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☆Novel contents☆ 

きゅ様の素敵なイラスト『自覚しちゃえYO!』からのインスパイアで生まれた作品です。
初めて書いた続き妄想です。
 

ACT.164続き妄想 ~ 覚醒 ~ 

(SIDE キョーコ)
ギャギュギュルルルルル~~~~っ きゃあああああああああ…
尋常じゃないブレーキ音…響き渡るたくさんの悲鳴…
頭をよぎる 敦賀さんの顔…
私は胸のプリンセス・ローザを無意識に握っていた。
不吉なことが起きる前兆なんかじゃないっ…
そう自分に言い聞かせていたのに…
そうよ、あの人が…敦賀さんが危険な目に遭うはずなんてないじゃないっっ
そう信じてるのに、不安でたまらない。
天宮さん達の言葉に背中を押してもらった私は、現場へ急いだ。
もし、敦賀さんに何かあったら…そう思うだけで怖くて堪らない。
押し潰されそうな不安を感じながら、DARK MOONの現場へと辿り着いた。
大きな人だかり、騒然とする現場には一足先に着いた監督の姿があった。
私はその人だかりの中から、小さな男の子に駆け寄る彼の姿を捉えた。
…良かった、無事だったんだ      
ほっとした瞬間、足から力が抜けた。
力無くその場にしゃがみこんでしまったところへツグミがやってきた。

「ねぇっ…敦賀さんは?敦賀さんは無事だったの?」

キョロキョロと辺りを見回しながら慌てた様子の彼女に…

「大丈夫  …」

「大丈夫…じゃねーな…ありゃ」

みたいですと続けるはずの言葉は、監督によって遮られた。

…え…っ?

その言葉に立ちあがった私の視界に飛び込んできたのは…
真っ青な顔をした百瀬さんだった。

「主演女優があれじゃ、撮影続行は厳しいだろうな。代役を立てるにしても…
限られた時間の中で可能なのかどうか、監督も気の毒だな」


…それって…どういうこと?その理由を監督に尋ねると…
「大体な、こう言った車道の使用許可って言うのはもらえて2時間位なんだよ。だからそれまでに撮影が終わらねーと…天候にも左右されるしな
放送日を考えると日程的にもそんなに余裕ねーだろうし…
まぁ、事故を起こさなかったのがせめてもの救いだが、監督としちゃ頭が痛いだろうよ?」


「ねぇ、敦賀さんは?敦賀さんは無事なの?」

「ああ、さすがは敦賀蓮っていったところか…スタント顔負けだな」

周囲からは、敦賀さんとスタントマンへの拍手で沸いていた。
その様子にツグミも安堵の顔を浮かべた。だけど私は、監督の言った言葉を考えていた。
お父さんを超える為に頑張ってきた緒方監督。
半年間という長い月日を共に頑張ってきたスタッフと俳優仲間たちの姿。
スランプを乗り越えての撮影。
DARK MOONのクライマックスシーンを彼なら演じたいに決まってる。
このシーンをカットするなんて考えられないはず…。
私は怒られることを覚悟で、監督に申し出た。

「あの…」

********

ロケバスへと向かって歩いていく私…力になれることなんてあるかわからない。
でも、このまま…こんな気持ちのまま撮影なんて、ナツになんてなれない。
自分の仕事を投げ出してくるなんて、敦賀さんがどう思うか…
だけど、私…
ロケバスの手前で社さんに会った。

「あれっ、キョーコちゃんっっ…どうしたの?ドラマの撮影は??
あっ、ひょっとしてさっきの…でも、蓮のことだったら心配いらないよ?
俺もびっくりしたけどさ…って…
どうしたの?そんな思いつめた顔して、蓮なら…」


私を安心させようと…してくれる社さんに監督の所在を確かめた。

「…監督はどこですか?」

「監督?…緒方監督なら、蓮たちとあのロケバスの中で…
って、あっキョーコちゃんっ」


私は社さんにお辞儀をすると急ぎ足でロケバスへと乗り込んでいった。

(SIDE 蓮)

「百瀬さん…大丈夫?」

「大丈夫なわけないだろ??逸美ちゃんは女の子なんだぜ?
あんな危険な目に遭って…怖かったに決まってるじゃないか!」


心配そうに百瀬さんの脇にいる貴島がそう言った。
百瀬さんは顔色も蒼白で身体の震えが止まらないようだ。
まぁ、無理もない。俺もあの瞬間はさすがに冷やりとした。
人をまた傷つけてしまうんじゃないかと…。
急に飛び出してきた男の子は、急停止した車に驚いて大泣きはしていたが、ケガも無く…ほっとした。
だが、この状況は…俺が監督の方に視線を送ると…

「とにかく、みなさんにケガがなくて本当に良かったです。
飛び出してきた男の子も無事で、本当に…本当に…」


ぶわっと今にも泣き出しそうな顔で監督が言った。
そこへスタッフが駆け寄ってきて監督に耳打ちをした。

「監督、車の方を確認しましたが撮影には問題ないそうです。
撮影どうしますか?天候のことを考えると予備日に撮り直しするのは難しそうなんですが…」

その声に百瀬さんの身体がビクッと反応する…。
彼女にやらせるのは酷だろう、かといって…

「そうですか…。でも、今日は…
敦賀君たちだって……これ以上危険を冒すことはできません」


監督の言葉に俺は…

「俺なら平気です」

スタントの彼も、挑戦的な目で俺を見ながら言った。

「…俺はプロのスタントだぜ?あれ位で動揺なんかしないさ」

その言葉に緒方監督が応えた。

「しかし、百瀬さんは…それに今から代役を探すにも、時間が…」

「…私じゃダメですか?」

その声にみんなが振り返った。
なっ…んでここに彼女が??

「京子ちゃん?!」

スタッフからの声に、貴島と監督が反応した。

「京子?」

「…京子さん?」

っ…貴島が彼女の姿に驚いてる。
あの目は…
何のためにさっき…って…今はそんなこと考えてる場合じゃない。
突然現れた彼女の言葉…彼女が美月の代役を?!

「すみません…今日は別のドラマのロケで近くに来てたんですけど…
さっきの音が現場まで聞こえてきて、何かお役に立てればと…」


「え…でも、京子さんだって撮影が…」

「それは監督に許可をもらってきましたから大丈夫です」

「だけど…」

「時間が…ないんですよね?
私で代役が務まるかわからないですけど、
今までみんなで築き上げてきたDARK MOONを最高のものするお手伝い…私にもさせて下さい」


そう言って、お辞儀をする彼女に、緒方監督が優しく微笑んで…

「京子さん…あなたって人は…」

そう言うと監督はスタッフに指示を出し始めた。
そして、美月の格好をした彼女を乗せた車を追いかけての撮影は無事に終了した。
撮影が終わり、ナツの姿に戻った彼女に…

「途中まで…送るよ」

そういうと、静かに歩き出した。
その頃、ロケバスへと顔を出した貴島が彼女を探していたとは知らずに。

********

(SIDE 貴島)

「あれ?京子ちゃんは?」

「京子ちゃんなら撮影に戻るって…さっき帰ったところよ」

スタッフの言葉に京子の後を追う。
しっかし、あの京子がね…盲点だったよ。
化粧一つであんなに変わるなんてな…
震える逸美ちゃんに…

「私に…まかせて」



って言った彼女の表情はすごく大人っぽくって、ドキッとした。
あんな顔するなんて…おっと、いたいた。

って、敦賀君も一緒かよ…そういや、あの二人仲良かったもんな~。
事務所が一緒ってだけあって…って…ん??
あれ…えっ??まさか、あの二人って…

********

(SIDE キョーコ)

敦賀さんと二人並んで歩く。だけど、今の私と…さっきの私とでは違う。
プリンセス・ローザを握りしめ、彼との会話を思い出す。

確かにケガはなかった。
だけど       

監督に無理を云って、2時間だけ時間をもらった。
親が死んでも仕事に穴を空けるなと言われる程
芸能業界は厳しい…
どんなに辛いことがあっても、仕事になれば
笑ってふざけて楽しそうにしなければいけない…
一瞬で気持ちを切り替え、乗り切るのがプロ。
他人に死ぬまで晒さないのが一流だって…
そう教えてもらってたのに…できなかった。

きっと、彼なら危険を冒す…
演技の為なら自分をとことん追い詰めることも厭わない…
そんな彼だから、せめて、そばでみていたかった。
無事な姿を確認しても、不安は消えなかったから。

怖くて    
彼の身に何か起きるかもしれない…

そんな恐怖を抱えたままで…ナツになんかなれなかった。
そして、私は気づいてしまった。
ずっと、気づかない振りをしていた気持ちに…
私は敦賀さんが好き…。

本当は好きな人がいることも…
大事な人を作れないと、心に傷を抱えてることも知ってる…。
私の想いが彼に届くことはないのに…
気づいても、傷つくだけなのに…
止められない…彼への想いが…。

気づかれちゃいけない…気づかれたら、後輩としてもそばにいられなくなってしまうから。

私の想いは秘密…誰にも言えない。

「今日は…」

彼の言葉を遮るように立ち止った私は頭を下げた。

「すみませんでした。勝手なことをして…
自分の仕事放り出してくるなんて、プロとして失格ですよね。
敦賀さんに教えてもらってたのに…どうしても私…」


あなたのことが心配で…ここに来てしまった。

「…どうしても…何?」

優しい声で彼が訊いてきた。
その声を聞いた時、私はずっと我慢してた気持ちが零れてくるのを感じた。
隠さなきゃいけない気持ちなのに、私の目からは涙が溢れていた。

「怖かった…」

「…怖い?」

優しく聞き返す彼に…言葉が、気持ちが隠せない。

「敦賀さんの身に…っヒック…何かあったらって思ったら…怖くて…グスッ」


泣きじゃくる私をそっと彼が抱きしめてくれた。


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「心配かけて…ごめんね?」

「無事で…よかった…」

そう呟いた私を柔かい神々スマイルで包んだ彼が言った。

「危険な目になんか遭わないって…君が言ってくれたんじゃないか」

「でも…遭ったじゃないですか!!」

そう反論する私に、何でも無かったかのような顔で彼が言った。

「ケガもしなかったのに?」

「だけど!!」

「……今の方がよっぽど危険だ」

少し困ったような顔で云った彼が抱きしめる腕に力を込めた。

「…何がですか?」

「期待…しそうになる」

「…期待?」

「そう、君のしてくれる心配が…特別な人への気持ちだって思いたくなる」

「…え?」

「…俺にとって、君は特別だから…」

私が…特別?それって、どういう意味?

「さっ、みんなを待たせてるんだろう?ホテルで待ってるから…
行っておいで…?
続きは帰ってから、教えてあげる」


優しい笑顔に見送られて、私は彼の言葉の意味をどう捉えていいのかわからずに、高鳴る鼓動と熱くなる頬を感じていた。

→ 告白編へ続く

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