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☆Novel contents☆ 

こちらの作品は2011.7.7発行の『Love so sweet』にて書き下ろした作品です。

item_1_1.jpg

初めてのコミケというものに行ってみて、勢いで作ってしまいました。
素敵絵師様に挿絵を描いていただいた思い出深い本です。
しかし、初めて作った本が☆R18という…そのR18部分がコチラの作品でした。

アメンバー様THANKS記念 2000人達成 ということで、オフライン作品大公開♪

挿絵は本を購入していただいた方だけの特典ということで、文章だけの公開です。


Make love with you ACT.1

(SIDE キョーコ)

 ヒール兄妹として、敦賀さんと暮らし始めて一ヶ月、私は眼下に広がる景色を眺めながら、ホテルでオフを迎えていた。
( 今日は久しぶりにいい天気… )

 窓から入ってくる風に温かさを感じて…四季の移ろいを知る。綺麗に咲いた桜を散らすように降り続けていた雨が上がって…ビルの谷間から見える木々もその緑を深めていった。

 撮影が始まってからというもの、二足の草鞋を履いて仕事をこなす彼にオフはない…。今日も夜遅くまで『敦賀蓮』としての仕事でスケジュールはびっしり…。
 それもすべて完璧にこなしているんだから、さすがとしか言いようがないわ。それでいて、私の事を気遣ってくれる余裕まであるんだから…本当に敵わない。

 『 敵わない…』と思うのはそれだけじゃない…。
 セツカとして過ごしてきて、私はイヤって云うほど思い知らされた事がある。

 それは自覚してしまった想い…どんなに否定しようとしても、彼は私の目を捉えて離さない。気がつけば、いつも彼を目で追っている自分がいる。それは…兄さんを溺愛するセツカなら、当たり前のこと…でも、この感情はセツカだけのものじゃない。
 彼と過ごす時間が『私』を変えてしまう…。
 わかっているのに、止められなくて…どうしようもなく彼に惹かれていってしまう自分が…怖くて堪らない。

 敦賀さんが謎の男カイン・ヒールとして、出演する映画は、『 TRAGIC MARKER 』
 その舞台は二〇三一年、『Jack is still here.』という血文字のメッセージとともに、悪魔は再び目覚めた…という近未来サスペンスホラーだ。
 その撮影は、CG処理をするスタジオ撮影が大半を占めていて、また、外国人俳優という人物設定のおかげで効率よく撮影スケジュールが組まれていた。
 だから、彼と過ごすのは二カ月間…あと一ヶ月もすればこのホテル暮らしも終わりを告げる。
 そして、それは同時に『ヒール兄妹』がこの世界から消える瞬間でもある…。

 彼に気持ちを知られてしまうかもしれないことが怖くて…早く、その日が来ればいいのにと願っていたはずなのに、今はその日が来なければいいと…思っている私がいる。

 セツとしての日々は…私を欲張りにさせてしまったのかもしれない。
( 愛なんて愚かだと…切望するだけ絶望するとわかっているのに… )

 あの人が私を見つめて、優しく抱きしめる。
 セツにだけ見せるその顔を、私だけのものできたらいいのに     

 フゥ~…と小さくため息をついた後、私は自分の頬を勢いよく叩いた。

 ダメダメ!今日は、敦賀さんが帰ってくる前にたまってた洗濯ものを片付ける予定なんだから!
 そうよ、こういう時は体を動かすに限るわ!
 それにこんなチャンス、今日を逃したら無いかもしれないんだから!

 連続して話題作に出演したおかげなのか、最近オファーが増えてきて、私も忙しい日々を送っていた。
 だから、雨だけじゃなく、時間がとれなかった事も重なって…洗濯物が溜まってしまった。

 兄さんに買ってもらった服は…全部まとめてクリーニングに出して…と。さすがに、ホテルに備え付けられた洗濯乾燥機じゃ、せっかくの衣装(セツの洋服)が傷んじゃうもの…ゼロの数も違うんだし、そんなことできないわ。その分の経費ももらっているんだから、ここは素直に甘えさせてもらって…と、問題は、コレよね。
 さすがに…コレは自分で洗いたい…とはいえ、こんな下着を干しているところを見られたくなかったのよ。セツなら気にせずに干すんだろうけど…着ているのは私なんだもの!抵抗があったのよ!いくら、セッちゃんの趣味とはいえ、こんな下着を干すなんて!!

 部屋いっぱいに干された…セツのセクシーランジェリーを見上げながら、天宮さんに云われた事を思い出す。

   ショックだわ…ものすごく…まさか京子さんがそんな肉食女子系なエグい下着を好んで着用する人だったなんて……」

 …好んで着用してるわけじゃないけど、本当にえっちで卑猥な下着よね?だけど、セツが憑いている時は、こんなセクシーな衣装も気にはならない…。でも、こうして干されてるのを見ると、やっぱり…なんだか、すごく恥ずかしいわ…///

 そんなことを思いながら、残りの時間はスーパーに食材を買いに行ったり…明日の仕込みなどをして、忙しく体を動かして過ごした。一通り終わった頃には、日もすっかり暮れて星が瞬き始めていた。

( さてと…今のうちにゆっくりお風呂を楽しんじゃおうかな? )

 兄さんが帰ってくるのは日付が変わる頃…それまでに片づけておけばいいわよね?
 時間を確認した私は、付けていたエプロンをベッドの上におくと、バスルームへと向かった。

 カイン兄さんとの生活もだいぶ慣れたとはいえ、こうして、ゆっくりお風呂につかるなんて…久しぶり…。湯船にお湯を張って、のんびりとお風呂を楽しんだ私は、髪を洗いながら、今の状況を振り返ってみた。

 ( 考えてみれば…ありえないわよね? )

 社長からのミッションとはいえ、敦賀さんと二人きり…同じ部屋で寝泊まりするなんて…。

 シャワーヘッドを手に泡を洗い流していた私は…シャワーの水音に…つい、初日の出来事を思い出してしまった。

『なんだ…一緒に入るのか?』

 そういって妖しく微笑んだ敦賀さんの…逞しいハダッ…裸!!モーレツな勢いで痴漢行為を働いてしまったあの瞬間のことを!!

( いやあああああああああああ~~っっ )
 それこそあり得ないわよね!私ってば…本当に、なんてことしちゃったんだろうっっ。
 真っ赤に染まった頬を抑え、思わず身悶えてしまった。


( って…あれ…? )

 手にしていたはずのシャワーが…ない。だけど、絶え間なく聞こえてくる水音…その音に嫌な想像が頭を掠める…。片目をつぶりながら、視線を右にずらすと…。
 まるで蛇のようにくねくねと勢いよく動き回りながら脱衣所を濡らす…シャワーヘッドが視界に飛び込んできた。

「いやぁあああああああああ~~~っっ」

 その惨状を見て再びムンクのようになってしまった私。なんとか、びしょ濡れになったバスルームを、元通り綺麗にして、私はもう一度シャワーを浴び直すと、着替えに手を伸ばした。

「……」

 それは、とても濡れていて、着られる状態のものではなかった…。仕方なく私は、裸のままドアをそっと開け、ベッドの上に置いたエプロンを手に取った。


( 誰もいないとはいえ…裸でうろちょろするのはね… )

 とりあえず、裸にエプロンというあり得ない格好だけど、干しておいた下着も乾いたはずだし…と洗濯物に手を伸ばした。
 その瞬間、ガチャリとドアが開く金属音が聞こえた…気がした。

( う…嘘…よね?だって…まだ帰ってくる時間じゃな… )

 そう思いながらも、伏せたままの目をドアの方へと移していけば、兄さんの黒い革靴が…はっきりと見えた。

( う…嘘?! )

 恐る恐る視線を上げると…驚いた顔で固まっている敦賀さんと目があってしまった。

( いやぁぁあああああああああ~~っっ )

 本日三度目の悲鳴…その声にならない叫びと共に私の身体からは、一気に血の気が引いていった。

→ ACT.2へ続く
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コメント

ぶはっ〜!

まさかの裸エプロン!!!

こんな技を繰り出しちゃうみー様、素敵!

Re: ぶはっ〜!

この作品を書くときのテーマでしたから。(笑)
ちむちむりんさんの素敵なイラストとあわせてだとさらに萌度があがる…んですが、それは本を購入してくれた方だけの特典という事で。
いかにそうなる状況を作り出すか…から考えて書き始めたお話でした。(笑)

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