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※ このシリーズには蓮×キョ以外のXXXなシーンがあります。蓮×キョ以外は受け付けないの~~という方はここでリターンすることをお勧めします。(みー)

Twin soul  ~君と出逢った奇跡~

【文章】みー


ドラマや小説の世界みたいに…両親から真実を告げられる。
本当は私たちに血の繋がりなんかなくて、
この恋が許されるんじゃないかって…そんな夢を思い描いていた。
だけど、現実は甘くない…私の前に突きつけられたのは、ひどく取り乱した両親の怒りと涙。

「あなたと湊は、血の繋がった実の兄妹なのよっっ
私が産んだ…本当の…」

思い知らされる…見ない振りをしてきた『現実』がそこにあった      

繋がらない電話…
美春さんがやって来たあの日、貴弘さんの提案に乗った私は、これで美春さんと湊が付き合う理由がなくなると、貴弘さんの勝ち誇った顔に今までのモヤモヤがスゥーっと消えていくのを感じた。

これで湊にも笑顔が戻ると思ったら、自然と笑みが零れていた。

だから気づかなかった…その光景を湊がどんな気持ちで見ていたかなんて     

美春さんを送っていくと云って、家を出た湊はそのまま帰ってこなかった。

事情は俺から話しておくよ…といった貴弘さんからの電話で、
湊はあれが『振り』だったってわかってるはずなのに…
帰ってこない湊を私は寝ずにずっと待っていた。

あれから1週間…
充電が切れてしまったらしい携帯には何度かけても繋がらなくなってしまった。

どこを探しても湊はみつからなくて…
突然、消息を絶った息子を心配した両親は事件に巻き込まれたんじゃないかと警察に連絡を入れた。

そして、あの日…一緒だった美春さんを呼び出して    

・・・私たちが守ろうとしてた関係は壊れてしまった。

…どこに行ってしまったの?
私を置いて一人で…湊は今、どこで…何を思ってるの…?

連絡がつかない湊に誰もが最悪のケースを頭に思い浮かべ始めていた。

それを言葉にすると、本当にそうなってしまいそうで、怖くて堪らなかった。

妹でもいいから、
湊のそばにいられればそれだけでよかったのに    

これは、両親を裏切った私への罰なの?

兄妹で愛し合ってしまった。
その関係を責められて、湊を失うかもしれない恐怖が母を変えていく。

「茉鈴なんか産まなければよかったっ…」

そう云った母の言葉に、私も…妹として産まれてきたくなんかなかったよって…心の中で叫んでた。

怖くて眠れなくて…湊がいない世界なんて考えられなくて、どれだけ泣いたかわからない。

でも、現実は何も変わらなくて      湊を思うだけで、
枯れたと思った涙がどんどん溢れてくるの。

ねぇ、湊…どこにいるの?
湊がいないんなら…この世界にいる意味なんてないのに…。                  

***

俺は、思いつく限りの場所を探してかけずり回った。

湊が馬鹿な真似をしないように、これ以上あの子を苦しめることがないように…必死に探し回った。

      だけど、湊はみつからなかった。

俺は、湊と交わした最後の会話を思い出していた。

電話に出た湊の声は沈んでいた…俺が理由を話してもそのトーンは変わらなかった。

「そうか…ありがとうな、貴弘…」

「これで少なくとも、美春とは縁を切ることが出来る…
後はどうするか…茉鈴ちゃんとよく話し合って決めろよ…」

本音を言えば、俺だって…あの子が好きだ。
だけど…俺じゃダメなんだ、茉鈴ちゃんは湊じゃなきゃ笑えないんだ。
でも、それは俺からは云えない…後は二人が決めるべきことだから。

「そうだな、そうするよ…」

そう云って切れた電話からは…波の音が聞こえた気がした。

波の音??      湊はあの時、どこにいたんだ?

美春を送って行ったのは駅まで…そこで別れたから、その先のことはわからないって美春は云った。

        だとしたら?

今も同じ場所にいる保証なんてない…だけど、俺はそのことを茉鈴ちゃんに伝えた。

すると、しばらくして     …湊の両親から俺に連絡が来た。

その知らせを受けて、湊の家に向かった俺は、茉鈴ちゃんが残した1通の手紙を渡される。

それには、こう書かれていた          

『 お父さん、お母さん…親不孝な私を許してください。

だけど、私…湊をもう兄とは思えないの。
ずっと好きだった。…妹でもそばにいられればいいとそれでいいと思ってた。
だけど、湊も同じ気持ちだったって知った時、…すごく嬉しかった。
短い時間だったけど、今まで生きてきた中で、一番幸せな時間を過ごすことができたの。

だけど、湊はいなくなってしまった。
湊がいない世界で…生きていくなんて耐えられない。
湊がいないと私は…だから…ごめんなさい。

貴弘さんへ…

貴弘さんにはいつも助けられてばかりだった。
湊も私も…この関係を誰にも云えないって思ってたから…
否定しないでくれたことがすごく心強かった。
最後まで、貴弘さんの優しさに甘えたままで…ごめんなさい。

あなたに会えてよかった。

湊に会えるかどうかはわからないけど…私、行くね。

今まで迷惑ばかりかけてごめんなさい…ありがとう。 茉鈴 』

まるで二度と会えないみたいな…その手紙を読んだとき、俺はすごく後悔した。

好きだって云えばよかった…また、同じ過ちを繰り返してしまった自分に
こんなことになる位なら、泣かれてもいいからあの時、強引に俺のものしてしまえばよかったって思った。

湊じゃなく俺を見ろよって…
俺だったら、絶対…泣かせたりしないのにって…

…こんな後悔をするために、俺は身を引いたわけじゃない。

後悔に打ちひしがれていると…

「どうしよう…私のせいだわ、私が茉鈴を責めたから…
茉鈴が悪いわけじゃないのに…
そうよ、忙しさにかまけて二人だけにしておいた私がいけなかったのよ…
仲が良くて、手のかからない子達だったから…ってそれに甘えて…
どうしよう…このまま茉鈴まで失うことになったら…」

そういっておろおろする母親を叱咤するように親父さんがいった。

「バカなことを言うんじゃない!二人とも命を粗末にするような子達じゃない!
ここに書いてあるだろう!茉鈴はきっと…湊を迎えにいったんだ。
死んだりなんかしない…っ絶対に…死んだりなんか…」

そう云って、母親の肩を抱きしめる親父さんの声に思いだした。

「そうだ…海!湊と最後に話した時…波の音が聞こえた気がしたって…茉鈴ちゃんに言ったんです。
だからきっと…茉鈴ちゃんはその海に…」

そういうと、湊の母が…

「海…ってもしかして、あの…?」

思い当たる場所があるのか、二人が顔を見合わせた。

そして、俺達は…親父さんの運転でその海へと向かった。

***

ザザン…っ 駅を降りると潮風に乗って波の音が遠くに聞こえてきた。

懐かしい町並みを歩いて、誘われるように海へと向かった。

ここは幼い頃、毎年のように泊りに来た海。

仕事が忙しい父さんも母さんも…この旅行だけは欠かさずに、毎年のように家族全員で遊びに来てた。

大きくなるにつれ…一緒に旅行することも無くなってしまったけれど、
私と湊の名前は、この海に由来してるらしい。

…ここは両親にとっても特別な場所…そして、私達家族の思い出の海。

海にいるんじゃないかって貴弘さんに云われた時、思いついたのはここしかなかった。

だけど、地平線まで見渡せるその砂浜に…湊の姿はみつからなかった。

ドクンドクンと…心臓が嫌な音を立てる。

もしかしたら、湊はもう    

ううん、そんなことない…探さなきゃ…

海の中へと足を進めていく茉鈴。

「湊…お願い、置いていかないで…お願いだからっっ…
私も一緒に連れていってよっ」

海に向かってそう叫んだ時、後ろから声が聞こえた。

「…ま、茉鈴?…そこにいるのは茉鈴なのか?」

それは愛しい湊の声…振り返った私は湊の姿をみつけてほっと笑顔を零した。

そして…引き寄せられるように二人は駆け寄って抱き合った。

「湊…湊のばかぁっ…」

涙でぐちゃぐちゃになった私を抱きしめた湊から熱い口づけが落される。

やっぱり…離れられない。
誰を不幸にしても…この想いに目を逸らすことなんてできない。

だってこんなにも…胸が震える。
抱きしめて口づけを交わしただけで…こんなにも熱くなる相手は他にいない。

…二人は濡れた体のまま、誰もいない浜辺で愛し合った。

「…っクシュン…」

茉鈴のくしゃみで我に返った湊が…頬にキスを落しながら云った。

「このままじゃ二人とも風邪を引くな…この近くに俺が借りてる海の家があるんだ。
そこに行って…着替えよう?」

「着替え…?」

「こっちにきて…買い揃えたんだ。当分、ここで過ごすつもりだったから…」

「当分って…?」

茉鈴が不安そうな顔で訊くと…湊は困ったような苦笑を浮かべて答えた。

「茉鈴を妹だと思えるまで…」

すると、茉鈴は繋いでいた手を振り払って海へ戻ろうとする。

「イヤッ…私はもう…湊を兄だなんて思えない…もう、家にももう帰らないわ…」

湊は追いかけてその腕を捕まえる。

***

海へと着いた俺達は、二人の姿を遠くに確認してほっと胸を撫で下ろした。

窓を開けて…二人がこっちに向かって歩いてくるのをじっと待っていた。

耳を澄ましていると聞こえてきたのは…二人の痴話喧嘩の声だった。

興奮した茉鈴ちゃんから物騒な言葉が飛び出した。

「湊と離れて暮らすくらいなら…死んだほうがいいっっ」

「そんなこと言うなよっっ…茉鈴が死んだら俺だって…」

その言葉に助手席に乗っていた母親が二人の下へ駆け寄って叫んだ。

「二人とも…勝手に死んだら母さんが許さないんだからっっ」

そう云って泣き崩れてしまった。

***

海へと向かう車の中で…俺は二人が生半可な覚悟で関係を持ったわけじゃないことを告げた。
すると…二人はその重い口を開いて昔話を語り始めたんだ。

湊の両親も…血の繋がりこそなかったものの、同じ家で兄妹として生まれ育ったらしい。
当然のように…反対され、一度は一緒に死のうと思ったほどだったらしい。

そんな話を聞かされて…姉の顔がチラついてくる俺。

だけど、死のうとやってきた海が綺麗で…その海に救われたんだと親父さんは云った。

反対されたからって…諦めて一度きりの人生を終わらせたくない…。

綺麗な海を見て…その大きな海を眺めてるうちに、
自分達の悩みが小さく思えてきて…
死ぬ気でやればなんとかなる…って、
駆け落ち同然で家を飛び出して…現在に至るらしい。

そんなドラマみたいな馴れ初めを聞かされた後、湊の母親は…ポツリと呟いた。

「蛙の子は蛙…ってことなのかしらね…」

二人は…湊と茉鈴の想いを受け入れようとしてるように思えた。

だから、俺は祈るような気持ちで…早まるなよって…二人の無事を願った。

二人の元気な声を聞いた時には、ほっとして…涙が込み上げてきた。

車を降りた俺達は、泣き崩れた母親を支えるようにして寄り添う二人に近づいた。

親父さんは海を遠くに眺めてポツリと呟いた。

「また、この海に助けられたんだな…」

***

あれから半年が経って…茉鈴ちゃんは高校を卒業した。

二人の関係は…傍目には変わらない仲のいい兄妹。

俺の前でだけ惚気る意地の悪い湊は、今日も幸せそうに笑ってる。

俺はまだ、胸の奥がチクリと痛むけど…
同じように幸せそうに笑う茉鈴ちゃんを見られるようになったから…
言わなくてよかったって思えるようになった。

二人の未来には、まだ乗り越えていかなきゃいけない試練が山のようにあるんだろうけど、一度きりの人生をどう生きるかは本人次第なんだ。

幸せは人に決められるものじゃない…
自分で決めるものなんだって…俺は教えられた気がする。

俺にも見つけられるだろうか…

幸せそうに笑う二人のように…愛すべき俺の、魂の片割れを。

***

ドラマはクランアップを迎えた。
前評判も高かったドラマは順調に視聴率を伸ばしていって…最終回の放送と同時進行で行われた盛大な打ち上げでは、久し振りにドラマクルーが全員揃った。
彼女の幼馴染で…俺に喧嘩を売ってきたアイツ(不破)も参加していた。

そして、最終回の視聴率が過去最高を記録したと聞かされた瞬間、
そう…最終回の放送が終わったその瞬間に、世間を驚かす重大発表が生放送で行われた。

その場に同席する羽目になった俺達は、二人の婚約発表記者会見で惚気まくる敦賀蓮とそれを窘める京子にあてられまくった。

なんてド派手な…と思ったら、それをプロデュースしてるのは彼らの所属事務所の社長で…
その社長の登場シーンはもっと豪華絢爛で、驚いた俺は開いた口が閉まらなくなってしまった。

上層部にしか知らされていなかったその発表に共演者の誰もが驚きの声をあげている中…俺と不破は、遠巻きにそれを眺めていた。

お前も知ってたのか…って話しかけられた俺は、アイツに牽制された話をした。
すると、不破はフッと笑って、アイツらしいな…と云って、俺にグラスを差し出してきた。

俺達は二人で酒を煽りながら…アイツの隣りで眩しい笑顔を見せる彼女を見て溜息をついた。

「ツインソウルか…」

そう呟いた不破は、グラスの酒を一気に飲み干した。

「いい女にはいい男がつきもの…
奪えるものなら奪ってやりたかったけど…」

そう云って、不破のグラスに酒を注いだ俺は、彼女の笑顔に乾杯するようにグラスを交わす。

そして俺達は、その日の朝まで一緒に酒を飲み明かした。

いつか、敦賀蓮(アイツ)に負けない、いい女をみつけてやる…
俺の半身…ツインソウルを必ず。

俺達は、そう決意して…彼女を思い出に変えることにしたんだ。

~FIN~

2012.8.24 アイミル掲載作品







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