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その日の撮影は、B・Jでは珍しいロケだった。

近未来設定の『 TRAGIC MARKER 』では、
CG処理をするためにスタジオでの撮影がメインだったから…。

そして、ロケにありがちな…天候待ちの時間を彼女と二人…
他のスタッフや共演者とは別に用意されたワゴンの中で過ごすことになった。

「今日のロケ…無事に終るかしら?」

急に降り出した雨から逃げるように、駆け込んだ車の中で
俺にタオルを手渡しながら、セツがそう呟いた。

「…こればかりは仕方ないからな…」

そういって、軽く頭を拭くと、ドカッとシートに寝転ぶように座った。
そんな俺を見てセツが…思い出したかのように話しかけてきた。

「ねぇ…兄さん、私がプレゼントしたアレ…どうしてる?」

セツからのプレゼント?…あぁ…アレの事か?

一瞬の間を置いて…身体を起こした俺はセツに微笑みながら応えた。

「アレか?お前が俺の事を思って選んでくれたものだ…大切にしまってあるぞ?」

そういうと…彼女は少し頬を染め、それから、その表情を曇らせた。

「なっ///…使って欲しくて渡したのに…やっぱり、兄さんの好みには合わなかった?」

彼女が俺にくれたプレゼントは…衝撃的な出来事と…もう一つのプレゼントのせいで
その影を潜めていたが…その箱を開けた瞬間、甦った夏の日の記憶と共に…
俺の中の黒い感情を消し去ってくれた。

まるであの日と同じように               

テンパった俺がその場をごまかすために咄嗟についた嘘…
それを、彼女は気にかけてくれていたらしい。

それが俺には嬉しかったんだ。

そんなことを思い出していたら…返事のない俺の反応に彼女がしゅんとしてしまった。

「…私が買えるもので兄さんに喜んでもらえそうなものって…
アレしか思いつかなかったから          
意外と…実用的な便利グッズみたいなものって
持ってなかったりするのかな…って思ったんだけど…
兄さん…忙しいし、こんな風に空いた時間とかに少しでも
休んでもらえたらな…って、でも…必要なかったみたいね。」


落ち込んでしまった彼女に…慌てた俺は…

「いや、そういうわけじゃ…」

そこまで云って…俺は少しだけ意地悪を思いつく。

そう、最近の俺は彼女に振り回されてる気がするからね…。

たまには、こういうのもいいだろう?

「でも、アレよりも…もっと寝心地のいい枕を知ってるからな…」

そう云って…彼女の太腿に視線を寄せた俺…。

「やっぱり…私のなんかじゃ…って…何?///」

俺の視線に気づいた彼女が…目をぱちくりさせながら動揺してる。

「せっかく時間もあることだし、使わせてもらおうか…セツ?」

「え?…って…まさかっっ??」

「俺だけの…枕だろう?お前は」

そういって、彼女を手招きして、その太腿に頭を乗せる。

あの時とは違って、セツの衣装で直に感じる彼女の温もりに…
つい、頬が緩みそうになってしまう自分をカインに隠した。

真っ赤な顔で固まる彼女の膝枕で、俺は束の間の幸せな時間を過ごした。

B・Jを演じることは思っていたよりも正直過酷で…
つい、クオンの闇に呑まれそうになることもあるが、
…こうして、彼女の温もりに触れることで…俺は俺(敦賀蓮)でいられる…。

彼女にはいつも助けられてばかりで、俺は数え切れないほどのものを

君からもらってるんだよ?    って…教えてあげたい。

いつか、そう…遠くない未来に…その分のお礼もさせてもらうからね…?


~FIN~
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