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☆Novel contents☆ 

(SIDE キョーコ)

私は今、迎賓館の2階のテラス…の柱の裏に隠れてる。

階下には、大勢のお客さん…狼男やドラキャラ伯爵、ミイラ 男に魔女や妖精、お姫様や、かぼちゃに落ち武者?!まで、各国からのゲストが思い思いの仮装を楽しんでる。

素顔が見えないように、みんな華やかなパーティマスク(仮面)をつけてる…
この大勢の人の中から、彼を…12時までに探し出さなければいけない。
「携帯は使っちゃダメよ?預かるようにってダーリンから言われてるの」

と、携帯はミューズに取り上げられてしまった。
彼と連絡を取り合うこともできない。
自分の足で、目で…この中から彼をみつけ出さなければいけない。

そして、Jackの持つ石にこの首飾りの月を嵌めこめば、ミッションは終了なんだけど…。
だけど、この格好であの中を探し歩くのは…っっ

私はそっと、階下の入場ゲートを覗いた。

そこでは、モー子さんと天宮さんがパーティマスクをつけたゲストたちと
このAll Hallows' Eve仮装パーティへ入場する為の合言葉を交わし合っていた。

「Trick or Treat!」

ゲストからのその声に笑顔で返事をする…二人。

「Happy Halloween!」

「Happy Halloween!」

手に携えた籠からお菓子を配っては、ゲストを出迎えるそんな二人の姿を見て
思わずため息をつく。

「いいなぁ…二人は普通の格好で…」

モー子さんは黒のロング丈のドレスにとんがり帽子…魅惑的な魔女に変身している。
一方の天宮さんは、黒と赤のレースをあしらったミニドレスで、
小さな角のついたカチューシャに矢印の様な尻尾のついた可愛らしい小悪魔姿がよく似合ってる。

私はといえば…
もこもことした可愛い黒のファー素材のレッグカバーにグローブ、尻尾のついたマイクロミニにチューブトップ…
そして、鈴の付いた首飾りに極めつけはこの猫耳!!

夜に溶け込むような、セクシーな黒猫スタイルを鏡越しに見ながら…
ミューズとのやりとりを思い出していた。

「キョーコちゃんの本日のコスチュームはね~~
じゃじゃーん!!萌え系黒猫だにゃんっ… 
可愛いでしょ~!!この格好をみたらみんな悩殺されちゃうわよ?」

キャーキャーと一人盛り上がるミューズを前に…
縋るような目で私が見つめると、モー子さんも天宮さんも私から目を逸らしたっっ。(TωT)

「さぁてと、早く着替え済まさないとね?」

「キョーコさんなら似合うわよ?さっ、私も着替えよ~っと」

二人とも、他人事だと思って…ひどいぃぃぃっっ

「こんな衣装、恥ずかしくって着れないですぅ~っ」

そういって嘆いてるとミューズが耳元で囁いた。

「セツカの時の衣装と変わらないじゃないっ…大丈夫大丈夫!
すごくかわいいし…
今日のキョーコちゃんはね、愛の使徒でしょ!!気合い入れなきゃ!
この格好なら動きやすいし…Jackを救うっていうミッションがあるんだから。
だって、蓮ちゃんを愛してるんでしょう?」

「えっ///」

…そんな、あ、愛してるだなんて…っっ

まだ…好きって言葉さえも…言えてないのに…。

一人照れていると思い出したようにミューズが呟いた。

「あー…でも、そういえば、もう一人いるのよね?」

「?」

…もう一人、…そういえば、社長もゲストを呼んでるって言ってたわよね。

「キョーコちゃんの心の中に住んでるもう一人の彼…
それが、まさかあの子だったなんて、初めて聞いた時はびっくりしたけど
二人の色男から求められちゃってるだなんてっっ…羨ましいぞ!!
うふふ、私にはダーリンがいるからいいんだけどねっっ。
…キョーコちゃんも罪な女ね?」

って、ウインクをしたミューズにからかわれながら、有無を言わさず着替えさせられた。
そして、メイクも完了して準備はすべて整った。

二人は、ラブミー部の仕事として受付へと向かった。
私は卒業試験の為、その仕事を免除された。
一人残された私は、もう一人の男と言われて、あいつの顔を思い浮かべていた。

まさか…違うよね?ここに…来たりしないよね?

だって、今日はLMEの集まりで、アカトキのあいつが、社長の呼んだゲストなんてことは…
ううん、あの社長ならあり得るかもしれない。

千里眼みたいに、なんでもお見通しな社長なら…

私がラブミー部に入ることになった原因があいつのせいだってわかってる。

でも、どうして       

敦賀さんと付き合い始めたって言ったのに…
ラブミー部の卒業試験なのに、どうしてショータローが来る必要があるの?

…もう一人のJackってショータローのことなの?

でも、ショータローにとって私は…
あいつにとって私は便利なだけの、用がなくなれば鼻紙のように容赦なく捨ててしまえるような存在だっていうのに??

昔の…あの頃の私にとってはショータローがすべてだった。
今も、あの時の憎しみが消えたわけじゃない…。

だけど、今だからこそ…わかることもある。

自分のことは二の次で、愛されようと必死すぎて…空っぽの人間だったから。
私は…今の自分が好き。

本当の自分をみつけて、作っていけることが嬉しくて…そして、彼にも出会えた。
感謝なんてしたくないけど、あいつに捨てられて良かったんだって…今なら思える。

そう思えるようになったんだ…あの人と出逢えたから     

「こんなところにいたのか!!」

ハァハァハァッ…と、荒い息を整えるように下を向いてた男が顔を上げた。
男の仮面越しの目は、私を責めるように鋭い眼光を放っていた。

びっくりして、私は返事をすることも忘れていた。

「……」

どうして…社長はショータローと会わせたんだろう?

その理由がわからなくて、私は何もいえないままショータローを見ていた。
すると、プイッと照れたような顔をして目を逸らしたショータロー。

「?」

思わず、首を傾げると…鈴がチリンっと音を立てた。
そして、その音に反応するようにショータローが口を開いた。

「おまっ…なんて格好してるんだ!!///」

その声に、私は自分のあられもない格好を思い出して思わずしゃがみ込んだ。

「なっ…私だってしたくてこんな格好してるわけじゃないわよっっ!!」

「~っっ/// まぁ…いい。俺も、そんなに変わらねーからな…」

そう言って不貞腐れたように視線を逸らしたショータローのスタイルは…
白の燕尾に尻尾が付いていた。
髪には耳がピンで留められている。

髭のついたアニマルパーティマスク…をしているその姿はまさに、

「トラ猫…」

そう言ってクスッと笑うと、照れながら怒鳴ってきた。

「なっっ…豹だろーが!!
って……んなことはどうだっていいんだ。
…お前に聞きたいことがある」

急に真剣な顔つきになって、その距離を縮めてこようとするショータローに思わず後退りする。
だけど、次の瞬間…不意に触れてしまった柱の冷たさに、私は思わず仰け反ってしまった。

「ひゃっ!!」

思わず抱きつくような格好になってしまって…慌てて離れようとした。
だけど、私を抱きしめる腕はビクともしなくて、逆にぎゅっと抱きしめられてしまった。

「?!」

何で…どうして…??
ショータローにきつく抱きしめられて、私はどうしていいかわからなくなった。

戸惑いのままに、見上げたショータローの顔は、なぜか切なそうで…
その表情に胸がきゅっと締めつけられた。

「お前は…アイツが好きなのか?」

そう呟いたショータローに驚いて、目を見開いた私にショータローは続けて言った。

「お前は渡さないっ…アイツなんかに…
お前は俺を追いかけてたはずだろう?
お前は…お前は俺だけをみてればいいんだ!」

私は、その言葉にカチンときた。ショータローを両腕で突き離して言い放つ。

「…どういうつもりよ?何で私があんたをみてなきゃいけないのよ?」

その言葉にショータローが顔を歪め、視線を落とした。
そして、俯いたまま小さな声で言った。

「俺が…お前を好きだから…」

「?!」

…ショータローが…私を?
…私を好きって…そう言ったの?

「そんな…驚くことかよ?今までの行動を考えりゃ…わかるだろ?」

今までの行動…?

プロモの撮影…軽井沢…そして…あのっっベインデー!!
      思い出すだけでも腹が立ってくるっていうのに?

「はぁ??…どこにそんな行動があったっていうのよ??
ずっと嫌がらせしかしてきてないじゃない!!」

私の言葉に一瞬、口籠った後…

「それはっっ…お前が…ちっ
とにかく、よそみなんかするなよっ!!
…俺がお前を愛してやるからっ…俺が…負けてやるから…」

そう言って宥めるように…優しい声で、また私を抱きしめたショータローに…
戸惑いながら顔を上げた…その時、
私は、ショータローの後ろに黒いオーラを纏った彼の姿をみつけた。


→ 5話へ続く
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