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  蓮誕まであと・・・

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☆Novel contents☆ 

本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。


(それまでの話) 1話 2話 3話 4話 5話

LoveMonster 攻略不能の恋?!

ACT.6

(SIDE 尚)

「…キョーコっっ!…切るなよっっ、お前に大事な話があるっ」

そう切り出した電話で俺はキョーコに問いかけた。

「まさかとは思うが、お前…今日アイツに会ったのか?」

「……」

あの女の登場で聞けなかったあの夜のこと…
やっと繋がった電話に安堵しながらも、燻ったままの感情が消える事はない。

アイツとの間に決定的な何かがあったんじゃないかって…俺の中で焦燥はどんどん大きくなっていた。

バレンタインに何かを渡しただろうキョーコが、アイツからのお返しで勘違いしないように、釘も刺しておく予定だった。

「ア、…アイツと何があったか知らねーが、勘違いするなよ!
アイツはな、お前の手に負える男じゃねーぞ!
アイツにとっちゃ、お前を落とす事なんか赤子の手を捻るより簡単なんだからなっっ!
お前はアイツをバカみてーに信用してるみたいだが、アイツの本性はっっ」


そう云って、思いつく限りの罵詈雑言を並べた。

本当に言いたい言葉はそんなんじゃないのに…『俺にしとけよ』の言葉が言い出せない。

敦賀蓮に惹かれていくキョーコを前に、俺は情けないほど狼狽えていた。

アイツとのことを否定する声が聞きたくて、だけど、あの表情の理由は知りたくなくて…
いつものキョーコの声を聞けば、それがすべて杞憂だと思える気がした。

だが、わざと挑発するように浴びせたセリフにも、キョーコは反応しない。

アイツとのことを肯定されたようで堪らなくなって…

「…何とか言えよっっ」

搾り出すように紡いだ言葉          

俺にとってキョーコは、物心つく前から一緒にいる…そばにいるのが当たり前の存在だった。

俺のことが好きで、俺の言う事に従順で、何をするんでも…俺を優先するキョーコが、いつの日からか…すごくつまらない女に見えてきた。

幼い頃からモテた俺は、当然の事だが、女に困る事はなく…思春期に入ると特定の誰かを作らずに楽しむことを覚えた。
他の女といても、キョーコは俺から離れる事もなく…ずっと俺のそばにいた。

だから、俺にはキョーコが離れていかない自信があった。
キョーコが俺から離れられるはずがないと、一緒に過ごした年月が…それまでのキョーコが、俺を過信させたんだ。

でも、キョーコは変わった。

外見だけじゃなく、言いたいことを言うようになったキョーコの変化に最初は戸惑ったが、それでもその本質は変わっていなかった。

俺の事を誰よりも理解している存在…辛辣な物言いでも、的確に的を射てくるキョーコの言葉に、俺は救われたんだ。

…今のキョーコだからこそ、俺は惹かれたんだと断言できる。

だから、どんな感情でも構わなかった…憎まれていても俺だけを見ているのなら、惚れ直させてやる自信だってあった。

         なのに、予定が狂った。

狂わせたのは、俺の前をいつも涼しげな顔で歩いてきたあの男。

よりによって俺の嫌いなあの男に…惹かれ始めたキョーコ。
しかも、芸能界一ほにゃららとか言われてるくせに、キョーコに特別な感情を抱いてる事も知っちまった。

なんでキョーコなんだ?!って…思ってたのに、今じゃそのキョーコに対する周囲の反応まで変わり始めている。

…キョーコがLMEの看板女優になる?!
伝説のマネジャーだかなんだかしらねーが、これ以上…余計な真似すんじゃねーよ!

そんなことを考えていたら、ようやく返事が返ってきた。

「…君の言うアイツっていうのは、もしかして蓮のことを言ってるのかね?」

だが、返ってきた返事は聞き覚えのない男のものだった。

「?!…誰だアンタ!…キョーコの携帯じゃないのか?!」

驚きを隠せなかった俺だが、自分の名前を言ってなかったことに気づいてそのまま電話を切ろうとした。
すると…

「…君は不破君だね?」

「?!」

その声に思わず、反応してしまった。
切りそびれた電話から流れる沈黙が、事実を肯定してしまう。

「確かにこの携帯は彼女に渡したもの…だったが、碧にいわれてな…さっき、事務所に返却された所だ」

電源を落とすのを忘れててな…と、淡々と落ち着いた口調で話す声の持ち主に嫌な予感がした。

だが、それ以上に連絡手段を断たれた事がショックだった。

( 事務所に返却って…クソッあのマネジャー、余計な事しやがって!)

ガシガシと髪を掻き乱し苛立つ俺に、ソイツは飄々とした声で話しかけてきた。

「実はな、ちょうど君と話がしたいと思ってたとこなんだが、少しいいかね?」

あのマネジャーさえも呼び捨てにする男に、心当たりは一人しかいない。

「…あんた、キョーコんとこの社長だろ?…いい趣味してんな」

俺だとわかってて…話を聞いてたんだろ?とわざと突っかかった。
こんな口を聞いていい相手じゃない事は百も承知だったが、キョーコを取り上げられた気がしてムシャクシャしてしょうがなかった。

「…君は、最近の最上君をどう思うかね?」

だが、そんな俺を気にとめることなく質問してくる。

何を言わせたいんだと、意図が掴めなかった俺は、口を噤んだ。

「…綺麗になったとは思わんか?…まるで恋をしているみたいに」

「…っ」

キョーコが恋をしてる…?!
なんでそんなことを俺に言うんだ?!まさか、事務所公認だとでも言いたいのか?!

「…何が言いたい?」

苛立ちを隠せず、低い声で問いただせば、斜め上の言葉が返ってきた。

「彼女は今、新しい自分になろうとしている…君は彼女と母親の関係を知っているね?」

なんで、キョーコの母親の話なんか…と思ったが、浮かんできたのは、幼い日のキョーコの泣き顔。
お世辞にもいい親子関係とはいえない…俺は、いつもキョーコを泣かせるあの母親のことが大嫌いだった。

言葉を継ぐ事もできず、俺はある思考に囚われる。

母親の事で泣いていたキョーコが俺を見て、笑顔をみせる…

         そうだ、俺は知っていたじゃないか。

だからこそ、キョーコが俺から離れるわけがないと…
キョーコの笑顔に、安堵していた自分がいたことを思い出した。

「先に手を放したのは君だろう?今さら許されると思うのかね?」

「そんなのっっ…アンタが決める事じゃねーだろっ!」

ズキンと痛む胸を押さえて、思わずそう怒鳴っていた。

「…うむ、それもそうだな…」

だが、あっさりと翻されて、思わず拍子抜けした俺を他所に、男は淡々と話を続ける。

「…しかし、君の言う『アイツ』も本気の恋は初めてだからな、苦戦を強いられてるみたいだぞ?」

「?!」

「まぁ、簡単に手に入らないからって諦めるような男じゃないがな…」

「…っ」

あの野郎、やっぱりキョーコを狙って…つうか、なんでそんなことを事務所の社長が言うんだ?!
この会話自体おかしいだろう?!…と心の中で突っ込んでいたら…

「…俺はなぁ、碧と違って男だから、君の言い分もわからなくはない。
俺も、君くらいの年の頃はいろんな女性と付き合ったもんだ。
若さゆえの苦い経験だってある…そう、あれは俺が」


昔話を始めたおっさんは熱くその恋愛感を語り始めた。そして、延々と続きそうなその話の腰を折るように

「…あんたの恋愛話に付き合う程、俺も暇じゃない…」

そう言って電話を切ろうとした。

「…ん?そうか、ここからが面白いところなんだが…(シュン)」

本気でガッカリしてるような声に、思わず顔が引き攣る…

このおっさんは、マジで何がしたいんだ!!(怒)とヒクヒクと口の端を引き攣らせながら言い放つ。

「俺は…あんた等に加勢してもらわなきゃいけないアイツに負けるつもりもないし、圧力にも屈しない。
キョーコを諦めるつもりもないからな!」


俺は約束したんだ…

「ほぉ…大した自信だな」

自信…?自信なんかねーよ!今の俺には…

状況は最悪だし、キョーコの心が離れていってるなんて、認めたくねーだけだ。

それにこの胸の痛みが、キョーコを傷つけた罰なら…耐えるしかねーだろ。

俺が負けてやるのはキョーコだけだって…約束したんだ。

だから、アイツにだって負けない…負けたくない。

そうだ、俺は、敗北感も絶望感も誰にも感じない…トップアーティストとして独走し続けるってキョーコに誓ったんだ。

→ 7話へ続く
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コメント

ショータローくん

まさかのローリィとの長電話!!
間に自身の恋バナを入れちゃうお茶目なローリィに大笑い。しかも、言いたいことは全部言ってますしね。流石です。(爆)

図星をぐっさぐっささされたショータローの今後の動きにも大注目ですね!

しかし、この電話をもしショーコさんが聞いてたら、ショックで気絶しちゃいそう?

6話も有り難くいただいて帰りまーす!!(1〜5も再読しますね!!)

最強マネがついたキョコさんの芸能人としての活躍もたのしみですぅーーー!

Re: ショータローくん

遅レスでごめんなさひっx

まさかの長電話・・・
呼び出すと事務所間に波風立つかと思って、こんな流れにしてみました。
愛の伝道師な彼は、世界に愛を蔓延させるべく活動してるわけで?
クーが言ってたように、社長は心も器もでっかい大人の男だと思うから
ショータローにも、厳しくも愛のある対応をすると思うんだよね。

いい男に育てよ?的な叱咤激励になってればいいな。

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