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☆Novel contents☆ 

本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。


(それまでの話) 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話

LoveMonster 攻略不能の恋?!

ACT.11

(SIDE キョーコ)

「君が好きだよ…」

そう言われて、頭が真っ白になった        

胸が苦しいと感じるのは、抱きしめられたからじゃない。

カインの姿をしていても、ここにいるのは敦賀さんだから…

でも、敦賀さんが私を…なんてありえない。

「 …ウソ 」

敦賀さんは言ってたから、ここじゃ大切な人は作れないって       。

もし、敦賀さんが深い闇から解き放たれて…
想いを告げる日が来たとしても、その相手は私じゃない。

騙されちゃダメだ…これはいつもの悪い冗談よ、そうに決まってる。

…きっと、ミッションの成果を試されてるのよ…

いたいけな乙女をからかうなんて、本当に悪い男ね。
さすがは隠れ遊び人だわっっ…

    …そう言い聞かせなければ、自分が壊れてしまいそうで怖かった。

「…嘘?嘘なんかじゃないっ…俺は…」

( これ以上、聞いたら後戻りできなくなるっ… )  

言葉を遮るように、両腕を突っ張って敦賀さんとの間に距離を作った。

( 私は変わってなんかないって示すんでしょっっ… )

鞄からCDを取り出すとくるっと振り返って

「…やぁね、この男の歌を聴いたのがそんなに気に入らなかった?」

だから、そんな意地悪をするんでしょうって、わざと挑発するように言い返した。

「っ…」

微かに敦賀さんの表情が歪んだのをみて、CDをベッドの上に投げ捨てた。
そして、妖しげな笑みを浮かべながら1歩ずつ近づいていく。

「…ねぇ、早くアタシの好きな兄さんに戻って?…お仕置きなら、兄さんにされたいわ」

ものいいたげに開かれた唇…だけど、その唇から言葉が発せられる事はなかった。
だから私は、そのまま…セツを演じ続けた。
伸ばした腕を、兄さんの頭の後ろに回して、そのまま倒れこむようにしてベッドへ押し倒した。

まるであの日を再現するかのように、馬乗りになる私を…あの人は黙って見上げている。

「…今度はダンマリなの?…いいわ、だったら…もう一度刻んであげる。
アタシの心が誰と共にあるのか…」


そういってキスマークを…消えてしまったシルシを刻もうとした時

「俺のこの人生を終えるまで“お前の俺”で生きてやる…」

聞き覚えのある…兄さんのセリフが降ってきた。
やっと、カインになってくれたんだと顔を上げると…

「この先も…君が俺だけをずっと見ていてくれるなら…」

愛しそうに私を見上げるあの人がいた。

      …騙されたと思った時には遅かった。

カインを演じる振りをして、摩り替えられた言葉と不意打ちのスマイル。

極上の神々スマイルでみつめるなんて      …。

「…ずるい…そんな顔みせられたら…隠せないじゃないですかっっ…」

私は内側から込み上げてくる喜びに負けてしまった。

困ったようにはにかむ私を、あの人の腕が優しく包み込む。

敦賀さんの胸に倒れるようにして抱きしめられた私は、もうセツには戻れなかった。

      やっぱり、この人は私を一瞬で愚か女に変えてしまう。

変わってしまうことがあんなに怖かったのに…今はそんなことどうでもいいって…
…この人が好きなんだって…素直になりたいって思ってる。

「…俺が…好き?カインじゃなく…一人の男として…」

頭上から降ってくる声に、無駄な抵抗とわかっていても…頭を横に振ってみせた。

溢れだす涙でくしゃくしゃになった顔が…私の体すべてがあなたが好きですって云ってた。

それは、敦賀さんにも伝わってしまってるはず…

「…聞きたいんだ」

「……」

      どうしても云わせたいのね?
なんて意地悪なのって…鼻を啜りながら起き上がって顔を背けた。

「…一方通行じゃない…確かな言葉が欲しいんだ」

アイツはいつだって君の特別だったから…と小さな声でいった敦賀さんに、胸がきゅぅっとなった。
不安なのは私だけじゃないんだ…だから、気持ちに応えたいって思った。

「…アイツのことはもう…」

…憎んでないといえば嘘になる。
でも、…嫌いとも言い切れない自分がいて、言葉に詰まってしまった。

私は、あの歌を聴いてしまったから       

すると、敦賀さんが苦しげな声で言った。

「…俺はずっと不破の事なんか早く忘れてしまえばいいのにって思ってた」

「……」

「…今だって思ってる…俺はね、君とアイツがって考えるだけで、冷静でいられなくなるらしい…情けない程…」

そういって苦笑する敦賀さんをみて、カアッと頬が熱くなるのを感じた。

敦賀さんが嫉妬してくれてたなんて思いもしなかった。

でもそう考えたら、ずっとわからなかった敦賀さんの怒りポイントが、その謎が解けたんだ。
…その瞬間、敦賀さんを怖いと思った記憶さえ、愛しいものへと変わっていった。

「…君が俺を変えたんだ」

ヒール兄妹を演じるようになって、いろんな敦賀さんを発見した。

それは演技だけじゃない…あの人の素顔…弱さや強さ。

敦賀さんの話を聞きながら思い出すのは、二人で過ごした妖しく甘やかな日々。

「蓋をしてきた過去と対峙できたのも、君がいてくれたから…君じゃなきゃダメなんだ」

君じゃなきゃダメなんだ     … 

囁かれた言葉は…私がずっと欲しかったもの。

ぎゅっと抱きしめる腕も、私だけのものなんだって…思ったら、嬉しくて堪らなかった。

君じゃなきゃ       

「あの…」

その言葉を聞いて私は切り出したんだ…今の想いを    

→ 12話へ続く
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