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※ このシリーズには蓮×キョ以外のXXXなシーンがあります。蓮×キョ以外は受け付けないの~~という方はここでリターンすることをお勧めします。(みー)

Twin soul  ~君と出逢った奇跡~

【文章】みー


もうすぐお兄ちゃんの…湊の誕生日が来る。

「…何か欲しいものある?」

そう訊いた私に湊は、

「茉鈴がいれば何もいらない…でも、そうだな…少し遠出してデートでもしようか?」

といって頬にキスをしてきた。
照れる私を見て嬉しそうに笑う湊…恋人同士になれたことで、私たちは少し浮かれていたのかもしれない。

この関係が許されるはずがないのに      

湊は何も要らないって言ってたけど、そういうわけにはいかないよね…
プレゼントのことを考えながら歩いていると、校門から私に向かって手を振る一人の女性の姿に気づいた。

                美春さんだ。

その瞬間、私の脳裏には湊と結ばれた日の会話が甦った。

私を抱いた後で、湊は…美春とは別れるから    … って確かにそう言った。

だけど、目の前にいる美春さんは、週末に控えた湊の誕生日プレゼントの相談を持ちかけてきてる。

「ごめんね、学校前で待ち伏せなんかして…だけど、妹の茉鈴ちゃんなら、湊の好みを一番わかってると思って…」

少し恥かしそうに話す美春さんは悪気もなく、私を妹だと思い知らせてくる。
聞いてもいないのに…湊に一目惚れして告白し続けた話をしたりして、
私を味方につけようと…外堀から固めようとする彼女にすごくイライラした。

別れるって言ってたのに…なんで?     

美春さんが、嬉しそうに湊の話ばかりするから…私は苦しくなった。

「何をあげたら喜んでくれるかしら?」

これ以上は聞いていられない…そう思った私は

   …好きな人からもらうものなら、何でも嬉しい…んじゃないんですか?
すみません、お役に立てなくて…あの…私、用事があるので…」

そう云って代金をテーブルに置くと席を立った。

「あっ…ごめんなさいね?私ったら…茉鈴ちゃんの都合も聞かずに…」

「いえ、そんな…それじゃ、失礼します」

お辞儀をすると、美春さんとは目も合わさずにお店を後にした。
茉鈴が去っていく姿を立ったまま、呆然と見送ってた美春の携帯が鳴り出す。
        それは、湊から電話だった。

「美春…今どこにいる?これから会えないか?…話したいことがあるんだ」

湊の真剣な口調に、美春の顔が強張った。

「ごめん、今は人と会ってるから無理…なんだけど、
あのね、週末の…」

湊に会いたい…だけど、会えば別れを切り出される…そんな予感からここ数日大学を休んでしまっていた美春。

ずっと好きで、何度も告白して…やっとOKしてもらったけど、好きになってくれたわけじゃない。

だから、そんな不安を払拭したくて…湊が溺愛してるという妹を味方につけようと思った。
だけど、その茉鈴にも逃げられてしまった…落胆を隠せなかった美春だが、努めて明るい声で湊に、誕生日の事を切り出そうとした。

「悪い…週末は家族で旅行するんだ」

誕生日なのに、恋人よりも家族を優先するその言葉は、美春にとって決定的なものだった。
だけど、あの子は…そんなこと、一言も言ってなかった。

湊は嘘をついてる?…それとも       

この瞬間、美春の中に生まれた疑問…心の中で否定し続けてきた疑問が確信へと変わる。

妹を溺愛してる湊…妹にだけに優しい…湊は      

「あ…そ、そうなの…?…わかった…夜でもいい?」

「…わかった、それじゃ、また電話する」

電話を切った後、美春は、急いで茉鈴の後を追いかけた。

湊が例え、妹を好きだとしても…実の兄妹でそんなバカなこと、あるわけない。

頭をガツンと殴られたような衝撃の中、真相を確かめようと追いかけた美春は、路上で抱き合ってる男女の姿に足を止める。それは…湊の親友、貴弘に抱きしめられている茉鈴だった。

店を出て…茫然自失のまま街を歩いていた茉鈴は、偶然通りかかった貴弘に声をかけられて、ぽろぽろと泣き出してしまった。
貴弘はそんな茉鈴を見て…その泣き顔を隠すように、優しく胸に抱き寄せた。

美春に、写真を撮られていたとも知らずに      

「はい、カットー!」

カットの声がかかっても、茉鈴を抱きしめたままの貴弘…の村雨さんに、

「あ…あの、」

離して下さいとばかりに見上げると、彼は少し照れたような顔をして、慌てて離れた。
役が憑くとなかなか抜けないタイプなのかしら…とそんな彼をフォローするように話しかける。

「村雨さんも…ですか?私も、よくやっちゃうんです…役が憑くとなかなか抜けなくて…」

にこっと笑うと、さっきまで照れていた村雨さんの目つきが変わった。

「そうなんだよ!相手が、うまいと気持ちも入り込みすぎちゃってさ…
だから、さっきの京子ちゃんの演技にも魅せられちゃって…つい」

それから、演技について熱く語り始めてしまった村雨さんは、ロケバスに戻っても話しかけ続けてきた。
彼の話を聞きながら、この人も芝居が本当に好きなんだなって思ったけど…失敗したなって後で後悔する事になる。

それまでは、必要以上に近づくのは危険だからと距離をとっていたのに、
この会話以降、村雨さんは私に良く話しかけてくるようになってしまったから。

ドラマの中でも、絡みが多い二人だから…それは自然といえば自然な流れなのかもしれないけど…そんな様子を面白くないって当然のように思う似非紳士の放つ光の矢が、プスチクと容赦なく私に刺さる日々。

そして、村雨さんと一緒の撮影の日は決まって、そんな不満をぶつけるかのように激しく私を抱く彼。

「不破の次は村雨か…これだから、早く公表したいんだけどな…」

ベッドの中でそうぼやく彼に、私は少しだけ罪悪感を感じるようになっていた。

数日前、撮影の合間を縫って、私たちは二人揃って社長に報告に行った。

よりを戻したことと、彼のプロポーズを受けることにしたことを…

彼の事を愛してる…ずっとそばにいたい…
それは本心に間違いないのに…彼からのプロポーズもすごく嬉しかったのに…
私の中に広がる不安は、少しずつ大きくなっていく。

ショータローの事も片付いた今、二人の間に何も問題はない…。
もちろん、結婚が嫌なわけじゃない…だけど        

早々に発表したいという彼の意向もあって、発表の日はドラマの最終回の日ということになった。
テレビ局関係者の一部にだけ知らされたその事実は、極秘事項として、共演者にも当日まで秘密とされる。

だから、当然のことながら、現場での私と敦賀さんの関係は、事務所の先輩と後輩以外の何者でもない。

付き合っていた頃も周囲にひた隠しにしてきた…恋人という関係は曖昧で、それを公表することは一部の人間を逆に焚きつけるだけだから…公表するからには結婚という形がベストなんだということもわかってる。

曖昧な関係…逃げてきたもの…に、少しずつ向き合いながら、でも流されるように…結婚に同意してしまった。

私が対峙しなければいけない…最大の問題を先延ばしにしたまま…

いつかは…と思っていたけど、いざとなると…急に怖くなった。
だけど、もう逃げ出すことは許されない…
そんな私を追い詰めるようにドラマも急展開を迎えていく。

→ 16話へ続く

2012.6.11 アイミル掲載作品
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