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☆Novel contents☆ 

ダブルキャストと香水をモチーフに妄想した作品です。本誌ネタバレも含みます。

(それまでのお話) 前編 中編

Double Cast ~その香り危険すぎる?~ 後編 

(SIDE 蓮)

ヒール兄妹を解消して、戻ってきたはずの日常。
その反動は覚悟してたつもりだったが、こんなにもあの娘と会えなくなるとは思わなかった。

思い当たる理由はいくつかあったが、そんな折に彼女のCM出演の話を耳にした。
当初、予定してた内容を変更して相手役をオーディションで募ることになったと聞いて、社さんが交渉してくれた。
これで彼女に会える…そう思ってた矢先、まるで水を差すように不破も参加することになったと聞かされた。

ダブルキャストで演じることになった彼女の相手役…表立って動き出したアイツに嫌な予感しかしなかった。
そして、その予感は見事的中することになる。

久しぶりに会った彼女は、俺に対してどこかよそよそしい気がした。
だが、感じた違和感はそれだけじゃなかった。

あの娘に対する不破の態度を見て何かがあったのは一目瞭然…そこで初めて、俺は何もしてこなかった自分を後悔したんだ。

不破の変化には気がついていたはずなのに、なんで安心してしまっていたんだろう。
俺は、彼女と過ごした日々に甘えていたのかもしれない。

だが、そんなことを今さら自問自答しても始まらない…俺はこの状況をどうすればいいか考えなきゃいけない。

あの娘をアイツに奪われない為に        

このCMでの彼女は女子大生を演じることになった。
長い巻き髪のウイッグを着けて登場した姿は、お世辞抜きに可愛かった。

最近の彼女は、こんな風にいろんな姿で雑誌の表紙を飾ることが多くなってきた。
というのも、高い視聴率のまま最終回を迎えたBOX"R"は、主役よりもナツに注目が集まったからだ。

ドラマが放送されてからというもの、女子高生のカリスマ的存在としてたびたび、ナツがティーンズ向けの雑誌の表紙を飾るようになった。こうして、世間の注目を浴びるようになった彼女の仕事は飛躍的に増えていった。
そして、メイクひとつでどんな美女にも変身する彼女に企業が目をつけた。
…今回のCMもそのうちの一つだった。

彼女に会えなくなった一番の理由は、仕事が忙しくなったせいだ。

そのことを心から喜んであげられないのは…複雑な男心故、会えない日々が、余計に彼女への想いを募らせた。

彼女に会えなくなって1ヶ月が経った頃、俺は居ても経ってもいられなくなっていた。
まるで禁断症状みたいに、彼女に会いたくてたまらなくなって…事務所やテレビ局、彼女に会うために何度も時間を調整してもらったが、それでも彼女には会えなかった。

こんな偶然があるはずがない…社さんは何度も会ってるというのに、なんで俺だけ会えない?
考えたくなかったが、避けられてるんじゃないかって考えが頭を過ぎった。

そんな不安に駆られた俺は、彼女に電話したんだ。
久しぶりに聞く彼女の声…それはいつもの彼女と変わらないものだった。
その声を聞いて安堵したはずだったのに、それが彼女の演技だったんじゃないかと疑い始めてる。

よそよそしい態度が、彼女との距離を感じさせる。
俺を避ける理由は何だ?…俺の知らない間に、二人の間に一体何があったんだ?!
…激しい焦燥が俺を襲った。

        スタジオに戻って、ラストシーンの撮影が始まった。

白いシーツの上で恋人を演じる二人を見て、胸がかきむしられるようだった。

なんでそんな顔でアイツをみつめる?…どうして向けられるんだ?
自分を捨てた憎い男じゃなかったのか?!
…やっぱりアイツの事がまだ好きなのか?

演じてるだけだってわかってるのに、愛しくて堪らないっていう笑顔でみつめあう二人をみて、胸が痛くて苦しくて堪らなかった。

彼女は女優…相手が誰であろうとプロとして仕事をしてるに過ぎない。
役を憑けさえすれば、あの娘はどんな演技だってできることを俺は知っている。

だけど         …。

カットの声が鳴り響いても、アイツは彼女を離そうとしなかった。
余裕のない不破を見て、不安になることはないんだと何度も自分に言い聞かせた。

周りにはスタッフだってたくさん居る。俺は『敦賀蓮』として冷静でなきゃならない。

深呼吸をした俺は、静かにセットに向かって歩き出した。
嫉妬で暴走しそうになる自己闇(クオン)を必死に押さえつけて…。

そんな俺の後ろから、衣装を変えた彼女が近づいてくる。

バスローブから覗く黒のキャミソールにセツを思い出すと、この腕に抱きしめたあの娘の感触が一気に甦った。
ふわりと鼻を掠めた彼女の甘い香りが、俺(クオン)を解放しようとする。

ガタゴトっと箱が揺れ、蓋が開かないように幾重にも巻きつけた頑丈なはずの鎖が、枯れた輪ゴムのようにブチンブチンと切れていく。
気配を消して彼女に近づいたのは、敦賀蓮じゃなかった。

「アイツと何があった…告白でもされた?」

彼女の背後に立ち抑揚のない声で言った俺に、振り返った彼女が目を見開いて驚く。

「俺に知られちゃマズイと思った?…だから、避けたのか?」

「ちがっ…」

クオンに驚いたのか、それとも図星を指されたからなのか、青い顔をして震えだす彼女。
でも、溢れ出す黒い感情を抑えることが出来なかった。

「俺を避けてただろう?」

「そ、それはっっ…」

そういうと、彼女は俺から目を逸らした。

「…否定しないんだ…」

目を背けられ、肯定された事実に胸がひどく痛んだ。
それじゃ撮影始めまーす…というADの声に、周囲が静かになっていく。
俺は、顔を上げ、敦賀蓮の顔を貼り付けるとセットを降りて、監督の下へ向かって歩き出した。

「すみません…少し、時間を頂けませんか?彼女と話がしたいんです…」

どよめくスタッフ達を他所に、監督はにやりと笑って俺に言った。

「別に構わないぜ?…その方がいい画が撮れるんだろう?」

「…だといいんですが…」

苦笑する俺の肩を掴んで、監督は30分やると耳元で囁いた。

少なくとも、今はいい演技なんかできそうにない…それは彼女も同じだろう。
そして、そんな理由で仕事を投げ出すことが出来ないコトも互いに理解している。

監督の肩越しに彼女をみつめながら頷くと、監督は俺の肩を掴んでた両手を高らかに上げて、大きな声で言った。

「おい、みんな休憩にするぞ~!スタジオは二人だけにして…茶でも飲みにいくか!敦賀蓮のおごりだぞ!」

ニヤリと俺を見た監督に、俺は苦笑しながら社さんに目配せした。すると、不破がそれに異論を唱えた。

「…二人だけにするって、どういう事だよっ…」

抗議しようと近づいてきた不破をくるっと交わし、監督はその背中を押すように出口に向かう。

「悪りーな、これもいい作品を作る為だ、協力してもらうぜ?」

そういって不破を連れ出した監督は後ろ手で、俺に手を振った。
ゾロゾロと部屋を出ていくスタッフ達…最後に退出した社さんが、ガンバレと笑顔でドアを閉めた。

二人きりになったスタジオで、戸惑いを隠せない彼女が俺の名前を呼んだ。

「敦賀さんっ…」

振り返った俺は苦笑を浮かべながら、彼女に近づいていく。

「ごめん、こんな気持ちのままじゃ…いい演技なんて出来そうになかったから」

「……」

歩み寄る俺に、半歩後ずさりした彼女だが、意を決したように俺を見上げた。
そんな彼女を怯えさせないよう、笑顔で切り出す。

「それで、最上さんはなんて答えたの?」

「え?」

「アイツから告白されたんだろう?」

彼女はまた俯いて黙ってしまった。フゥーっと大きなため息をついた俺にビクッと身体を強張らせる彼女。

「…それじゃ質問を変えるよ…最上さんは、俺のこと…どう思ってる?」

思いがけない問いかけに彼女が顔を上げた。

「えぇ?!…ど、どうって…」

「俺はまだ…ただの先輩?」

にこっと笑って彼女に訊いた。

「…それってどういう意味ですか?」

質問の意図が掴めないと首を傾げる彼女を抱きしめて耳元で囁いた。

「君が好きだって言ってるんだ…だから、この仕事も取ってもらった」

「?!」

「ずっと会いたかった…会いたくて堪らなかった」

そういって抱きしめる腕に力を込めると…慌てて暴れだす彼女。

「…やだっ、からかわないで下さいっっ」

「からかう?…あんな姿みせつけられてそんな余裕なんてあるわけないだろうっっ」

彼女の肩を押さえて、吐き出した本音。

「あんな姿って…あれは」

「演技なんかじゃなかった…少なくともアイツは」

そういうと、目を逸らしながら言った。そこからはまるで口喧嘩…

「アイツとは何でもありませんっ…」

「…本当に?」

「当たり前じゃないですか!だって、ほら…アイツは私を捨てた…憎い復讐相手なんですよ?」

「それは嘘だ…今の君からはアイツへの憎しみなんて感じない」

「そんなことないですっ…それに、私は誰も好きになんかならないっ
この純潔を守り抜くって…そう約束したじゃないですかっっ」


「俺に立てた誓いなら、その純潔を俺が散らしてもいいだろうっ!」

そう云って彼女の首筋に口付けた。

「うにゃぁっっ///な、何するんですかぁっ」

あの日つけさせてもらえなかったキスマーク…その意味を理解して欲しかった。

潤んだ瞳で俺を見上げた彼女とみつめあう。
俺たちはこうして、初めてのキスを交わしたんだ    。  

長い長い…キスの後、彼女の首に刻んだシルシに触れながら…

「痕が残っちゃったけど…髪で隠れるから平気かな?
あー…でも、コレを取ったら隠せないか…」


巻き髪のウイッグをひと房すくってくるくると遊んでると彼女に怒られた。

「敦賀さんっっ」

怒られて喜ぶ俺に、彼女はもぉ~っ///と文句をいいながら、巻き髪で必死にキスマークを隠そうとしてた。
そんな彼女にポツリと呟いた。

「もう逃がさないよ…」

ちゃんと聞かせてもらうからとみつめると彼女はまた逃げ腰になった。

「とりあえず、撮影を終らせなきゃな…できる、だろ?」

仕事の顔をした俺に、彼女もプロの顔で応える。

「…もちろんですっ」

その後、再開された撮影は、周囲から溜息が聞こえてくるほど濃密な空気を醸し出していた。

挑発的な目で俺を誘う彼女は、まるであの日のセツのようだと思った。

甘い香りに酔わされて欲情する男は彼女を押し倒すと、白い肌に映える黒のキャミソールに目を奪われた。

そんな男の頬に手を添えた彼女は妖しく微笑む。
そして、白と黒のコントラストの中…赤い唇が静かに動く。

それは彼女のアドリブ     … 囁かれた言葉は俺だけの秘密。

引き寄せられるまま彼女の胸元に口付けた俺をみて、満足そうに恍惚の表情を浮かべる彼女。

自分史上…初 スキャンダラスな香りを貴方に感じて欲しい。

小悪魔な魅力溢れる彼女と艶めいた俺の表情が話題を呼んだ BLACK
天使のような彼女と愛しさ溢れる不破の表情が話題になった WHITE
そして、ロゼカラーの香水『SCANDAL』が色鮮やかに香る。

監督の求める色彩とエロスが見事に描かれたダブルキャストによるCMは、クライアントからも高評価をもらい、商品の売れ行きも好調らしい。

そして、その後の俺たちはといえば         

『敦賀蓮熱愛宣言?! CM撮影秘話を語る関係者…』

彼女につけた首筋のキスマークがばれて、不破と騒動になった撮影秘話などが紙面を飾り、社長立会いの下、彼女と記者会見を開くことになった。

その日のうちに手を出した事は秘密だが、社長には晴れて恋人同士になったと報告してある。
だからといって…報道のように交際宣言をすれば、彼女に迷惑がかかってしまう。

だから、すべては黒崎監督の演出だと…『SCANDAL』の宣伝をする俺たち。

笑顔で会見をする二人からは、『SCANDAL』の甘い香りが漂っていた。

~FIN~


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コメント

うふふw

堂々と『SCANDAL』を出せる日は遠くなさそうですね。キョコさんこの分だと、あっという間にスターですものw

長いヘタレ生活のあとの「行動」スピードが異様に早い蓮さんw
理性の紐は告白時には切れるのですね。(≧∀≦)
素敵に楽しいお話を御馳走様でした。

Re: うふふw

堂々と…出せる日はやっぱり、電撃入籍…かなぁ~
手が早いうちの蓮さんは、計画的に何かを狙いそう…な気がする。うふふw 
さて、明日はクレパラがんばりますっ!

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