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  蓮誕まであと・・・

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☆Novel contents☆ 

本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。


(それまでの話) 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話

LoveMonster 攻略不能の恋?!

ACT.8

(SIDE 蓮)

桜も散り、真新しいスーツや制服に身を包み、新しい自分、新たな出逢いに心ときめかせる春。

無事に進級を果たした彼女は、その知名度を少しずつ、確実に上げてきていた。

彼女がいなくても、もうクオン(自己闇)に囚われる事はない。
一人でも平気だからと…セツ(役)から解放すべきだと思うのに、言えなかった。

彼女のおかげでクオンが暴れだすことはなくなったが、心の中に巣食う闇が完全に消えたわけじゃない。

あの娘に恥じない演技をしたい…演技で負けたくない。
あの娘に、情けない姿は見せられない…
共通の目的の為に、俺たちはひとつになったんだと思う。

彼女を愛しく想うのも…俺たちの共通の感情だ。

溢れだす感情と劣情の狭間で、理性との戦いをどんなに強いられようとも…
愛おしそうにみつめ返してくる瞳が演技だとわかっていても、
俺には…あの娘と過ごせる時間を手放すことなんてできなかった。

だからって、今の現状に満足してるわけじゃない…
俺は、彼女を理由にして、きっと甘えていたんだろう。

今の関係を崩す勇気もないくせに       

クランクアップまで残り僅かとなってしまった今、カインでいられるのもあと少し…そう思うと堪らなくなった。

それ以前の自分達の関係に戻ること…それが、こんなにも切なく感じるなんて。

俺は…彼女の香りや温もりを肌で感じすぎてしまっていた。

好きだ…好きだ、好きだ、好きだ       … 

溢れだす想いは日増しに大きくなっていく。

      そんなある日、その異変は起きた。

「…セツ?」

特殊メイクを済ませ、セツのいる控え室に戻ってきた俺は、彼女の名をそう呼んだ。

     え…あっ、兄さん…行く?」

ちょっと待ってて…と、慌てて開いていた本をバッグに仕舞う彼女。

海外雑誌にカモフラージュされているが、その中身はドラマの台本だ。

( 実際に使っているところは初めてみたな…
といっても、彼女の意識は台本に向かっていたわけじゃ無さそうだったが…)

心ここにあらずといった彼女の表情が気になって、そのまま彼女の仕草を目で追った。
すると、チラッと、セツの鞄の中に見慣れないモノがあることに気がついた。

(…あのプラスチックケース、それにあれは…iPod?
珍しいな、私物を持ち歩くなんて…いや、もしかしてナツが使うのか?)

…なんて、考えを巡らさせていると、頬に触れながらセツが呟く。

「お待たせ、いつみても素敵ね?この皮膚のはがれ具合…♥」

いつも通りのセツに、口角を微かに上げ…セツの手を掴むとそのまま手を繋いで現場へと向かった。

        彼女の出演するドラマが放送を開始した。

初回放送日は番宣で、そして翌日はドラマの収録で、彼女とは別行動の日が数日続いた。
それでも、映画の撮影があるうちはこうして彼女に会える。

その幸せを噛み締めながら、俺はカインに…そして、B・J役に集中する。

だが、その日の彼女はずっと上の空だった。

(…おかしいな、疲れてるせい…か?)

     視線はカインに向いてるが、その目は俺を見ていない。

プロ意識の高い彼女の集中力が切れている理由を、忙しさからくる疲れだと判断した俺は、控え室で休んでるように伝えようとシーンの合間を縫ってそっと彼女に近づいた。

その時、心ここにあらずだった彼女が、近くにいたスタッフの雑談に大きく反応したんだ。

「なぁ、不破尚のアルバム聴いた?やっぱ、あの曲いいよなぁ~」

俺がみたその反応は、今までの彼女のものとは違っていた。

「?!」

ビクッと体を大きく揺らした後、周囲の視線を避けるように顔を隠した彼女の頬が赤く染まっていたんだ。
それに気づいた瞬間、ドクンッと心臓が大きく嫌な音を立てた。

        なんで…頬を染める?!

アイツの名前を聞いて頬を染めるなんて…ありえないっ。
青筋を立て般若のような顔でアイツに囚われる姿なら何度も見たが、憎いはずのアイツの名前を聞いて頬を染めるなんて…

ウソだ!

この目で見たものが信じられなくて、信じたくなくて、もう一度彼女の顔を見るために顔を上げた。

ドクンドクンと、心臓の音が耳の中で大きく脈打つ。

まるで部屋から酸素がなくなっていくような息苦しさを感じながら、見た彼女は…自身の変化に戸惑ってるように何度も首を横に振っていた。

( 何があったんだ…俺の知らない間に一体何が       … )

役に集中できずにいた理由が、アイツだとわかった俺はそのまま踵を返した。

そうしなければ、…クオンが暴れだしてしまいそうだったから。

そして、必死に平静を装って…その日の撮影を終え、ホテルに戻ってきた。

       彼女は今、シャワーを浴びている。

何事もなかったかのように振舞って、演じ続ける俺たち…。

だが、俺の知らない間に何かがあったのは事実だ。

俺はどうしようもない焦燥に襲われながら、そのことを悔やんだ。

マネージャーがついて、携帯も変えたからって…アイツが手を引いたわけじゃない。

         なのに、何を安心していたんだ? 

俺のものになったわけでもないのに…

でも、今…口を開いたらきっと、この前の二の舞だ。
いや、あの時以上に気持ちが育ってしまった今…暴走を止められる自信なんて俺には微塵もなかった。

だけど、アイツには…彼女を誰にも渡したくないっっ!

布団に包まって、今にも暴れだしそうなそうな怒りを堪えていると、俺の耳にある曲が聞こえてきた。

ダーンダーンダダンダダダーン、ダダダダーン…♪

(…この音は…)

耳を澄ませると、それは彼女の鞄の中から聞こえてくる。

ギシッと音を立てるベッド…彼女の鞄の方へと手を伸ばしながら、起き上がろうとしたとき、バーンっと勢いよくドアを開けて、濡れ髪のままの彼女が飛び出してきた。

「はいっ…もしもし、最上ですっっ…すみませんっ…社長、お待たせしましたっっ」

慌てて、電話に出た彼女      そう、この着信音は社長だ。

彼女が使い慣れないiPhoneに苦戦してるのを見た翌日、俺も機種変更をしてきた。
そして、さりげなくアドレスを交換するのに成功した俺は、セツと一緒に操作方法を覚えた。

「…ねぇ兄さん、ボスの着信音はコレにしましょ?」

愉しそうに笑うセツに、二人揃ってあの曲を社長の着信音にしたのは記憶に新しい…。

チラッと横目に時刻を確認すると深夜1時を回っていた。

…向こうからは連絡を入れない約束じゃなかったか?と思ったが、…あの人に文句は言えない。

「…蓮もそこにいるのか?」

漏れ聞こえる声に、反応するように彼女と目があった。

「え…は、はい…います」

素に戻った彼女は、視線を泳がせながら気まずそうにしている。

「そうか、…ところで、例の件だが、感想を聞かせてくれるかね?」

(…例の件?)

ギクッと不自然に固まった彼女は、俺の視線から逃げるようにギギギッと音を立てながら首を動かし、背中を向けた。

「…いっ、今ですか??」

背を向けたまま、困ったように小さな声で、彼女は返事した。

(…俺に聞かれたくない事…? )

ただでさえ、苛立つ心を持て余してるというのに、俺に隠し事?
感情を押し殺した無表情の奥で苛立ちが大きくなる。

すると、彼女の反応から確信を得た社長の声が聞こえてくる。

「…フム、まずは第一段階クリア…だな」

( 第一段階クリアって…あの人は彼女に何をやらせてるんだ?? )

「…社長っ、あのっ…どうしても今じゃないとダメですか…」

「いや、構わんよ、ただ…彼と約束したからな、必ず最上君に聴かせると」

彼と約束     ?…聴かせるって…もしかして?!

そこまで聞いて、ハッとした。

彼女の変化…プラスチックケース…鞄の中身…

気がついたときには、青い顔をしてる彼女の手からiPhoneを奪い、音声をスピーカーに切り替えてた。

青ざめる彼女の視線を追って、視線を落とすと鞄の中にあったアイツのサイン入りCDが目に飛び込んできた。

その瞬間、ガコンと蓋が外れてしまった…。そして、俺は青ざめる彼女を見下ろして、社長に問いかけた。

「…どういうことか、俺にもわかるように説明してもらえませんか?」

→ 9話へ続く
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コメント

きゃー!fっ

蓮さんにバレたーーー!!

しかし、これはチャンスでもありますよね。

今の関係を壊すための。

蓮さんが素直にすべて明かす勇気をもたないことには、キョーコの曲解はとけないとおもいますけど。汗

ああ、続きが気になります!!

Re: きゃー!fっ

ピンチはチャンス!
ここから蓮さんの巻き返しターンが始まる?!のでしょうか。(笑)

本気になった帝王は誰にも止められない…
的な展開になるのかどうかは、乞うご期待?!

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