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7月7日…七夕は、織姫と彦星が年に1回会うことが許される恋人達の記念日…

って…そういえば、二人は夫婦なのよね?

色恋沙汰にうつつを抜かして、1年に1度しか逢えなくなってしまった二人。

そうよ、色恋は人をダメにするのよ!

なのになんで…私はこんなことをさせられてるのかしら??


サマーバレンタイン…愛する人への気持ちや感謝をスイーツに託して伝える日

って何?!この世で最も愚かな日、ベインデーは2月に終わったじゃない!!


半年に一度もいらないのよ!社長の好きそうな『愛のイベント』は~~~っっ!!

ラブが主食のモンスター…ラブモンとこっそり呼ばれているうちの社長は、
老若男女性別も問わず、果ては種族さえ越えて…
ハートとハートのまぐわいに触れることが出来るのなら
菓子業界が考え出した都合のよいイベントだって何だって乗っかるって云われてる。

・・・乗っかりすぎよ~~っっ!!

普通に七夕をお祝いすればいいじゃないっっ…

浴衣着て、短冊に願い事を書いて笹に飾って、
織姫と彦星が天の川で逢えますように~って、日本人らしくソレで終わりにしましょうよ!!

なのに…何?
この…ハートの形をした桃色だらけの短冊の山は…

しかも、書いていい願いは愛に関することだけって…何なの~~?!

しかも、しかも、この暑い季節にチョコなんて溶けちゃうじゃない~っっ

甘ったるいチョコの香りが漂うこの場所で、みんなに短冊を書いてもらうのが
今日のラブミー部の仕事だなんて…拷問だわっっ

だけど、こんな風にブツブツと…文句を言ってるのは私だけじゃなかった…。

モー子さんも、天宮さんも、人がいないときには黒いオーラを纏ってる…。

ウフフフ…やっぱり、同士ね…。

そう、愛なんて…意識したくない。

あの日のことも思い出さないようにって…必死に頭の隅に追いやってるのに…

                お願いだから、そっとしておいて。

気づかないふりをして、やり過ごしてしまいたいの。

気づきたくない…この気持ちに…
私が…彼を好きになってしまったことになんて       


だけど、神様は私に意地悪で…こんな時に限って彼と会わせたりするのよ…。

「キョーコちゃんっっ…可愛い浴衣だね~…それって最近の流行?」

そう云って現れた二人…女子高生のようにはしゃぐ社さんに
口元に手を置いて私を見下ろす敦賀さん。

なるべく、彼を意識しないようにと…私は社さんの話に乗った。

「…みたいです。私は普通の浴衣の方が風情があって好きなんですけど…
今日のイベントにはこっちの方が合うからって…」


今日の私のいで立ちといえば…今流行りのラブリーな、ハートやバラが散りばめられた愛らしい色使いの浴衣に、巻き髪のウイッグ。

モー子さんは絶対イヤ…って云って…粋でカッコイイシンプルなものを選んでた。

でも、まぁ…これはこれで確かに可愛いとは思うんだけど。

「ん、そうだね、それにしても、すごいね…ハートだらけだ」

そういって…笹に飾られたハートの短冊を見上げる社さん。

LMEの玄関から程近いこのオープンスペースは…
ハートの短冊で彩られた笹とハートのバルーンなど、とにかく至るところに
ハートモチーフの装飾が施されている。

そして、短冊を書いてくれた社員やタレントたちに…感謝を込めて
手作りのハートのチョコカップを手渡す…愛の奉仕活動中の私たちラブミー部。

「それって…ひょっとしてキョーコちゃんの手作り?」

腕に抱えた籠の中には…本日のノルマともいうべきチョコカップ。
中身はミニサイズのフォンダンショコラ…。
それを指差して社さんが訊いてきた。

「ハイ、でも、私が作ったのはもう、これで終わりなんですけどね。
レシピは私ので、あとは社長のお抱えパティシエの方たちが
作ってくれたんですけど…
このチョコカップを配りきるまで帰れないんですよ~」


「それじゃ、俺たちも書いて…協力させてもらうよ?」

そう云って、敦賀さんがハートの短冊を手に取った。

「ありがとうございます。それと、社長が後でチェックするみたいなので
…名前も書いてもらっていいですか?」


「なっ…/// チェックって…愛に関することって云ってたよね??
うー…なんて書こうかな…」


ハートの短冊を渡すと、うーんうーん…と悩みだす社さん。

すぐに書き終えた敦賀さんは…笹に短冊をつけながら、私に訊いてきた。

「最上さんは…もう書いたの?」

ギクッ…

「もっ…もちろん、書かされましたよ…」

お願いだから、何を書いたかなんて…訊かないで…。

「へぇ…なんて書いたの?」

そういって…笹を見上げる敦賀さんに、私はその視線を遮るように話しかけた。

「…秘密…デス。…ところで、敦賀さんはなんて書いたんですか?」

「…教えてくれないのに、教えなきゃいけない?」

妖しくそう云い返されて…思わず目を逸らしてしまったっっ///

なんで、あんな顔で見るのよぉ~~っっ /// 本当に心臓に悪いんだからっっ 

「そ、それもそうですね。だけど…書くの早かったですね…
私は何を書いていいか…社さんと同じですごく悩みましたけど」


「そう?まぁ…俺の場合、願い事って言うより…意思表明みたいなもんだからね?」

「意思表明…ですか?」

そう首を傾げると…敦賀さんはその瞳に強い意志を宿らせて私に云った。

「そう、俺は自分の力で叶えてみせるから…」

「…自分で叶える…か…。敦賀さんだったら…叶わない願いなんてなさそうですよね」

「…だといいんだけどね…とにかく、頑張るよ?」

そういった敦賀さんが私を…じーーーっとみつめてくる。

うぅ~~…何だかわからないけど…恥ずかしくて居た堪れないぃ~っっ…///

「よしっ!書けた!!」

その声に視線が動く…。短冊を笹につけた社さんを見ながら、時間を確認する敦賀さん…。

「それじゃ、俺たちはこれで…またね?最上さん…」

チョコカップを手渡すと、二人を見送った。

( ふぅ~…気づかれなくてよかった…/// )

私が書いた短冊は…笹の一番上…

悪態をついていた仕事だけど、短冊には素直な気持ちを書いたの…。

『 愛される人に…なれますように     

それは人として…芸能人として…そして…あの人に        

願うことは自由だから…
それが例え叶わない願いでも、そう思って書き記した言葉。

愚かなことだとわかっていても…少しずつ身体に蔓延していく甘い毒…

チョコレートの香りは…あの日を思い出させるから…。

~~~~~~~~~~~~~~~~

七夕の夜…満天の星が輝くその場所で…願いを込めた短冊は風に揺れてたなびく。

屋上に移された笹を天に仰ぎ、ワインを片手にこっそり楽しむ男の姿ありけり…。

「ふむふむ…そうか、遂にアイツも動くのか…
だが、ラスボスは手強いぞ…。
けど…ま、彼女のを見る限り…少しは期待できそうだな…」


ニヤリと笑う彼の…頭上に揺れる短冊にかかれていた願いが
叶う日は…もう少しだけ先の話。

~FIN~
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