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  蓮誕まであと・・・

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☆Novel contents☆ 

(SIDE 蓮)

正直、オカルトの類には興味なんてなかった。 目に見えないもの…触れて感じたりできないものの存在を否定するわけじゃないが、自力で何とかすることに意味があると思っている俺にしてみれば、それはやっぱり、気休めでしかない。

まぁ、そんな俺もあの石を魔法だよと彼女にあげた過去を持つわけだが…。

あの日、社長に呼び出されて向かった宝田邸でマリアちゃんに言われなければ、きっと今も俺は、彼女に苦戦させられていたに違いない…。

*******

仕事の報告を済ませると、あの人はわざと俺に訊いてくるようになっていた。

あの娘のことを        

最近じゃ、俺の耳にも馬の骨の玉砕情報が頻繁に届くようになっていた。
だから、当然のようにそれらは社長の耳にも届いているはずだった。
あの娘に挑む男は厄介な奴が多くて…一向にその数は減ることがない。
むしろ、彼女が活躍するたびに増産されていく始末。
とはいえ、そんな馬の骨からされた告白に対しては、彼女も対処法を学び、きちんと断っているらしい。
だけど、それを聞かされる俺の胸の内は少々複雑だ。
彼女に惚れる男が多いのは気に食わないし、断られた男に、ざまあみろと思う反面、羨ましくも思ってしまう。
幸か不幸かわからないが、確かに俺は特別扱いをされているんだと確信できるようになっていた。

好きだよ、愛してるよと甘い言葉で囁いてみても…俺の想いは彼女に届かない。
俺の告白は…すべて、『彼女への意地悪』にされてしまうんだ。

簡単に手に入るなんて思ってはいなかったけど、正直…どうしたらいいのかわからない。

焦燥に駆られて、実力行使に及ぼうとしたこともあったけど、最後の最後でそれはどうにか思いとどまった。

…あの娘に泣かれたくない…
泣かせるようなことはしたくないと思ったから          

それに、やっぱり…想いを確認しあってから、彼女に触れたいだろう?

「で、どうなんだ?ラスボスの攻略状況は…本気を出したお前でも、やっぱり難しいか…?」

「そう、ですね、正直、手の打ちようがないというか…でもこれ位じゃ諦めませんよ?」

「そうこなくちゃ…面白くはねーけどよ?やっぱり、手強いか…」

そんな話をしてたら、どこからともなく声が聞こえてきたんだ。

「蓮様!私にまかせて?いい方法があるの…」

突然、社長の部屋の置物が動き出したと思ったら、その声は聞き覚えのある可愛らしい声で…
まかせてと意気揚々と着ぐるみを脱ぎだす彼女に、
俺は、紛れもなく、この人の血を引いているんだなと二人を見比べて少しだけ気が遠くなった。

久しぶりに会ったマリアちゃんは、身長も伸びていてその成長に少し驚いた。
幼くして達観してるところが自分と重なってみえた彼女だが、父親と交流するようになって少しだけ子どもらしさを取り戻した…と聞いていたのに、やっぱり、女の子の成長は著しいらしい。

まさか、あのマリアちゃんに…協力を申し出されるとはね。

「マリア!お前…一体いつから…?!」

社長もマリアちゃんの変化には気づいてなかったみたいで、驚いていた。
彼女を姉と慕うマリアちゃんは確かに、彼女の幸せを人一番祈ってくれてる。
だけど、俺に対して幼いながらも愛情を示してくれてきた数々の悪戯を思い返せば、その申し出には正直、俺も驚きを隠せなかった。

「もちろん、蓮様の事は好きよ?これが他の女だったらこんな気持ちにはならなかったと思うわ!でも、お姉様は別なの!私だって…人を見る目はあるつもりよ?
蓮様が誰を想ってるか、お姉様が誰を想っているのかも…ね?」

「…マリアちゃん」

「マリア…」

「お姉様には幸せになってもらいたいのよ…私が今、幸せなのはお姉様のおかげだから…」

そうだね、確かに彼女の影響力は大きい。…俺も救われたうちの一人だからね。

「そういえば、マリアちゃんのパパ…来月、帰国するらしいね?」

やっと親子で一緒に住めるんだね…って優しく微笑めば、少し頬を染めながら、マリアちゃんは口を尖らせた。

「そ、それは…わたしのせいじゃないわよ/// たまたまお仕事の都合がそうなっただけだって…言ってたもの!そうよ、そうに決まってるわ…
パパにボーイフレンドが出来たって言ったからじゃないわっ///」

ボーイフレンド?と聞いて、思わず笑みが零れた。
俺じゃなくて、他に好きな人ができたから…最近は会いに来てくれなかったんだな。
そうだよな、それが普通なんだよな…って、少し寂しい気もするけど。
なんて思っていると、隣から慌てた声で社長が叫んだ。

「んん??ちょっと待て!!マリアにボーイフレンド?!」

俺は聞いてねーゾとばかりに、険しい顔でみてくる社長に、マリアちゃんはしれっとした顔で言った。

「あら、そういえば、おじい様にはまだ話してなかったわね?」

「マリア~~~っっ」

哀願するような情けない顔になってしまった社長に追い討ちをかけるかのようにマリアちゃんは1枚の写真を取り出した。

「コノヒトなの!素晴らしく私の波長とマッチする人でね、彼はきっと私の魂の片割れに違いないわ。
でね、この人が作るものにはね、不思議な力が宿るのよ…それを二人にプレゼントしたいと思ってたの」

「プレゼント?」

「そう、お姉様と蓮様に!」

「そんな…マリアちゃんからなんてもらえないよ?それに彼女にも贈るんだったら…代金は俺に払わせてくれないかな?」

「あら、御代はかからないわよ、彼…私の為ならなんでもしてくれるもの」

「えぇ??」

そういって、固まってしまった社長の手から、側近の彼が俺に手渡してくれた写真には、嬉しそうに笑うマリアちゃんと…
どうみても俺よりも年上、いや下手するとコウキさんよりも上かもしれない男性が一緒に写っていた。
容姿は、さすが…というか、大手芸能プロダクションの孫娘だけあって、マリアちゃんの審美眼に間違いは無さそうだが、ボーイフレンドというには年齢的にどうなんだろう?

それにこの衣装…彼の職業は占い師、または霊媒師か?!

よく見てみると、その部屋に置いてあるオブジェは、マリアちゃんの趣味でもある…
恐ろしく禍々しいもので溢れていて…

       コウキさんが日本に帰ってくる気になったのも納得できる気がした。

そんなわけで、マリアちゃんを経由して、彼女の手元に渡ったブレスレットと同じ石から作られたネックレスが俺にも届けられた。
それはデザイン的に俺が普段使用しても違和感のないものということで、
十字架の上に天使の羽が守るようにムーンストーンを抱くデザインのシルバー製のネックレスだった。

肌身離さず身につけてね、眠る時は絶対よ?とマリアちゃんにお願いされた。

後で調べてみたら、確かに…マリアちゃんの彼はその筋では高名な人らしく、評判も悪くなかった。

とはいえ、まさか…こんなことが本当に自分の身に起きるなんて思わないだろう?

         夢を共有するなんて、非現実的なことが実際に起こるなんて!

*******

気がついたら、俺は真っ暗な闇の中にいた。
まるで、あの時のように…暗く肌寒いその世界に、俺はゾクリと背筋が寒くなった。
だけど…すぐに違うことに気づいた。

空の上には俺を照らす柔らかい月の光があったから。

それに俺の手も足も凍りついてはいない…冷静になった俺は辺りを見渡してみた。
目が慣れてくるとそこは深い森の中だった。そして、遠くには赤い光が見えた。
誘われるようにその赤い光の方へと足を進めていくと、それは空に向かって燃え上がる炎だと気づいた。
と同時に、どこからともなく神秘的な笛の音が聞こえてくる。

これは…祭りの笛の音?

空を赤く染める祭りの焔に、まるで篝火に誘われる虫のように俺は近づいていった。

笛の音にあわせて焔を囲むように…ポルカを踊る仮面の男女。
パチパチと時折高く炎を上げる焔が…まるで俺の恋心のように思えた。
穏かに、そして時として激しく燃える…暗闇を照らす焔。
熱くて、彼女を想うと空をも焦がす紅蓮の炎。
だけど、彼女は          … 俺の想いを否定する。

認めようとしてくれないんだ…俺がどんなに愛していると告げても、
なぜ、俺の想いだけ受け入れようとしないのか…その意味にさえ気づこうとしない。
いや、気づいているからこそ…認めようとしないのか。
彼女を想うと、胸が苦しくなる…好きだという想いがあふれ出して止まらない。

そっと胸に手を当てると、首にかけたムーンストーンがぽわっと何かに共鳴するように光ったような気がした。
そして、静かに顔を上げると、そこには嬉しそうな顔で俺に近づいてくる彼女が見えた。
それだけで自然と頬が緩んでしまう…彼女へと差し出した手に確かな温もりを感じて重ねあう手のひら。

対になる相手と祭りの焔を囲んで…輪になって廻るポルカ。
踵でリズムを取って、得意なステップを踏んで、願うことは一つ
愛しい君と一緒にいたい…夜が明けるまでずっと、夜が明けてもずっと…。

初めてその夢を見た時は、夢の中でもあの娘に会えたことがただ、嬉しかった。

俺を見上げる彼女のソレ(表情)は、俺の望む彼女そのものだったから…。

だけど、月の祭りの夢はその翌日も…翌々日も続いたんだ。
そして、それが現実の彼女の変化にも繋がっていった。

→ 3話へ続く

ムーンストーンは恋人たちの石、愛を伝える石と呼ばれていて、
心に秘めた想いをのせて贈ると恋愛が成就するという…
昔から大切な人への贈り物とされていたそうです。
それと、感情が不安定な人はハートチャクラ(胸のところ)に
ペンダントとして身につけるといいらしい。

ビジュアル的にそうしてみたんだけど…まさに、蓮様にうってつけじゃないかとw

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