、そんな約束もしたわね?」

「そういえば…ってお前っっ」

そんな私の態度に焦ったような顔を浮かべたショータローに平然と言い放つ。
あの人も聞いてる…私はまた、好きな人に嘘をつく。

「…寝ないとは約束してないわ?
それに、アタシは演技指導してもらっただけ」


…あの人に愛されてるのは私じゃないから、この気持ちは告げちゃいけない。

「演技指導だと??」

「そうよ、アタシは早く一流の役者になりたいの…
その為にはこの人が必要なの…あんたにもそう言ったでしょう?」


甘い毒に侵されて、どんなに苦しくても…耐えてみせる。

早く二人を引き離して、ここから立ち去らなきゃ…。

「…っっ」
「・・・・・・」

俯いて黙ってしまったショータローの前を横切って、伸ばした腕を敦賀さんの腕に絡ませた。

「それじゃ、敦賀サン…行きましょ?」

上目遣いに不敵な笑みを浮かべたナツに、敦賀さんはその視線を少しずらして固まったままのショータローをチラリと見た。

「…あぁ」

「キョーコッ…」

歩き出した私を呼ぶ声が、苦しそうで思わず振り返ってしまった。

ひどく傷ついた顔をしたショータローが見えたような気がしたけど、
次の瞬間、彼の懐に引き寄せられた私は、その力強い腕に促されるままに歩き出した。

私が守りたいのはこの人だから        

***

「…着いたよ」

そう言われて周りを見渡すとそこは見覚えのある場所だった。
ホテルに向かうとばかりと思っていたのに、着いたのは敦賀さんのマンション。

「……」

もう、逃げられない…ホテルなら、セツになることも出来たのに…
そう俯いていると頭上から敦賀さんの声が聞こえた。

「…降りて」

有無を言わさないその言葉に従うように、後ろ姿をみつめながら部屋へと向かった。
その背中をみつめてるだけで胸がきゅうんと苦しくなった。

セツとして愛された日々、夢から覚める時が来たのだと…と覚悟を決めた。

だけど、口を開いた彼が私に言ったのは         


→ 11話へ続く 
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