プロフィール

みー

Author:みー
FC2ブログへようこそ!


最新記事


最新コメント


月別アーカイブ


カテゴリ


月と星と妖精ダスト

  蓮誕まであと・・・

検索サイト


Ranking


アクセスカウンター


オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2
☆Novel contents☆ 

本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。

o0800066712268968674_convert_20121106110437.jpg

光のさす場所へ ~ 創生 ~ ACT.8

(それまでのお話)1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話

アタシが兄さんを連れていってア・ゲ・ル         
(SIDE 尚)

キス位なんでもないと、言ってのけたキョーコに俺はショックを隠せなかった。

わざと奪ったファーストキス…
なのに、キョーコは全然…俺に囚われてなんかなかった。

俺がバカみてーじゃねーか…一人で浮かれて、安心してたなんてよ。

その間にキョーコは…嬉しそうに男とチャラチャラしたり、他の男ともキス…

「待てよっっ」

…ふざけんな…お前は俺のもんだ。

「ダメだ!…俺以外の奴となんて…」

        お前を傷つけていいのは、俺だけだ!

他の男になんか…

「離してよっ…」

…いつだって俺がお前の一番でいたいんだ。

       なのに、俺だけがお前に囚われてる。

そんなこと…俺が認められるわけーねーだろう?

お前が一番、俺のこと…わかってんじゃねーか…っ

「お前のことが好きだって…言ってんだよっ…わかれよっ」

許しを乞うことすら出来ない…俺の…それが精一杯の告白だった。

傷つけたことだって、本当は後悔なんかしてねー…。
昔のままのキョーコだったら、
俺は、この気持ちに気づくこともなかっただろうから。

俺に復讐する為に入った芸能界で、キョーコは自分をみつけた。

「…お芝居をしてると 私 自分の事を好きになれるの
他人に誇れる自分に なれてる気がするの 」


親父やお袋に好かれようと頑張るアイツの姿ばかり見てきた。
俺を王子様だと慕うアイツは、そうすることしかできねー奴なんだと…思ってた。

だけど、違った…俺は、今のキョーコだから惹かれたんだ。
そして、変わってしまったようで変わらない…
キョーコの本質に触れた時、俺は初めて自覚したんだ。

コイツだけは…誰にも譲れないって     

信じられないって顔で固まるキョーコの唇に触れようとした…その時だった。
耳障りなその声を耳にしたのは           

「やめろっっ・・・」

駐車場に反響するその怒号…
俺がアイツの声を聞き間違えるはずなんてない。

どんな音をも旋律として捕らえる俺の耳が、確かにアイツの声を捉えた。

顔を上げると俺たちの前で足を止めたアイツがスゴイ形相で俺を睨んでいた。

「早く彼女を離せ…」

その声に、慌ててキョーコが俺から離れていく。
そして、メガネのマネジャーも、息を切らせながらキョーコの隣にやってきた。

キョーコの中からコイツを追い出してやる…

「…なんで俺がお前の言うことを聞かなきゃいけない?」

互いの体から放たれるビリビリとした空気…

アイツから放たれる殺気は、生命の危機を感じるほどの威圧感でもって俺に圧し掛かってきた。

( やべぇ…マジで殺られるかもしれねー… )

本能が、俺に警告してた。

…だけど、キョーコの前で尻尾を巻いて逃げ出すような…そんな格好悪いことはできねぇっ!

「こんなところまで追いかけてくるなんて…君は本当に暇なようだな?」

溜息混じりにそうバカにされて、ムカっとした。

「…それはこっちのセリフだ!何でアンタがここにいる…」

キョーコは仕事でこのホテルに泊るって言ってたのに、なんでお前までいるんだ?

「…聞きたいのか?」

クソッ…キョーコとコイツの間に一体何があるっていうんだ?

口角を上げてニヤリと余裕の笑みを浮かべる敦賀蓮に、負けじと俺も余裕のある振りをして云った。

「…あぁ、知りたいね?…なんでアンタがキョーコにキスマークをつけたのか」

すると、キョーコの隣りで様子を窺ってたメガネが大きな声を上げた。

「…キスマーク?って、えぇ~~っ??」

メガネは敦賀蓮とキョーコを交互に見ながら酷く驚いた顔をしてる。
だが、慌ててるキョーコとは対照的に敦賀蓮はポーカーフェイスを決め込んでいる。

( どういうことだ?…あのキスマーク…コイツの仕業じゃねーのか? )

どっちにしろ、ここにマネージャーといるってことは、仕事絡みには違いねぇ…
キョーコだって仕事だって言ってたんだから…
仕事…キス…キスマークを思い出すだけで、フツフツと怒りが湧き上がってくる。

「惚けるな…何の仕事してんだか知らねーけど、仕事だからって…女優の体に痕残していいのかよっ!」

腹立ち紛れにそう言い放てば、アイツはギロリと鋭い目つきで俺を睨みながら訊いた。

「…仕事?…彼女がそう言ったのか?」

「…違うのか?」

( どういうことなんだ?…仕事じゃない…のか? )

ギンッとキョーコを睨めば、
キョーコの奴は…俺と敦賀蓮に睨まれて、怯えたような目で視線を交互に動かしてた。

すると、敦賀蓮が…そこら辺の女ならその視線だけで腰を砕くだろうフェロモンを全開にして…

「…仕事だったら、君の言う通り、俺が痕を残すはずがないだろう?」

そう云ったアイツは、キスマークがあった場所を指し示すように触れると、
艶やかなのにひどく冷酷な…笑みを浮かべた。

          その狂気に満ちた目をみた時、背筋がゾクリとした。

同じようにそんなアイツとみたキョーコが、突然…呟いたんだ。

さっきまでメガネの男と一緒に震え上がってたくせに、
まるで何かに魅入られたみたいにアイツだけを見て      …。

「ダメ…そっちに行かないで…お願い…」

縋るように祈るように…アイツだけを瞳に映すキョーコ。

それを見た瞬間、その世界から弾き出された気がした。

「…キョーコッ」

歩を進めるキョーコに、アイツに近づくんじゃねー…って名前を叫んだ。
だけど、俺の制止の声に反応しない…
振り向きもせず、アイツだけをみつめて俺から離れていく。

…俺の声なんてまるで聞こえてない…みたいに、
あいつしか見えてないキョーコに、堪らなく胸が痛んだ。 

「行くなよっ…好きだっっ…お前が好きだって…俺が言ってんのに…」

俺よりもソイツを選ぶのか       って

俺の手をすり抜けて、アイツを抱きしめるキョーコの姿は
まるで映画のワンシーンのみたいに…眩しくて、綺麗だった。

女神のような慈愛に満ちた表情で…アイツを抱きしめる。

キョーコに抱きしめられて、和らいでいく表情…
アイツが放っていたさっきまでの恐ろしい狂気は、もう感じない。

それをみて、アイツを止められるのはキョーコしかいないんだ…と漠然と感じた。

だけど、俺だってキョーコが必要なんだっ…そう思いながら、俺は自分の手のひらをみつめた。

…隙を作ったのは俺…
キョーコは俺よりもアイツを選んだんだ…。

手のひらをぎゅっと握り拳を作った俺は、二人に背を向けて車に向かって歩き出した。

         今は…負けを認めてやる。

…アイツしか見えてない今のキョーコに…何を言っても無駄だろうから。

だけど、いずれ…返してもらう。

すぐにお前よりも俺の方がいい男だって…
キョーコにも…世間にもぜってー認めさせてやるからなっ。

俺は張り裂けそうな胸の痛みを誤魔化すように…そう自分に言い聞かせていた。

→ 9話へ続く
スポンサーサイト
web拍手 by FC2

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP | 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。