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「うふふ…我ながら良い出来だわ。だけど、魔界人も…可愛いものよね。
敦賀さんには尻尾巻いて逃げるんだもの…」

クスっと愉しそうな笑みを浮かべて、指でかぼちゃを弾いた小悪魔は笑った。

彼女の手元には…ハロウィン仕様の人形たち…

職人並みに精巧に作られたその人形は…彼女だけの秘密のはずだった。

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今宵はハロウィン…毎年深夜遅くまで行われるというハロウィンパーティ…
今回も例にもれず、社長が嬉々として準備をしていたらしい…。

会場となった迎賓館はまるで異空間…

ゲストを迎え入れる門(ゲート)は、この世とあの世を繋ぐ門を表現してるとかで…
その先に広がるのは中世のヨーロッパにある廃墟となった城をイメージして作られたんだそう。

社長が絡むとそれだけで本当、お金の掛け方が違ってくる…。

そんな怪しげなゲートの前で、仮装したゲストを迎えるのは
魅惑的な魔女っ子に扮したモー子さんと天宮さん…。

お馴染の言葉で、声をかけてくるゲストにお菓子とパーティマスクを配るのが今回の仕事だ。

ドラマの撮影が長引いて、遅れて到着した私は
そんな二人を遠巻きに見ながら、用意されたフィッティングルームに向かった。

とりあえず、私用に用意されたというソレに着替えてみたものの…

鏡でその姿を確認した私は、がくりと項垂れた。

ありえない…ありえないわ!!

こういうドレスは…私みたいな貧相な胸の持ち主が着ちゃいけないのよ。

( ぱっくりと…大きく開いた胸元にこの胸じゃ…はっ…恥ずかしすぎるぅ~~っっ /// )

セツカの時の衣装とそんなに変わらないじゃない…って慰めながら
ミューズは楽しそうにメイクしてくれたけど…
黒の皮製のミニドレス…胸元に大きなハートが開いていて、
背中には紫色の小さな羽…真っ赤なニーハイソックスに
小さな赤い角のついたカチューシャ…という小悪魔コスチュームは…
私が着るには…色気が足りない気がした。

だから、着替えを済ませた私は…
ミューズと別れた後、会場に向かう振りをしてこっそり控室に戻った。

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控え室の中にも貼られていた…今日のパーティの告知ポスター

LMEで貼ったそばから盗まれると、
盗難が続出したそのポスターそっくりの彼(人形)を取り出して私は静かに呟いた。

「敦賀さんは…今日もこの衣装で参加してるのよね…」

ヒール兄妹を演じて以来、敦賀さんと私は微妙な関係を保っている…。

自覚してしまった想いを隠したまま、距離を置こうとする私に対して…
敦賀さんは…スゴク…意地悪だった。

忙しくて会えないときには…彼から電話がかかってくる。
距離を置こうとすればするほど…なぜか彼が近づいてくる。
そして、そんな意地悪な彼は、勘違いしそうになるセリフばかり云うから…。

こんな格好で出ていったら…どんな意地悪をされることか…///

相手は百戦錬磨のプレイボーイ…
目が合うだけで腰砕けにしちゃうようなフェロモンの持ち主なのよ?
息を吸うように女性を虜にする…彼の一挙一動に振り回される。

心が…勝手に期待をしてしまうから…

これ以上そばにいたら…きっと我慢できなくなっちゃう…。

好きだっていう想いが溢れて…気づかれてしまう      

だから、こうして隠れて…愉しんでいたのに      

「…よくできてるね?」

「?!」

振り返ると…そこには妖しく微笑む吸血鬼がいた。

いつの間に部屋に入ってきたの??と驚きを隠せない私の元に
彼がその顔を寄せてくる。
部屋の隅で隠れるように…床に座りこんで、一人遊びをしていた私…。


「ひょっとして…アイツ(不破)のも作ったの?」

笑顔で覗き込んできた彼の…その目は笑ってなくて
…私は慌てて、足下に転がってた人形を抱え込んだ。

( 狼男で泣き顔バージョンのショータロー…)

私の命令で、敦賀さんに苛められる…ショータローと魔界人…
そんな妄想劇を愉しんでたなんて知られたくない。

「…妬けるね?アイツの事…そんな風に抱きしめたりするなんて…」

「?!」

後ろから抱きしめられて、私の腕から落ちたショータロー人形…。

「…俺じゃダメなのか?…アイツのことなんか忘れさせてあげるのに…」

耳元で囁かれた甘いテノールは…私をオカシテイク…。

( ダメ…そんなこと言われたら…っっ )

気づかれたくない…だから、私は…さっきまで演じていた小悪魔を憑かせて、彼に合わせた。

「本当に…忘れさせてくれるの?」

…首に腕を回しながら、妖しく微笑めば…彼はニヤリと壮絶な色気を漂わせながら私の胸元に顔をうずめた。

チュ… という音とともに チクッと痛みが走り…見下ろせばそこにはキスマークがっっ

「ひゃあ~~っっ/// な…っ 何してるんですか~~っっ!!」

一瞬で剥がれ落ちてしまった仮面…慌てて飛び退いた私を見て彼はしれっと云ったのよ。

「ん…実力行使…?どれだけ口説いても、君は気づいてくれないから
だから…ね?」


そういって…私に微笑む敦賀さんの神々スマイル…///

「/// だから…って…えっ??それって…」

「それじゃ、行こうか…」

そう云った彼は私の荷物をまとめると自分のマントを脱いで私にかけ、抱きあげた。

「?!…えっ///…あっあの敦賀さん??」

「どうせ、パーティにはもう出れないんだし、このまま帰っても構わないだろう?」

大きく開いた胸元にはっきりと見えるように付けられたキスマーク…///

いつもと違う強引な彼に戸惑う私は…逃げる為の言い訳を必死で考える。

「で…でもっっ」

社長からのミッション…と云おうとした私の言葉を先回りして、彼は逃げ道をふさいでいく。

「大丈夫…社長もそのつもりで俺にこの部屋を教えてくれたんだと思うから…」

「?!」

社長もグル…?だから、あんなにニマニマしてたの??

遅れて到着した私に早く着替えてくるように…って云ったその顔が、ニンマリしてた。

この衣装も…わざと…?

「…忘れさせてあげるって…云っただろう?
他の男のことなんて考える暇もないくらい…俺でいっぱいにしてあげる」


耳元で…囁かれる言葉は魔力をもっているようで…ゾクゾクと這い上がってくる何かに浮かされるように
彼に触れられているところから熱を帯びていく身体。
それが恥ずかしくて…私は真っ赤になってしまった。

「///」

そんな私をみて…妖しく微笑んだ吸血鬼は…首筋に優しいキスを落しながら甘く囁く。

「今夜、君の血を…俺にちょうだい?」

そういって吸血鬼に連れ去られた小悪魔は…
翌朝、動けなくなるほど彼に食されてしまったのであった…。 


~FIN~

素敵イラストは sunnyさん(Tempo2.0) に頂きました。
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