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※ このシリーズには蓮×キョ以外のXXXなシーンがあります。蓮×キョ以外は受け付けないの~~という方はここでリターンすることをお勧めします。(みー)

Twin soul  ~君と出逢った奇跡~

【文章】みー


茉鈴に彼氏が出来たと言われた日、サークル仲間の美春から電話があった。
美春から告白されるのはこれで3回目…好きじゃない女と付き合う不毛さに辟易していたはずなのに、それを受け入れてしまった。

美春は、電話の向こうで嬉しそうにはしゃいで、それから…媚びた声で俺に訊いてきた。

明日…湊のうちに遊びに行ってもいい?って       

     だけど、そんな美春を見て茉鈴があんな顔をするなんて思わなかった。

美春を見た茉鈴は、動揺を隠しきれないといった様子で…震える声で俺に訊いた。

「お兄ちゃんの…彼女…?」

その言葉に俺よりも早く美春が反応する。

「そうなの~、仲良くしてね、妹さんっ」

嬉しそうな笑みを浮かべ、腕を絡めてきた美春に茉鈴は…

「そう…ですか…」

俯いたままそう呟いた。俺はそんな茉鈴に…否定も肯定もしなかった。

「ごめんっ、お兄ちゃんっ…私、用事を思い出したから出かけてくるねっ
美春さん…ゆっくりしていって下さいっ…」

そういうと、茉鈴は家を飛び出してしまった。

(…なんで…っ何でそんな傷ついた顔するんだよっ…彼氏がいるくせにっ
昨日、ソイツに抱かれたんだろうっっ…だから俺はっっ) 

「茉鈴っっ」

傷つけてしまったのはわかったけど、
それ以上に俺は…やりきれない気持ちで一杯になっていた。

( どうしろっていうんだよ… )

今、俺の心を支配する感情は…優しい兄としてのものじゃなかった。

茉鈴を誰にも奪われたくないという…激しい嫉妬と独占欲。

…茉鈴にはいつも笑顔でいて欲しかった。

だけど、だからといって…兄である俺が茉鈴を追いかけて…
この気持ちを伝えるわけにはいかないんだ。

そんな俺の隣で、二人きりになったことを喜ぶ美春の声が…
女の媚びた声が耳障りで堪らなくて…嫌気がさした。

「美春…悪いけど、今日は気分が悪いから帰ってくれっ!」

俺は、冷たい表情でそう云うと美春を家から追い出してドアを閉めた。

「ちょっ…ちょっと湊!こんなのってないっっ…何で、どうしてっ?」

ドアの外で怒り狂う美春の声…だけど、俺にはそんな声すら耳に入ってこなかった。

ドアを背に崩れ落ちた俺は、張り裂けそうな程、心が悲鳴を上げていて…
どうにかなってしまいそうだったから。

…その頃、何も持たずに家を飛び出した茉鈴は、佑斗に抱きしめられていた。

「どうしたんだよ…そんな顔して、一体…何があったんだ?」

会った途端に泣き出してしまった彼女を、通行人の視線から守るように…
佑斗は近くの公園へと彼女を連れて移動した。
ベンチに座って、飲み物を手渡しても…首を振り、涙の理由も話してくれない彼女に
佑斗は抱えていた不安が大きくなっていった。

そして、思い切って…その不安を口にした。

「もしかして…俺のせい?」

昨日、ずっと好きだった彼女を初めて抱いた。

初めて見る彼女の姿に興奮して…やっと自分のものに出来たことが嬉しく堪らなくて無我夢中で抱いた。
だけど、気がついた時、彼女は泣いてた…。
初めてで痛かったからだって思ったけど、その涙が…なんだかすごく気になって…
俺が下手だったから痛かったのかなとか…
彼女が帰った後、彼女の涙の理由を考えて、すごく凹んだ。

だけど、どんなに考えてもその答えがわからないから…茉鈴に会いにきたんだ。
近くまで来た俺は、茉鈴を呼び出そうと携帯を手にした。
その時、道の向こうに彼女が歩いてるのが見えたんだ。

俺の言葉に…茉鈴は泣いたまま首を振って…一言だけ呟いた。

「佑斗は何も悪くない…」

その言葉を聞いた時、俺はこのまま振られるんじゃないかって気がしてきて…すごく不安になった。

ずっと気づかないふりをしてた…。
付き合ってと云った俺に、頷いてはくれたけど…
まだ一度も好きだとは云ってくれない茉鈴…。

本当は他に好きな人がいるんじゃないかって…ずっと不安だったんだ。

だから、彼女を抱けば…
すべてを手に入れたらそんな不安なんかなくなるんじゃないかって…思ってたのに。

俺の不安は時間の経過とともに大きくなっていく。

怖くて…それ以上は訊けなかった。隣りに座ったまま、静かに時間だけが経過して日は暮れていった。

茉鈴を送って彼女の家まで行くと、玄関先に座り込んでいる一人の男が見えた。

それは…男の俺から見てもドキッとする位、格好良い大人の男で、
その人は茉鈴を見た瞬間、ほっとした表情を浮かべると…彼女の名前を呼んだ。

「茉鈴っっ…」

「お兄ちゃん…っ」

その瞬間、感じたんだ…二人の間に流れる空気が兄妹のものじゃないって    

彼女を抱きしめたその男が俺に向けた一瞬の殺気…
そしてそんな兄をみつめる彼女の瞳が…ずっと俺が欲しがってたものだったってことに。

カットの呼び声に、その日の撮影は終了を告げた。

      あの日、アイツの助手席に座ってテレビ局を
出ていくキョーコを見た時から、嫌な予感はしてた。

キョーコからLMEの社長がイベント好きだってことは聞かされていた。
アイツとキョーコはそんな宝田社長の秘蔵っ子だから、
キョーコが呼ばれてもおかしくないって…
メガネのマネージャーの話を思い出しながら、自分に言い聞かせるようにして
スケジュールの確認で遅くなった祥子さんと一緒に駐車場に向かった。

すれ違ったアイツの車の助手席にはキョーコが座ってた。

それを視界に捉えた瞬間、フラッシュバックした記憶…
アイツの恋人になったと知った時の感情が俺を襲った。

頭を振って、違うんだって…俺にだってまだチャンスが残ってるんだって
その感情に蓋をしようとしたのに…
祥子さんの車に乗り込もうとしたとき、
キョーコとメガネのマネージャーが歩いてる後姿を見つけて、やられたって思った。

アイツがキョーコを取り戻そうと動いてるのは明らかだった。

だけど、俺はもうキョーコに気持ちを告げた。

       答えを出すのは、キョーコ本人なんだ。

それがどんな答えであれ、俺はそれを受け止めるしかないんだって…痛む胸を押さえた。

         そして…その答えが、告げられようとしてる…。

「ショータロー…今日、時間ある?」

そう…俺に訊いてきたキョーコに、

「あぁ、俺んちでいいか?」

と応えると、キョーコは頷いて、俺の目をまっすぐに見て云った。

「…わかった、後で行くから…先に帰ってて」

その目に迷いはなかった。キョーコの中ではもう答えが出てるんだ…と思った。

そして、そんなやり取りをしている俺達を険しい目でみつめてるあの男に…
俺も負けないと…負けたくないと睨み返した。

俺は巻き返すことができたのか、それとも…また失うのか。

もし、アイツを完全に失うことになったら、
俺はどうなってしまうのか…自分でも想像がつかなかった     


→ 8話へ続く

2012.2.8 アイミル掲載作品
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