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☆Novel contents☆ 

本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。



ACT.199 続き妄想  死神の戸惑い 後編

(それまでの話) 前編

「最上君がセツをやめたいと言ってきたぞ…」

社長からの呼び出し…
クオン(自己闇)について訊かれると思っていた俺にとって、それはまさに青天の霹靂だった。

「…最上さんが?!」

驚きを隠せない俺に、社長は鋭い目つきをして言った。

「その顔、…こうなることは予測してなかったみてーだな…
まぁ、今は撮影も順調みてーだし、彼女のおかげで吹っ切れたってトコか、いろいろと…なぁ?
ん…ソレか?社がつけたってことになってるキスマークってのは…」


「?!」

キスマークという言葉に思わず、身体が強張った。
…社さんがつけたことになってるって?!どこでそんな話になったんだ…と、首筋に残るソレを隠すようにさすりながら、バツが悪い俺は社長から目を逸らした。

そんな俺に ズモモモモ…と気配を一層険しいものにさせる社長…

「撫でる位はしても構わねぇとは云ったけどよ、お前、一体最上君に何をやらせて…」

「そ、それは…っ… …まさかっ!…それが理由なんですか?」

慌てながら切り返すと社長は黙ってしまった。
だが、あれは…俺だって驚いた。
まさか、彼女が…って…だからこそ、負けられないって、俺はクオン(自己闇)とひとつになることができたんだ。
彼女がいたから…俺は      

だから、それが理由だなんて思えなかった。

あの日以降、カイン役を楽しんでた事は否定しないが、それだって、ヒール兄妹として許容される範囲内の演技で問題はなかったはずだ。

セツとカインだから…それは彼女も同じだったはず。

「…さぁな、…本当の理由は言いたくなさそうだったからな…」

意味深な表情を浮かべる社長に、俺は思わず訊き返していた。

「…本当の理由?」

彼女が挙げたというセツをやめる理由…
確かにスケジュールは予想以上にハードなものだったかもしれない…
でも、そんなわかりきってることを今さら理由にするはずがなかった。
何よりも一度引き受けた仕事を途中で投げ出すなんて…あの娘がそんな中途半端な事をするはずがないんだ。

だから、俺には…それを理由に挙げてやめようとする彼女の真意が、どこにあるのかわからなかった。

「…それで、社長は承諾したんですか?」

「まぁな」

しれっと言い切った社長に憤りを感じた。
こんな急に断りもなく…彼女との時間を取り上げられる事に腹が立った。

「なっ…」

「あんな顔されちゃ…ダメだとは云えねーだろう」

だけど          。
社長は、彼女のそんな顔を見るのは2回目だと語った。

なぜ、セツをやめる理由を話す彼女がそんな顔をしたのか…

遠い夏の日、彼女から聞かされた母親の話を思い出していた。
母親との確執がなければ、きっと…不破との関係も今とは違うものになっていただろう。

彼女の傷は、俺が思ってたものより根がもっと深いのかもしれない。

だからこそ、彼女にとってアイツの存在は大きくて…
そんなアイツが彼女を傷つけたりしなければ         …っ

そこまで考えて、俺は…ハッとした。 
彼女がアイツに傷つけられることなく成長していたら…きっと俺は彼女と再会することもなかっただろう。

今もずっと、俺は…
あの凍てつくような暗闇に囚われたままだったんじゃないかって    

「とにかくだ、彼女から話があるはずだから、お前が…」

「わかってますよ…今度は俺の番ですから」

( 今度こそ、俺が…彼女を守るんだ )

翌日、なんとか仕事を切り上げて向かったのは彼女の(BOX"R")の撮影現場。

セツを憑けた彼女とじゃなく、最上さんと話したかったから…。 

控え室へと向かった俺はその途中で、聞き覚えのある声に足を止めた。

「…何の用よ?」

「…よ、用があるから来たんだろうが!」

その掛け合いを聞いた瞬間、ズキンッと胸に痛みが走った。
甦ってくる不快な感情は、あっさりと俺を飲み込んだ。
黒く染まっていく心を抱えて、その会話に耳を澄ませた。

あの日、セツであり続けた彼女は、俺の問いかけに答えることはなかった。

その答えがセツをやめる理由    

いつまでもアイツにこだわってるのが許せなくて…
そんなに不破が好きだったのか…今もそうなのかって…
そう思うと堪らなかった。 

だけど        聞こえてきた会話は、予想外の展開で俺を戸惑わせた。

*******

日に日に増えていく非通知の着信履歴…きっと、それがショータローの不機嫌の理由。
大した用じゃないくせに、嫌がらせも大概にして欲しいわ。

まったく…なんなのよ? 
まるでストーカーじゃない?って文句のひとつも言ってやりたくなるわ。

撮影現場にやってきたのは祥子さんだった。

「ごめんね、キョーコちゃん、少しだけいいかしら?
来てくれないとあのコ…また、キョーコちゃんに迷惑をかけると思うの…」

今も十分に迷惑を被ってますけどね…と、皮肉交じりに返しながら祥子さんの指定した場所へ向かった。

ショータローの苦手な女子高生ばかりの現場だから、ここには来ないだろうって思ってたのに…、
面倒臭いことにならないよう、他の子たちに気づかれないうちに帰ってもらわなきゃ…

そう思ってたのに、…売り言葉に買い言葉、いつもの調子で言い合いになってしまった。

「…お前、電話に出ろよなっ
お前んとこに非通知でかけてくる奴がもう一人いたはずだろっ?
アイツの電話も無視してんのかよ?」


「…するわけないでしょっっ 敦賀さんはねぇ、アンタからのイタ電で悩まされてる私を気遣って通知してくれるようになったのよ、だから、私は心置きなくあんたからの電話を無視できるようになったの!
それにしてもなんなの?そんなくだらないことでわざわざ来たわけ?
この間の事といい…いい加減にしてくれない?」


本当に頭にくる…

「…キョーコのくせに…お前が俺を無視するからだろっ!」

二言目にはキョーコのくせに…って、私をなんだと思ってるのかしら?

「…何よ、あんた、アタシに構って欲しいわけ?」

あの頃の私はもういないのよ…って、上目遣いに聞いた。
…ナツの私に躊躇してるのがわかったから…

「なっ…そ、そんなことあるわけねーだろっっ」

「そうよね?だったら、付きまとわないでくれる?…迷惑なのよ!」

グッと言葉に詰まる素振りを見せたものの、言い返してきたショータロー

「お前があの時電話に出てれば、俺だって…」

「…あの時?」

「…電源切った日があっただろ?」

今まで電源なんか切ったことなかったくせに…とブツブツ文句をいうからつい、口走ってしまった。

「…あれは私が切ったわけじゃ…」

その瞬間、ショータローの顔つきが一変した。

「じゃあ、誰が切ったって言うんだ…」

なんで、私が怒られなきゃいけないのよ…だけど、恐ろしい顔で迫るショータローに思わず視線が泳ぐ。

「そ、それは…確か、女将さんが…」

「…嘘つくな!お前、あの日…下宿先にはいなかったじゃねーか…」

「ど、どうしてそれをっっ」

って…なんでそんなことを知ってるの?…まさかだるまやに来たの??

「…んなこたぁーどうだっていいんだ!…お前じゃないなら、誰が切ったんだ?
あんな時間に誰と一緒だったんだって聞いてるんだよっっ!」


ヒィッ…どうして、こんなに怒ってるのよ…それに言えるわけないじゃないっ

「そ…そんなのっ…アンタに言う必要なんかない」

「まさか…アイツか?あの時、アイツと一緒だったのか??」

なんで、また…敦賀さんに結びつけるのよっっ

「そ…そんなわけないじゃないっっ…」

にじり寄るショータローにどうしても嘘がつけない…

「じゃあ、なんで目を逸らす…?」

「……」

クゥ~~ッ仮にも女優の端くれなのに、なんで…コイツと幼馴染なんだろっっ
騙せない自分が恨めしいっっ

「ざけんなっっ…お前、アイツに喰われたんじゃねーだろうな?」

「…く、喰われてなんかないわよっっ///」

むしろ、私がかじった…/// ってなに思い出させるのよっっ
あの夜の事を思い出して赤くなってしまった私を見て、ショータローが壁際に私を追いつめる。

「…アイツにだけは惚れることはねーんじゃなかったのかよっっ!」

…なんで…思い出させるの…

「…好きじゃないって…何度いったらわかんのよ…
私は恋なんてしない…してない…
…あの人だけは…好きにならない…なりたくないのにっっ…
どうしてよっ? 必死に考えないようにしてるのに…
なんでわざわざ思い出させるのよ…なんでアンタがそんな事いうのよっっ」


開かれた箱…閉じることの出来ない想い…必死に隠してきた感情がコントロールを失った。

そう、これは八つ当たりだ…わかってるのに止められなかった。

「…嘘だろ…」

そういって固まったショータローに…

「そうよ…あんたの言うとおりよ、あの日、あの人と一緒にいたわ。
だけど、それは仕事で一緒だったからよ?」


特別な関係なんかじゃない…あれはすべて演技だ。
そう自分に言い聞かせるように、告げる必要もない言い訳をしてしまった。

「…仕事?それを信じろってか?…深夜だぞ、未成年のお前がそんな時間にアイツと一体どんな仕事をしてたっていうんだよ!!」

信じる信じないも、それが事実…。

「別に、アンタに弁解するつもりはないわ…
それに、もうやめるから…」


そうだ、私はやめる…セツをやめ、今オファーを受けてる仕事が終わったら…この業界から姿を消すんだ。
そうでもしないと…あの手から逃げることなんて出来ない。

「やめる…?」

「…そうよ、これで満足?お望みどおり、一生仲居勤めしてあげるわよ…」

ショータローの言うとおりに世話になるつもりなんて毛頭ない。
だけど、腹立ち紛れにそう言い放った。

「芸能界をやめるっていうのか?お前…一流の女優になるんじゃなかったのかよっ?」

その言葉にショータローがキレたのは意外だった。
この条件を出したのは…ショータローのくせに…。
簡単に諦めるのかって、演じるのが好きなんだろって…
演じるのは好き…だけど、あの人のそばにいるのが苦しい…
隠し切れない…知られたくない…何よりも怖い…あの人をこれ以上…

「…これ以上…あの人を好きになりたくない…」

「…んだよ、それ…」

そう呟いたショータローの声…の後に、私は信じられない声を聞いた。

「…どういうことか説明してくれるかな?
…俺を好きになったから、やめる…?それが…本当の理由?」


          心臓が止まった…かと思った。

「なっっ…ど、どうしてここに…っっ」

嘘だ…なんで、どうして??知られてしまった…
どうしよう…どう誤魔化せばいいんだろう…怖くて顔を上げることもできなかった。

「てめぇっ…全部聞いて…」

「あぁ、何の用よ…からね。それから、どういう約束をしたのか知らないけど…
彼女はうちの大事な女優だからね?…引き抜こうとしてるなら、うちの社長を敵に回すことになるよ?」


「なっ…」

睨み合う二人のところへ、声をかけてきたのは祥子さんだった。

「尚…時間よっ…って、え??」

敦賀さんに気づいた祥子さんはひどく驚いた顔をして、ショータローを引き離すようにして慌ててその場を立ち去った。
腰を落として…力が抜けてしゃがみこんでしまった私の顔を覗きむようにして敦賀さんが云った。

「最上さん…続きはホテルで聞かせてもらうから…いいね?」

愛おしそうに私を見つめる柔らかな瞳…

「……」

神々スマイルを浴びて…生まれ変わる怨キョたち
眩し過ぎる…光が、暗闇の底を照らし出す…

差し出された手を掴むことができずにいた
 
暗闇の中で…死神を演じていた彼は、その黒いマントの下に…あたたかい愛を隠し持っていた。

この手からは 逃げられない…

「…俺はこの手を離したりしないから…///」

戸惑いを隠しきれない死神の素顔に…魅せられ、気がついたら その手の温もりが私を包んでいた。

~FIN~


というところで、、、強制終了です。
逃げられない…逃がすはずがない。
愛を知った黒の魔物は最強ですからね♪ 
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コメント

こんな展開がいいなぁ

本誌も、こんな展開だと『萌え~v 王道蓮キョ+当て馬鹿』とても嬉しいんですけど。
でも、あの仲村先生だから、いままで以上に読者を翻弄する展開なんでしょうね。
「死神の戸惑い」の蓮様、この後しっかりキョーコの手をつかんで離さないで!と応援してしまいます。

Re: こんな展開がいいなぁ

当て馬…ならぬ 当て馬鹿とは…(笑)楽しんでもらえたようでよかったです。
今まで以上に翻弄する展開、、、どんな仲村ワールドがくるのか楽しみですね。

おちつけ魔人w

楽しい!ので、ドキドキw
素敵な長さ!!
今、真ん中ですw

ちょっと、ティータイム休憩入れます。←いらぬ報告

うぎゃーー!

蓮さん!!このあと、ホテルまで光速でキョコさん連れていきそうですね!
もう、頬が緩んでしかたがないけど、ちゃんと聞きたい!そんな感じ?

うぉーー!強制終了時点でも、満足ですけど。

めちゃ先が読みたいですぅううう!

先生、次回も闇展開なのかしらー!
そのときには、みー様のもう人肌に期待です。(え?もう脱いでる?)

Re: おちつけ魔人w

> 素敵な長さ!!

有言実行? 前編 後編 で終わらすべく、こんな長さになっちゃいました。

Re: うぎゃーー!

> 蓮さん!!このあと、ホテルまで光速でキョコさん連れていきそうですね!

ですね~~(笑)なんとか、2話で完結できてよかった。
次回はお祭りらしいので、振り幅の大きな展開が来るといいんですが、どうかな~?
楽しんでもらえてよかったデス。

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