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※ このシリーズには蓮×キョ以外のXXXなシーンがあります。蓮×キョ以外は受け付けないの~~という方はここでリターンすることをお勧めします。(みー)

Twin soul  ~君と出逢った奇跡~

【文章】みー


あれから、しばらく経って茉鈴を家に呼んだ。
あの日以来…どこかぎこちなくなってしまった俺たちの関係。
だけど、信じたくなかった。俺と付き合うことにしたのは…あの男を忘れるため…
実の兄を想ってるからだなんて、思いたくなかった。

「…抱いていい?」

そう云って触れた俺を、彼女は拒まなかった。
でも、目を瞑って静かに涙を零す…そんな彼女の仕草を見るたびにやるせない気持ちになった。

( 目を瞑るなよ…俺を見ろよっっ) 

心が張り裂けそうなほど痛くて苦しくて堪らないのに…嫌いになれない。

彼女の笑顔が減っていくたびに、いつ別れを切り出されるんだろう…って不安で堪らなかった。

だけど…その日はついにやってきてしまった。

「ねぇ、佑斗…話があるの」

そういわれた瞬間、ドクンって心臓が嫌な音を立てた。

「家でいいかな…今日は母さんも遅くなるって言ってたし…」

そういうと首をふるふると振って、作り笑顔を浮かべて云ったんだ。

「…あの公園に行こうよ?」

彼女と初めてキスをしたのも、泣いてる彼女を連れて行ったのも…あの公園だった。
放課後、会話もほとんど交わせないままに…あの公園へと並んで歩いていく。

       別れ話をされるんだって…わかってた。

だけど、茉鈴が俺を好きじゃなくても、俺は茉鈴といたかった。

「ごめん…佑斗、私…」

そう切り出した茉鈴を抱き寄せて、キスで唇を塞いだ。
別れの言葉なんて聞きたくなくて…
時間稼ぎにしかならないとわかってても、この腕を離したくなかった。

「んんっ…やぁっ…ゆ…佑斗っ」

深くなっていくキスに抵抗して、逃げ出そうとする茉鈴を抱きしめて、ベンチに押し倒した。
人通りの少ない夕暮れの公園…邪魔をする奴なんていないと思ってた。

「別れない…っ別れないからっっ…好きなんだっ」

彼女の首筋に吸い付いて…そう叫んでた。
不意につかまれて、背中に捻り上げられた腕…俺は彼女から引き離された。

「…いい加減にしろよっ、別れ話のもつれだか何だか知らないけど…
女の子を泣かすなんて…みっともないだろ?」

そう云って俺に云ったのは見たこともない長身の男だった。
だけど、その風情がどこか茉鈴の兄を思い出させた。
カッと頬が熱くなるのを感じながらも、悪態をついてみせた。

「なっ…アンタには関係ないだろっ!」

「…確かにね、お節介だと自分でも思うんだけど、女の子の涙には弱いんだよね…」

軽い口調で言いながらも、俺の腕を捻りあげる力は半端なくて…
ケンカ慣れしてるって思った。

「…ごめ…ごめんね、佑斗…
でも、私…こんな気持ちで佑斗とはつき合えない…本当にごめん…」

しゃくりあげながら、ぼろぼろと涙を零す茉鈴をみて…力が抜けた。
同時に解放された腕を庇いながら…俺は俯いて一言…

「…わかったよ」

そういうと、その場から走り去った。これ以上、格好悪い姿を見せたくなかった。
泣き顔なんて…見られたくなかったんだ。

カットの声と共に、花束を渡されて…いち早く俺はクランクアップを迎えた。

ここに敦賀蓮がいないのが…唯一の慰めだな。
傷口を抉るような別れのシーンに役とは関係なく俺の心が痛んだ。

キョーコも…気まずいのか、俺と目を合わせようとはしない。
だけど、いつか…本当に、幼馴染に戻れる日が来るだろう。
…なんて感傷に浸りながら、現場を去ろうとした俺だったが、
さっきからぽーっとした顔でキョーコに見惚れてる男の姿が目に付いて…。

俺と入れ替わりに登場する貴弘という役を演じるのは、村雨という、本来なら主役級の俳優だって…祥子さんが言ってた。
俺よりも背が高くて…どことなくアイツと雰囲気が似てる…それだけでムカつく材料は十分な男だったが、キョーコに興味を示してることに、何故か腹が立った。

まぁ、キョーコはメイク一つでどんないい女にもなれる…変幻自在な化けもんみてーな女だからな。
今回の茉鈴役は特に、可愛い…から、惚れちまうのもわからなくはねーが…。

「……」

…あの様子じゃ、落ちたな       …なんて、
俺にはもう、関係ないこと…
関係ないはずなのに、…面白くないのは、やっぱり、未練なんだろうか。

そう思いながら、このまま帰るのも癪だな…なんて思い始めた俺は、
最後にアイツらに置き土産を残していくことにしたんだ。

キョーコに見惚れてる村雨の前で、その名前を呼んだ。

「キョーコ!」

俺の声に振り返った瞬間を捉えて、その唇にキスをした。

「…んんっっ…」

「?!」

スタッフも村雨も…キョーコまで、俺の行動に目を丸くしてる。
軽く触れるだけのキス…
だけど、キョーコとの最後のキスを堪能した俺は、びっくりして間抜け面になったキョーコの顔をみて、思わず噴き出してしまった。
すると、しばらくして…ワナワナと震えだしたキョーコがいつもの調子で怒り出した。

「ちょっ…ショータローたら、突然何するのよっっ!」

そう、このノリだ…俺たちはやっぱり、こうじゃないとな…なんて思いながら、キョーコの頭をくしゃっと撫でた。

「…幼馴染までやめたわけじゃねーからな」

そう云うと…キョーコは仕方ないわねって顔で笑って俺を見た。

俺たちは恋人にはなれなかった…だけど、友達とも違う。
この関係は…きっと一生変わらない…特別なもの。

それに、コイツは…本当に迂闊な女だから、アイツも苦労が絶えないだろうよ?

そんなことを思いながら、わざと勝ち誇った顔をして、
キョーコに見惚れてた村雨を挑発してやった。

そう、それは…俺を振ったキョーコとアイツに…
ちょっとした仕返しのつもりで         


→ 12話へ続く

2012.2.14 アイミル掲載作品
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