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このお話は、サブブログに掲載していた『ifシリーズ ~ 不埒な僕らは嫌いですか?』
という企画もので、プロローグの場面から、分岐していくストーリー…です。

このお話は蓮×キョではありますが、尚、レイノ、光バージョンを閲覧の上、
それらの出来事を夢としてみていた蓮さんの葛藤が綴られていますので、
それらを見た上で読むことをお勧めします。


プロローグ は → コチラ 

以下、お話は追記からどうぞ~♪
『 あの人は突然やってきた 』  Version 蓮  ACT.3

(SIDE 蓮)

夢と同じ…その姿を捉えた瞬間、考えるよりも先に身体が動いていた。

あの3人の目に触れさせたくなくて…隠すようにこの腕に抱きしめてしまった。
彼女を脅かそうと思ってしたわけじゃない…
だから俺だとわかるように…セツと呟いた。

空港から来る途中…すれ違った女性の姿に思い立って、セツカの為の洋服を買った。

もし、あの夢が本当なら、彼女はセツカのウイッグを持っているはず…

…なんて、ありえないだろうなって…思いながら彼女の服を選んでいた。

そうさ、あんなことが実際に起きたら…俺はきっと冷静でなんかいられない。

人生にはその人の運命を左右する分岐点がいくつもある…。

何を選択をするかで枝分かれしていく未来…
俺が見せられた夢は、彼女のターニングポイントを示していたのかもしれない。

すべての夢はこの場所から始まっていた。

ただの杞憂ならいい…だけどこの数日間、連日のように味わった
あの喪失感と絶望感、あんな思いはもうしたくなかった。

もし、彼女が夢のままの姿じゃなかったら…

ただのプレゼントだと言って…セツカに渡そうと思ってた。

だけど、夢の記憶を辿るように…その記憶と現実がリンクしていく。

彼女の持っていた紙袋から見えたイタリア土産…
まさかと思いながらも、訊かずにはいられなかった言葉。

「セツのウイッグ…持ってるだろう?」

「?!」

彼女の動揺を見た瞬間、あれはただの夢なんかじゃないと確信した。

彼女に買ってきた服を渡すと…地下駐車場の人目につかないところで
彼女を待った。

落ち着かない…あの場所できっと今も彼女を待ってる男達。

煙草を吸いながら、夢で見た彼らの行動が頭の中を巡る。

俺じゃない男の手で…その純潔を散らし悦びと愛に目覚めていく彼女…

そんな彼女の恍惚とした表情も声も、本当の出来事のように鮮明で頭から消えてくれない。

甦るこの胸をえぐられるような痛み…

早く…早くここから彼女を連れ出したいっ。

セツカに変身した彼女を乗せると急いで車を走らせた。
出入り口には、彼女を待つ人影とバイクが1台…

そして、暗闇の中佇むあの男だけが俺の存在に気づいたかのように…
車に視線を向けると踵を返して戻って行った。

社さんから聞いていた彼女の新しいマンションに向かった俺は
夢で見たのと同じ風景が広がっていることに…更に危機感を募らせた。

車で彼女を待つ間…一人だけ俺の存在に気づいたらしいあの男の夢を思い出す…

確か…彼は霊能者…だったな。

それもかなり能力の高い実力者だと彼の仲間も言ってた。

だから、彼は俺の本当の姿を…

ただの馬の骨なんかじゃなかったんだな。

俺にはそんな特殊な力はないが、あの時誓ったんだ…彼女を守るって。

…それに、不破が…彼女に想いを告げようとした時に気づいたんだ。

結ばれること…それがまるで運命の様な二人の絆…

その繋がりをみせつけられても…
俺がそんな繋がりをぶち砕いてやるって…
神にだって背いてやるって…

俺にとって彼女が、どうしても譲れない存在だってことに気づいてしまった。

…待てよ?
あの夢も事実だとすれば、彼女を狙う霊もこの近くにいるというのか?

彼女を犯そうとする不埒な霊が?!そう思った瞬間…全身に怒りが込み上げてきた。

ふぉ~~~~っっ…

彼から漂い始めた冷気…それはとてつもなく恐ろしい怒りの波動を伴って…
そんな相手を前にさすがに敵意を消失したのか…霊は彼女から離れて行った。

(なんたって…常人じゃないレイノが恐れる蓮様ですから!!( ´艸`) )

一人で行かせたのは危険だったかもしれない…。

だけど、ここは女性専用マンション…あの彼の様に俺が入室するには無理がある。
そんなことを思っていると、彼女が荷物を抱えて降りてきた。

柔かい笑みを浮かべながら、車へとやってくる彼女をみてほっとした。

…どうやら心配する必要はなかったみたいだ。

彼女を乗せて、俺はヒール兄妹として過ごしたホテル…ではなく
マンションへと向かった。

この格好で過ごすのは、ひょっとしたら、これが最後になるかもしれない。

夢の中で彼らは彼女を手中にしてきた。

でも、現実は…そう、アレは夢で現実なんかじゃない。

今、彼女は俺の隣…手を伸ばせば触れられる距離にいるんだ。

…少し頬を染めた彼女をみて…頬が自然と緩む。

これから、俺が君に告げようと思ってる言葉…

君は受け止めてくれるんだろうか?

俺は闇を抱えたままで…そんな俺が大切な人を作ってはいけないとずっと思ってたけど、
そう思いながらも、君に惹かれずにはいられなくて…
想いはとめどなく溢れて…膨らむばかりで…
諦めることなんてできるはずもないのに、
理由をつけては…君に対峙することを先延ばしにしてきた。

だけど俺はもう、あんな思いをしたくない…。

何もできずに指を咥えてみてるだけ…なんて…
君を他の誰かに奪われる位なら、俺が君を奪ってあげる。

そしてその心も身体も…俺だけに染めて…絶対に逃がさない。

掴まえてみせるよ…必ず。

マンションに近づくにつれ、そわそわした様子で俺の顔色を伺ってくる彼女。
突然現れて、理由も告げずにここまで連れてきたんだから…当然だ。

だけど…ね…もう逃がしてあげない。

俺は髪をかきあげ、敦賀蓮として君に話しかけた。

「最上さん…とりあえず、その荷物を持って俺についてきてくれる?」

「えっ…?あの…」

「いいから…ね?」

有無を言わせない笑顔で彼女を見つめると…俺はマンションへと歩き出した。
その後ろを…少し戸惑った様子の彼女が急ぎ足でついてくる。
部屋に入った俺はリビングまで足を進めた。すると、彼女の方から話しかけてきた。

「あの…今日はホテルには行かないんですか?」

彼女と初めてを過ごす場所として…俺は自宅を選んだ。

今日、俺は彼女にすべてを告げるつもりだから。

カインではなく、…敦賀蓮でもなく…本当の俺で…。

「ああ…今日帰って来たばかりだからね…」

そう言った俺に彼女が言いだしたことといえば…

「…わかりました。今日はヒール兄妹じゃなくて…いいんですよね?」

「……」

俺はどう返事をしたらいいのか…すぐに返事を返せずにいた。

「どっちでも…敦賀さんの食事事情をサポートさせて頂けるなら一緒です。
ずっと…気になってたんです。3週間も…社さんだっていない状態で…
ちゃんとお食事を摂られてたのか…
お酒ばっかりでろくに食べてないんじゃないか…って心配してたんですよ?
さっき、家にあった食材と今日…仲のいいスタッフから頂いたんですけど、
イタリア土産のパスタを持って来たんで、先に台所お借りしますね?
敦賀さんは…帰って来たばかりじゃお疲れでしょうから…
休んで待ってて下さい。すぐに準備しますから…」

…まいったな…相変わらず…仕事熱心というか…
俺の食事事情を気にかけてくれるのは嬉しいけど…

それは…仕事としてだけ?

君の仕事に対しての徹底ぶりはよくわかってるつもりだけど…

どうして、ここに連れてきたか…は聞かないんだね?

何度となく食事を作りに来てもらったし…彼女を泊めたこともある。

ただの事務所の先輩としてだったから…手を出すこともなかった。

だから、動揺もしてくれない…?

ヒール兄妹を演じる必要がなければ、ここにいるのはただの男と女だよ?

温厚で紳士な敦賀蓮は、君に手を出すわけがない…って思ってるから?

ごめんね、今日の俺は…きっと紳士でなんかいられない…。

もう、限界なんだよ…最上さん。

→ 4話へ続く
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