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☆Novel contents☆ 

(SIDE 蓮)

会場へと入った時、時刻はもう10時半を過ぎていた。
髪を戻し…コンタクトを外した俺は、その素顔を隠す白い仮面をつけて、
俺を探しているだろう彼女の姿を求めて辺りを見渡した。 Miss JELLY WOODSの話によると、彼女は仮面をつけていないらしい。
彼女は嬉々として、社長の悪企みについて教えてくれた。

「キョーコちゃんの仮装、とっても可愛いわよ~w
押し倒したくなっちゃうくらいっっ
だけど、すごく恥ずかしがってたから、隠れちゃってるかも?
でもそれじゃ~ミッションが成立しないのよね。
そうだわ!蓮ちゃんがキョーコちゃんをみつけてあげて?
要はこのミッション…二人の絆を試す為にダーリンが考えたものだから、
二人の愛が証明できればいいんだもの!」

その言葉に思わず顔が引き攣った。

「Miss JELLY…
彼女に思わず隠れたくなるような格好をさせたんですか?」

ケラケラと楽しそうに笑う彼女も…社長といい勝負だ。

( 俺の反応を楽しんでるとしか思えないっっ )

「やだ~…蓮ちゃんったら、そんな怖い顔しないで?
蓮ちゃんも気に入ると思うわよ?
…可愛くて手離せなくなっちゃうかしら?
それとも飼いたくなっちゃうかな?うふふ。
…あっ!そうだった、もう一人、彼女を探してる坊やがいるから
蓮ちゃんも急いだ方がいいわ。
さっき、彼も必死な顔して出ていったから…」

「彼?」

そういえば、髪を染め直してる間…Miss JELLYは少しの間、席を外していた。

「あら、蓮ちゃんはダーリンから詳しく聞かされてないのね?
今日はキョーコちゃんのラブミー部の卒業試験で…
キョーコちゃんのしてる首飾りの石を、蓮ちゃんが今してるそのジャックオランタンのネックレスに嵌めると…空に向かって光る仕組みになってるのよ?
12時までにキョーコちゃんは愛するJackをみつけ出して光の道を作る…
それで試験は合格…なんだけど。
…ダーリンが準備したJackは一人じゃないの。
本当、ダーリンってば意地悪よね?
そんなところも魅力的なんだけど。
蓮ちゃんにとって…彼は一番嫌なライバルになるのかしら?
…キョーコちゃんの幼馴染なんですってね?」

その言葉にサーッと血の気が引いていった。
この会場に不破が来てるっていうのか??

アイツも彼女を探してるって    …?

…クソッ…社長は完全に俺で遊んでるなっっ…
ったく、なんだってあの人はそんな余計なことをっっ

確かにアイツとはいずれ決着をつけなきゃいけないとは思ってた。

だけど、今じゃなくたって…っ

まだ、彼女の中で俺は       

焦る気持ちのままに、時計を確認した俺は急いで会場へと向かった。

彼女が隠れていそうなところを、会場を見渡して考えた。

隠れながらたくさんの人を見渡せる場所といえば…2階のテラス!!

そうだ、あそこなら人も少ないし…会場全体が見渡せる。

       きっと彼女はそこにいる。

確信を持ってテラスを見上げた時…俺は彼女を抱きしめる男の姿を捉えた。

「?!」

あれは不破?

焦る気持ちを落ち着かせ、急ぎ足で人の波をかきわけ、2階へと急ぐ。
そして、階段を駆けあがる俺に聞こえてきた声は…

「俺が…お前を好きだから…」

「…っ!!」

思わず、足が止まった。

彼女は知ってしまった…アイツの気持ちを。

ドクン…ドクンと心臓が嫌な音を立てる。
だけど、アイツからの告白に彼女の言葉は無い…。

        驚いて声も出ない?

嫌な予感に膨らむ焦燥…心臓はギシギシと悲鳴をあげてる。
彼女の反応を、その気持ちを知るのが怖い…だけど、知りたい。

1歩ずつ、ゆっくりと足を進める俺。

「そんな…驚くことかよ?今までの行動を考えりゃ…わかるだろ?」

アイツの言葉が続く…

「はぁ??…どこにそんな行動があったっていうのよ??
ずっと嫌がらせしかしてきてないじゃない!!」

彼女とのそのやりとりは今までも何度となく見せつけられてきた…。
幼馴染の絆を感じさせる二人だけの世界…。

彼女が信じられないとばかりに言い放ったその口調に
少し勇気をもらった俺は彼女の元へと足を速める。

そして、二人の姿を視界に捉えたその時…

「それはっっ…お前が…ちっ
とにかく、よそみなんかするなよっ!!
…俺がお前を愛してやるからっ…俺が…負けてやるから…」

アイツがその口調を柔らかくして、彼女を優しく抱きしめた。

彼女の顔は俺からは見えない…。

ドクンドクンドクン…っっ心臓の音が大きくなって…周囲の喧騒が消えた。

       彼女は不破を許すのか…?

受け入れる…?俺は…

      俺は、手にしたと思った彼女を失うのか…?

胸が苦しい…っ 彼女がアイツを選ぶなんて、そんなの許せないっ
彼女は渡さないっ…譲れないんだっっ!!

ドロドロとした黒い感情が沸き上がってきて、不破への怒りとなって込み上げる。

彼女を傷つけたお前にそばにいる資格なんかないんだ…と!

そんな俺に彼女が気づいて、目を見開いた。
激しい嫉妬を抑えられなかった。

「その手を離せ!…彼女はお前のものじゃないっ!!」

殺気のこもった低い声、俺の声に不破が反応した。

「もう一人のJack様の登場か…遅かったじゃねーか」

そう言って振り返った不破は、仮面を外して俺を睨みつけてきた。

「俺のもんに手を出そうとしてるやつがいるって聞いたんでね…
取り返しに来たんだよ?」

そう言って怒りを露わにして俺に近づいてくる。

「彼女は…お前のものじゃないっ」

そう言って睨み返すと大きな声で言い返してきた。

「自分のものだと言いたいのか?
はっ…笑わせるな!キョーコはな、ずっと昔から…俺のもんなんだよ!!
誰にもわたさねー、お前にもな!」

その言葉に反応した彼女がアイツに食ってかかる。

「ちょっと!!いつ、私があんたのものになったのよ??
大体ねー、あんたはいつも勝手なのよ!!
私をなんだと思ってるのよ?」

彼女の声に振り向いた不破が、俺と彼女を交互に見て言い放った。

「じゃあ、お前が選べよ? 俺か…コイツか。
お前がJackを探し出すって…ゲームだっただろう?
なのに、ずっとその柱の陰に隠れていやがって…
あちこち探し回ってた俺がバカみてーじゃねーか!!

お前・・・ひょっとして、最初から探す気がなかったんじゃねーのか?」

「?!」

ギクッと身体を強張らせた彼女…の姿にドクンと心臓が脈を打った。
返事のない彼女に…問いかけた。

「探す気がなかった…って本当なのか?これは君の…卒業試験だろう?」

そう尋ねた俺に目を泳がせて口籠る…彼女。

なんで?…何か言いづらいことでもあるのか?

そこへニヤリと勝ち誇ったような顔をして不破が口を挟んだ。

「やっぱ、お前と付き合うの…断れなかっただけなんじゃねーの?」

「!!」

ズキンッと、戸惑う顔に胸が痛んだ。
彼女の表情に、ずっと自問自答してた答えを見た気がしたから。

「…そうなのか?…だから…」

だから、君は俺に好きって言ってくれなかったのか…?
痛む胸を押さえながら彼女に聞いた。

「違うんです!!あのっ…そうじゃなくて…その…ここに来る前に…」

そう言って大きな声で否定した彼女は、俺をみて顔を真っ赤にさせて…
声はだんだん尻つぼみに小さくなっていった。

その反応に安堵した俺は優しく聞き返した。

「違うんなら…その理由を教えて?…ここに来る前に…どうしたの?」

脇で見ていた不破は俺とは対照的にその顔を歪めていく。

「社長さんに言われたんです…。ここに来る直前に…」

そう言って彼女が話しだした内容は…

→ 6話へ続く

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