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※ このシリーズには蓮×キョ以外のXXXなシーンがあります。蓮×キョ以外は受け付けないの~~という方はここでリターンすることをお勧めします。(みー)

Twin soul  ~君と出逢った奇跡~

【文章】みー


「おいっ…湊、お前美春と付き合いだしたって本当なのか?」

そう云って隣の席に座ったのは高校からの友人貴弘だった。
貴弘は、女の子に優しいフェミニストだが、本気のコには手を出さない…掴みどころのない奴だが気の合う男で気がつけばつるむようになっていた。

「早いな、もうお前のとこまで話が来てるのか…」

美春の奴、吹聴して歩いてるんだな…と思ったが、それすらもどうだっていい…と思うほど、俺は荒れていた。

「…お前、そういうのはもうやめたんじゃなかったのか?」

心配そうな顔でそういった貴弘に、俺は苦笑しながら云った。

「…そのはずだったんだけどな」

そう、俺が美春を好きになることはない…俺は茉鈴しか愛せないのだから。

大学を借りてのロケに…村雨が合流した。

彼が演じる貴弘は、別れ話で揉める茉鈴を偶然助け、俺の妹と知って…打ち解けていくうちに、次第に彼女に惹かれていく。
貴弘が初めて本気で好きになる相手…それが彼女だ。
彼女とは初共演になる彼だが、きっと彼女自身にも惹かれることだろう。
セツにあれだけ興味を示していた彼だ…それは予感というよりは確信に近い。

彼女の事だけでなく、ハリウッドに進出した俺に対して対抗心がある彼は…
言葉こそ低姿勢だが、あの時と同じく俺の嗜虐心を刺激する存在になりそうだ。

「初めまして…敦賀サン、ハリウッドはいかがでした?
賞は取れなくて残念でしたけど、あの映画…スゴクいい作品でしたね、面白かったですよ。
そうそう、俺、敦賀サンと共演できるって聞いて、この仕事受けたんですよ…
よかったら、向こうでの話とかいろいろ聞かせてくれませんか?」

俺と共演したくて…か、心の奥底に眠らせてる闇色に染まった俺がククッと笑ってるのを感じながら、少し意地悪な返しをしてみた。

「あぁ…いいですよ?村雨さんはハリウッドを目指してるんですよね…英会話は得意な方ですか?」

あの当時、コミュニケーション能力を問うアイツにキレたこと思い出し、わざと投げかけた言葉だった。

「モ…モチロン、それは…」

視線が泳いだ村雨…相変わらず、英語は苦手らしい。
彼は話題を変えようと後ろを振り返り、現場入りした共演者に手を振って呼んだ。

「あっ…真木さんだっ、真木さ~ん、こっちこっち…」

俺たちに気づいた美春役の真木さんが近づいてくる。

「あ~っ村雨さんじゃないっ、今日から合流?…敦賀クンもおはよう♡ 」

語尾にハートマークが飛ぶ…あからさまなアプローチにも『敦賀蓮』として笑顔で対応する。

「そうなんだ。今、敦賀サンに挨拶してたとこでさ…」

親しげに話す二人に、距離を置くように話を振った。

「真木さん、おはよう…あれ、二人は知り合い…なのかな?」

「そうなの、前にドラマで共演させてもらって…その時は村雨さんの恋人役だったのよ?」

ふふっと俺の反応を探るような笑みを浮かべる真木さんに、村雨が当時の事を語りだす。

「そうそう、あの時の撮影でさ…」

俺は、その隙に社さんへと目配せをして、それに気づいた社さんに呼ばれたように席を外す。

「あ…ちょっと失礼するね」

彼らの元から離れた俺に、背後から二人の会話が聞こえてきた。

「もぉ~っまたあの人!!」

「ん?どうかした…?」

「敦賀クンのマネージャーよっっ 私が敦賀クンに近づくとすぐに邪魔するんだからっっ」

「そう、気のせいじゃない?…っていうか、真木さん…敦賀サン狙い?」

「だって~~、このオファーだって、敦賀クンの恋人役だって聞いたから受けたのよ~?
なのに、蓋を開けてみればひどい女だし、せっかくのラブシーンとかも全然甘い雰囲気じゃないんだものっやんなっちゃうっっ」

「あー…云われてみればそうだね…」

彼女が演じる美春は、想いが通じ合った二人を引き裂く。
ドラマの後半で、嫉妬に狂った彼女は彼を脅してその関係を結ぶ…。

「でしょう~?それに、このドラマって…
村雨君もそうだけど、み~んな京子ちゃんを好きになる役じゃない?
確かに彼女演技もうまいし、綺麗だけどさ…ずるいじゃない~~っっ」

「えぇ~?でも、それはそういう役なんだし…」

「役だけってわけでもないみたいよ?だって、彼氏役の不破君…
彼が出演することになったのって…主演の京子ちゃん絡みらしいから。
ここのスタッフの中に、ダークムーンの時のスタッフさんがいて、
その時から京子ちゃんに会いに来たりしてたんだって…
それに~~敦賀さんとも事務所が一緒だから仲いいみたいだしぃっっ…」

「ハハハッ でも、ドラマで好きになる役だからって、本気で好きになってたら…オファーのたびに彼女が変わっちゃうじゃん?」

「それはそうだけど~~彼女と共演してきた俳優って、実際そうだったみたいよ?
村雨君も気をつけてね?」


気をつけてね…か、広いキャンパスの中を湊と美春が腕を組んで歩く。
そんな撮影を風景を眺めながら、俺はふと彼女の事を思いだしていた。

クランクアップと共にその姿を消した謎の兄妹…雪花・ヒール。
彼女とは何もなかったけど…今も忘れられないでいる…。

兄しか見えていない…サイケデリックな彼女の存在は俺に強烈なイメージだけを残した。

興味本位で付き合った子なら、たくさんいた。
あの頃は…俺も若かったし、恋愛というよりは、ファッションに近い感覚で気になった子がいれば、片っ端から声をかけてた。
まぁ、ヤンキー時代の事は若気の至りっていうか…
だけど、ここしばらくは彼女よりも仕事を優先してたから、女なんていらないと思ってた。

アイツに出し抜かれて…
敦賀蓮がハリウッドに進出したって聞いた時はすごくショックだった。

俺が…目指すその先にいつもアイツがいる…。

俺はまだその夢を見続けてるというのに、早々に日本に帰ってきやがって…
他にもオファーがきてたって話なのに
向こうでの仕事も軌道に乗るってところで帰国を決めた…その理由を俺は知りたかった。

そう、その理由がまさか…あの子だったなんて、
彼女にまた会えるなんて、このときの俺は思ってもいなかったんだ。

→ 11話へ続く

2012.2.13 アイミル掲載作品
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