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☆Novel contents☆ 

この作品は、アメンバー様THANKS企画の萌リクコンテストで
ユイ様のリクエストより、書かせて頂いた作品です。

リクエスト内容
『 交際中の二人…もちろん、付き合ってる事は内緒。
共演したドラマの打ち上げ会場で、酔っぱらってしまったキョーコちゃんが…っっ 』

ユイ様のリクエストをベースに、コンテストに応募頂いた方のリクエストをリミックスして書いた作品です。
Bloody Rose ~ 君の素顔 ~  前編

(SIDE 蓮)

( どうしたんだろう…彼女の様子がオカ…シイ…?!)

目の前にいる彼女は、俺の腕にその手を絡ませて艶めく潤んだ瞳で俺を見上げた。

「ホント…いつも変わらない…
どうしてそんなに涼しい顔をしていられるんですか?
あんなに綺麗な女の人に囲まれて…こんな風に腕を組まれたりしても…
眉一つ動かさず動揺もしないんだもん…ズルイ」


ズルイって…///
キョーコにそんな風に見られると、俺だって動揺するんだけど…

らしくないその行動に、心臓がドキっとさせられた。

やきもちなんて妬いてくれたこともない彼女だから…
そういって拗ねる彼女が可愛くて、ここがどこか忘れそうになった。

(イヤイヤ、待て…   どう考えてもおかしいだろう?)

彼女が人前でこんな風に俺に触れてくることなんてありえない。

いくら俺が公表したいと言っても頷いてくれなかった彼女が、こんなことするはずがないんだ。

「どうしたの?…君らしくないね」

柔らかな笑みを浮かべながら、彼女の耳元で囁いた時…その理由がわかった。

( この香り!…もしかしなくても酔ってる?!)

未成年の彼女が自分からお酒に手を出すはずがない…とすれば、彼女が未成年だと気づかなかった会場のスタッフが渡したに違いない。
彼女がさっきまでいたテーブルに視線を移せば、空いたカクテルグラスがひとつ置かれていた。

( さて、どうするか… )

幸い、1次会はもうすぐ終わる。
具合が悪くなったとでもいって社さんに部屋でも手配してもらうか…どのみち、2次会には参加しないつもりだったし…と思案していると彼女が拗ねた顔のまま訊いてきた。

「ねぇ、私らしいって…どういうのを云うの?こんなことをする私は…嫌い?」

俺の手を自分の頬に当てて、手の甲にちゅっ…とキスをしてきた彼女。
そして、上目遣いに誘うような瞳で、俺の反応を待ってる。

「……」

( やばいだろうっ…その顔はっ/// )

理性を総動員させて耐える俺、周囲からは溜息交じりの視線が集中している。
視線に気づいた俺が慌てて周囲を見渡すと、赤い顔をして目を逸らす共演者のほか、驚いた顔をして食い入るように彼女をみつめる男たちの視線が彼女に向けられていた。

*******

今日は、彼女と1年ぶりに共演したドラマ『Bloody Rose』の打ち上げがホテルで行われていた。
ドレスアップした彼女はいつも以上に大人っぽく、お世辞抜きに綺麗だった。

いつぞやのリベンジ…ってわけじゃないが、今夜のドレスは俺からの贈り物。

彼女はこんな高いもの頂けませんって、俺に返そうとしたけれど、貴島の時は喜んで着てたじゃないかって云うと、…バツが悪そうな顔をしてしぶしぶ受け取った。

あの後はいろいろあったからね?…まぁ、そのおかげで今があるんだけど。

だけど、あの打ち上げパーティがもたらした後遺症は大きかった。
美しくドレスアップされた彼女、彼女の美しさが白日の下に晒されてしまった。

実際は、そのことがなくても時間の問題だったとは思うが、俺としては実に面白くない展開だった。

彼女の活躍が皮肉なことに俺の心に波風を立てる。
その後、放送されたドラマ、、、ナツを演じた彼女は、若い世代を中心にその魅力的な姿で多くの人を魅了し大きな反響を得た。おかげで、今も彼女に云い寄る馬の骨は後を絶たない。

そう、今日だって…ドラマ関係者でもないのに彼女に花束を届けに来たあの男…

ジャニー○事務所に所属する彼は、バラエティ番組で共演してる彼女の男友達の一人だ。

友達だと彼女は言うが、分刻みのスケジュールとも言われるアイドルの彼が、わざわざ君に会うために時間を割いているんだ、そこに下心がないわけがない。

それなのに、彼女ときたら…相変わらず、その手のことには鈍くて本当に困る。

困るといえば、今回のドラマはやたらと他の女優との絡みが多かった。

そのせいで、彼女の機嫌を損ねるんじゃないかって、俺としては彼女が妬いてくれるのを期待していたんだが、仕事にクールな彼女は、お互いプロなんだから、公私は使い分けてますとばかりに変わらない態度で、逆に俺の方が凹んだ。

俺の方は気になって仕方ないっていうのに      …。

もちろん、口に出して云ったりはしない…だけど、機嫌が悪くなるのは仕方ないだろう?

君を独り占めにしたい俺がいるのに…君は違うみたいで不安になる。

そんな彼女との久しぶりのドラマは…双子の兄妹の悲恋を描いたものだった。
俺と双子の役を演じたのは彼女。だから、普段より大人っぽい女性をずっと演じてた。

俺が演じた久哉と彼女が演じた永遠(とわ)は…互いに愛し合ってた。

だけど、二人の間には超えられない血の繋がりという大きな壁が立ちはだかっていて、互いの気持ちは秘めたまま…長い月日を兄妹として過ごしてきた。

だけど、それも限界がやってくる。だから、彼は大学に進学するのと同時に家を出て一人暮らしを始めた。
許されない関係ならば…と、彼女を忘れる為に彼は他の女性との関係に溺れていく。

だけど…心が満たされることのない関係は、長く続くことはなかった。

そんな彼のことを…夢を叶えるために頑張っていると信じていた彼女。

永遠は、ある日友人に無理矢理付き合わされた合コン先で、見知らぬ女性と濃厚なキスを交わす兄を目撃してしまう。

そんな場面に遭遇してしまった彼女は…ショックを隠せない。

彼女は、その場から逃げるように立ち去り…そんな姿に久哉もまたショックを受けた。

それからしばらく経って…塞ぎこんでいた彼女にある変化が起こり始めた。

そう、それは彼女の願望だったのかもしれない。

眠りについた彼女の身体から…魂が抜け出し、別の女性に乗り移る。

そしてその女性たちは彼を誘い、一夜を共にする…。

そんな日々を繰り返すうち…彼女は少しずつその命を削っていってしまった。

彼が抱いてきた女性は彼女の分身だったと気付いた時は…もう…。
彼女の最期の時、二人はやっと一つになって       …。

彼女との共演に喜んでいた俺だったが、正直この脚本を見たときには降りようかと思った。

だけど、彼女にとって初めての濡れ場もある…
それを他のヤツにはやらせたくなかったから、引き受けたんだ。

でも、実際に演じ始めて、少し後悔した。

俺を一番苦しめたのは彼女の最期を看取るという…リアルでは考えたくないシーンの撮影だった。

演技とはいえ、元々華奢な彼女が日に日にやせ細っていく姿をみるのがつらかった。

その姿はリアルな死を連想させたから…。

そんな彼女とのラストシーンは、…夢の中のような…官能的な…白い薔薇に囲まれてのベッドシーン。

一線を越えた瞬間…白い薔薇が赤く染まり、赤い花びらが空から舞い落ちる。

白い薔薇は真っ赤な…血のように赤い薔薇に変わり、彼女を覆っていって一面が赤に染まった。

俺としてはいろんな意味でキツイことこの上ない内容だったが、ドラマは視聴率も好調のままに最終回を迎えた。


*******


周囲は艶めいた彼女の一挙一動に注目をしている。

やばいな…未成年の彼女が故意ではないにしろ、酔ってると知られるのはマズイ…。

どうしたらいいかと考えている間に、彼女は次の行動に出た。


「…どうして何も云ってくれないの…?私のこと…本当に嫌いになっちゃったの…?
ふぇっ…うぇ~~~ん…」


そういうと突然泣き出してしまったっっ…。

「ええっっ…ちょっ…ちょっと最上さんっ…」

俺にしがみついて泣いてる彼女に、オロオロしながらも小さな声で言った。

「そんなわけないだろう?君が一番よくわかってるはずじゃないか」

そういうと…彼女は潤んだ目で俺を見上げて云った。

「じゃあ好き?…ねぇ…好きって云って…?」

うっ…/// この顔でこのセリフは…反則だろう?!

周囲の目さえなければ押し倒してるところだっっ…
だけど、この場で言えって…?
君にそれだけの覚悟があるなら…いつだって云ってあげるけど…
今の彼女は普通じゃないんだから…流されちゃダメだ。

そんなことを考えていると…周囲からヒソヒソと声が聞こえてきた。

( ねぇ…二人って…やっぱり付き合ってるんじゃない…?)

( っていうか…京子ちゃん、付き合ってる相手にはあんな表情するのか~…/// )

( 何云ってるの?敦賀君相手にアンタが敵うわけないじゃないっ…)

( あーあ、敦賀君、泣かしちゃった~っっ 敦賀くんと別れるんなら…俺がっっ )

( くぅ~っっ…京子ちゃん、かわいいなぁ~/// 俺が云ってあげる~好き~大好き~~っっ)

勝手に別れることにしないでくれるかな!!心配しなくても…君たちの出番はないから!!

とにかくここを移動するのが先だと…彼女の手を引いて歩き出そうとしたら、彼女がその手を払った。

「?!」

振り解かれた手…の先の彼女を見れば、…拗ねたままに怒り出した彼女がいた。

そんな顔も可愛い…なんて思ってしまう俺はかなり重症だ…

なんて思いながらも、少し困った顔をして彼女に手を差し伸べた。

すると…彼女の口から飛び出した言葉は…

「…云ってくれないなら…もぉ、いいっ!…山上君の言ってたとおりだ…やっぱり…」

山上君…ソレはさっきの花束を持ってきた彼女の男友達の名前。

やっぱりって…もぉいいって…どういうことだ?

彼の名前を聞いて、俺の中にずっと燻ったままでいた黒い感情が暴れだす。

ずっと…気にしてた男の名前を、この流れで呼ぶなんて…っっ

もう、秘密になんてしてやらないっ…俺を煽った君が悪いんだよ?


「やっぱり…の続きは?」

そう彼女に問いかけた俺は極上のスマイルを貼り付けて訊いた。
だけど、その笑顔が周囲の温度を急激に下げていく…
周囲の人は凍りつき、…ヒソヒソ声も聞こえなくなった。

目の前の彼女も…そんな俺に酔いが完全に醒めたようだ。

真っ青な顔をしてる彼女…だけど、怒りが抑えられない。

「もぉいい…ってどういうことかな?」

「えっ…あのっ…つ…敦賀さんっ」

周囲を見渡し、凍りついた人々を前に冷静になりましょうよとジェスチャーで訴えかける彼女…

でも、もう遅い…秘密にしてたのがいけないんだ。

…それに、今の君なら俺の名前に潰される心配もないだろう?

新進気鋭の実力派女優として…新人賞を総なめにした君なら…ね?

「ゆっくり…聞かせてもらおうか?部屋で」

そういうと…彼女の腕を引いて歩き出した。
そこへ、席を外していた社さんが戻ってきた。
凍りついてる面々をみて驚いた社さんが、訊いてきた。

「お…おいっ、蓮…何があったんだよ?」

その問いかけには答えず…俺は社さんに告げた。

「この会場の最上階…スィートが空いてるか訊いてきてくれませんか?ちょっと…話があるんで」

「…スィートって…」

俺とキョーコの顔を交互に見て…慌ててる社さんに、低い声で言った。

「…大事な話なんです…お願いできませんか?」

「ヒィッ…闇の国の蓮さんっっ…」

そう小さな声で言ったかと思うと、すぐに部屋を手配してきてくれた。
そして、一緒にマンションへ向かうはずだったタクシーには、社さんが一人で乗って帰ることとなった。

→ 中編へ続く
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