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※ このシリーズには蓮×キョ以外のXXXなシーンがあります。蓮×キョ以外は受け付けないの~~という方はここでリターンすることをお勧めします。(みー)

Twin soul  ~君と出逢った奇跡~

【文章】みー


彼女の母に会いにいった後、俺たちは…懐かしい思い出の場所、
二人が初めて出逢ったあの河原にやってきた。
「ここで…クオンと出逢ったのよね」

そう云って、河原を歩くキョーコは懐かしそうに笑った。
目の前に広がる景色はあの日と変わらなかった。
眩しく川面に反射する太陽がキラキラと君を照らし出す。

俺が恋した黒髪の少女は…素敵な大人の女性に成長した。

暗い闇の中で、動けずにいた俺を照らしてくれた温もり…
君は俺の凍りついた体と心を優しく溶かしていってくれた。

後悔と罪の意識に苛まされて…
自分の中の狂気を押さえ込むことでしか自分を保てなかった俺を、彼女が解放してくれたんだ。

耳を塞ぎ目を閉ざしてきた過去を…『本当の俺』をみつけて許してくれた。

         だから、今度は俺の番。

誰よりも深く愛して、君の不安も恐怖もぜんぶ俺が受け止めてあげる。

一人なんかじゃないと…君を傷つけるすべてのものから守ってあげたいんだ。

だけど、俺は知ってる…
君がただ守られるだけの弱い存在じゃないってこと。

立ち向かう勇気も、受け入れるだけの強さも本当は持ってるってことを。

彼女の母との対面は30分ほどの短い時間で終わった。

久し振りに交わす親子の会話は、事務的で…
彼女は俺の隣りで俯いて、その身体を少しだけ震わせていた。

彼女を傷つけるような言葉は聞かされずに済んだ。

結婚の報告をすると、彼女の母は俺に向かって深々と頭を下げて…

「この子を、キョーコを頼みます…幸せに…
二人で幸せになりなさい」

そういって俺たちをみた彼女の母の目には、後悔の色が見えた気がした。

キョーコは母親からの言葉に、はい…と静かに応えた。

ぎこちない親子の会話だったけど、そこに新しい風が吹いた気がした。

会話が足りな過ぎた関係はすぐには修復できないだろう…
でも、彼女の顔は晴れやかだった。

河原を歩く彼女が、足元の石を拾い上げて幸せそうに笑う。

「ねぇ、この石見て…ほらっ美味しそうなハンバーグ…」

だから俺も笑って…懐かしい日々を再現するように足元に転がる石を拾い上げて云った。

「本当だ、ここがあの日の王国かな?…ん~…国王はどこかな?」

気持ちのいい風が吹きぬける昼下がりの河原に、穏かな時間が流れていく。

         喜びも悲しみもすべて、君と分かち合いたい。

俺にとって…君と出逢えたことこそがきっと奇跡なんだ。

この広い世界でたったひとりの相手…『ツインソウル』と呼ばれる運命の相手に巡りあえる人は少ない。

だけど、俺の半身は君だから、
だからこそ、こんなに強く惹かれ合い、遠く離れていても信じられたんだと思う。

狂おしいほどの痛みを抱えて、傷ついてしまった魂の欠片が…今、ひとつになる時を迎える。

***

取り直しとなった問題のシーンは一発OKをもらった。
試練を乗り越えた彼女は、役者としても、また…その煌きを増す。

        そして物語はラストシーンへと向かっていく。

***

いなくなってしまった湊は、一人…海に佇んでいた。

そこは、家族でよく訪れた遠い海。

携帯の留守電にはたくさんのメッセージが入っていた。

俺を心配する茉鈴の声・・・
怒りと心配の交じった貴弘の声…この海に着いた日に貴弘とは電話で話した。

美春を引き離すためで、本当に付き合ってるわけじゃないと…貴弘は言った。

だけど、貴弘の隣りで笑う茉鈴をみて喜ぶ両親の顔をみた時…
俺がいなければ、茉鈴はこの先その笑顔を曇らせることなく幸せになれるんじゃないかって…思い知らされた気がしたんだ。

貴弘とだったら…結婚して子どもを産んで…
そんな二人を見守る両親にとっても幸せな日々が、…みんなが幸せになれる未来が築ける。

だけど、本音は誰にも渡したくない。
他の誰を傷つけても…俺だけの茉鈴でいて欲しいと願ってしまう。

その笑顔を守りたかった…傷つけたくなかったのに、茉鈴を一番苦しめてるのは俺だ。

誰よりも大切で、ずっと俺が守ってきた笑顔だったのに…。

好きでもない女を抱いて汚れていく自分が堪らなく嫌で…
そんな姿を見られたくなくて茉鈴を避けた。

本当は茉鈴が欲しくて恋しくて堪らなかったのに、俺から遠ざけた。

これでいいんだと、頭では理解してるのに、心と体がついていけなくて気が狂いそうになる。

       どうして俺たちは兄妹なんだ? 

誰にもいえず、祝福されることもない…否定され続ける関係に、茉鈴を…
俺のエゴで巻き込むことなんて出来ない。

だけど、茉鈴を諦めることなんてできなくて、苦しくてつらくて、俺は現実から顔を背けた。

そのせいでもっと茉鈴を傷つけてしまったことも知らずに…
俺は誰にも居場所を知らせず、現実から逃げ出して、ただぼーっと海を眺めてた。

幼い頃によく来た海…あの頃は心から笑えてた。
忙しい両親も、夏休みには海に連れてきてくれて…
みんなが笑顔で、あの頃はこんな日がくるなんて思いもしなかった。

     どうしたら、茉鈴と兄妹に戻れる?

この気持ちはどうすれば消えてくれるんだ?

答えは見つからない…どんなに離れていても、俺から茉鈴が消えてくれない。

→ 20話へ続く

2012.8.24 アイミル掲載作品
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