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☆Novel contents☆ 

(SIDE キョーコ)

今夜、私は生まれ変わる …

羽根は生え変わっていたのに、怖くてずっと動けずにいた。 膝を抱えたまま、ずっと見ない振りをしてきたの。
だけど、自分で動き出さなきゃ…新しい世界にはたどり着けない。

変わりたい…幸せになりたい…だから、勇気が欲しい。

『月の妖精』のブレスレットを胸に、月の石に強く願った。

*******

マンションへ着くと彼は優しい笑顔で私を迎えてくれた。
夢の中と同じ…愛しそうな瞳で私をみつめる彼に胸がきゅうっと締め付けられる。
私を抱きしめる優しくて力強い腕…反射的に甦るそのリアルな感覚に、夢の中の彼がするように、抱きしめて欲しいと思ってしまう自分がいた。
そんな衝動を笑顔に隠して、挨拶を交わす。

「すみません、お疲れのところ、お時間を頂いてしまって…」

「気にしなくていいよ?さぁ、入って…」

リビングへと足を進める彼の背中をみつめながら、小さく息を吐く。
夜毎繰り返し見た夢…彼と本当に会っていたような気がして現実との境界が揺らぐ。

…夢で終わらせたくないと思ったからここに来たの。

好きだと伝える為に…なのに、彼に会った途端、また怖くなった。
好きだから怖い…想いを告げたら、私はどうなってしまうんだろう。
自分の変化が想像もつかない。心臓は壊れちゃいそうなくらいドキドキしてる。

コーヒーを入れにキッチンへ向かった彼に、ほっと息をついた。
緊張で手が震える…どうしよう…なんて切り出したらいいの?
考えてみたら、こんな風に告白なんてしたことなかった。
忌まわしい過去の産物でも役に立てばと思い返してみたけど、あの時は簡単に口にできた言葉が今はすごく重い。
立ち上るコーヒーの湯気…向かい合わせに座った彼との間に長い沈黙が流れる。

さぁ、言うのよ!意を決して立ち上がった私は…

「あのっ…」

その後の言葉が続かない…
好きっていえばいいだけなのに…
泣きたいくらい好きで好きで堪らない…

        なのに言葉が出てこない。

伝えたいと思って…ここに来たのに、喉の奥に張り付いたまま。

        そんな私を彼はそっと抱きしめてくれた。

優しい腕の中に包まれて、ふわっと鼻を掠める彼の香りにさっきまでの緊張がほどけていく。

安心する…そのままの私でいいんだよって言われてるみたいで勇気が湧いてくる…。

彼を見上げてそっと呟いた。

「好き…好きなんです、貴方が」

そう告げた瞬間、瞳から零れ落ちた涙…あふれ出した想いのように涙が次から次へと溢れてくる。

好き…好き…我慢してきた想いが一気に溢れ出していく。

彼はそんな私を優しく抱き寄せて、耳元で囁いた。

「俺も好きだよ…君からそんな言葉が聞けるなんて夢みたいだ…すごく嬉しいよ」

彼は嬉しそうに笑ってそのまま優しくキスをしてくれた。
触れるだけの優しいキス…何度も啄むように繰り返されたキスは次第に深さを増していく。
両頬に添えられた手、奪いつくすような熱くて甘いキスに体中の力が抜けていった。

何も考えられなかった…ただ嬉しくて、幸せで…気持ちがよかった///

キスから解放された私は、ぺたんと床に腰を着いた。
夢見心地のまま彼を見上げれば、口元を隠して彼が目を逸らした。
それが淋しくて腕に触れれば、彼が小さな声で言った。

「そんな顔、反則だ…帰したくなくなる///」

赤い顔を隠して立ち上がろうとする彼の腕を掴んで…首を振る。
まだ一緒にいたい…もっと一緒にいたいと彼に目で強請った。
キスの余韻で熱くなった身体…彼にもっと触れていたい。
近づきたいと思ったのに腰が抜けて立てなかった。
動けなくて焦る私をみて、クスッと笑った彼は…

「…もう少し、一緒にいようか?」

腰が抜けたままの私をそっと抱き上げてくれた彼は、ソファに降ろそうとする。
だけど、その腕を離したくなくて…もっと彼の体温を感じていたいと思った私はそんな彼の首にぎゅっと抱きついた。

「…いいの?本当に帰してあげられなくなるけど…」

彼の言葉に真っ赤な顔で頷いて見せた。

その後の事はよく覚えてない…///
覚えているのは、灯りを落とした寝室で
天井を見上げる私の視界に、素肌に光る彼のネックレスが揺らめいていたこと。

月の石が、まるで満月のように見えたから。

目を瞑れば聞こえてくる笛の音、柔らかい白い月の光に包まれて、笑顔が輪になる。

彼と重ねた月夜の逢瀬、重ね合わせた手のひらを強く握り締めて…踊る、彼の腕の中で。
いのちの輪…愛し合う聖なる儀式 繰り返して…耳に響く笛の音。

だけど、今夜見る夢は…目が覚めても終わらない。

彼の腕の中で目覚める…新しい世界の夜明け。

FIN

→ おまけのマリアちゃんに続く♪

新月の夜にお願い事をすると成就しやすいそうですよ 
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