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☆Novel contents☆ 

本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。


(それまでの話) 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 12話

LoveMonster 攻略不能の恋?!

ACT.13

(SIDE 祥子)

「なんか雰囲気が変わったわね、あの子…もしかして、京子ちゃんと何かあった?」

プロモーションの打ち合わせをしていると、麻生さんが小さな声で耳打ちしてきた。
それに対して、えぇ、まぁ…と私は苦笑いで返した。

        尚は変わろうとしている…いえ、変わり始めてる。

以前の尚だったら、今頃…人外の姿(阿吽)に変貌して、私たちを困らせてたに違いないわ。
でも、目の前のいるあの子は、『不破尚』のビジュアルを保ったまま…
憂いを帯びた大人の色気すら漂わせている。

・・・もしかして、アレと関係してるのかしら?

数日前、キョーコちゃんの事務所へ送ってくれって渡された小包。

中身を聞いたら、アルバムだって言ってたけど…
今回のアルバムは、尚もかなり力を入れてたから、
あの子はあの子なリに考えてる…ってことよね。

…ダメね、私じゃ…何の力にもなれない。

あのコにとって、キョーコちゃんは特別     

…上手くいかないからって簡単に諦められるような恋じゃない。

尚の表情がそれを物語ってる       

「…セクシーな憂い顔もいいわね、ファン層が広がりそうだわ」

麻生さんは新たな魅力発見とばかりに、尚を見て目を輝かせている。

        やっぱり、キョーコちゃん…なのよね。

少し、妬けちゃうわね…。

「はぁ~…」

小さく溜息を零した後、私は自分に喝を入れた。

…これできっぱり、保護者モードに切り替えられるわ。

アンニュイな尚も魅力的だけど、やっぱりあのコの一番の魅力は、傲慢な位…強気な姿だと思うから。(…人はそれを俺様と呼ぶ?!)
…弱気なあのコなんて、見てられないわ。

大丈夫よっっ、宝田碧なんか…怖くない…怖くないわっっ ( ← 必死に言い聞かせている )  

それに、尚の真剣な想いを知れば、キョーコちゃんだって、きっと…

「尚、この後の予定なんだけど…」


*******

(SIDE 尚)

今、俺の目の前にはキョーコがいる         

「それじゃ、キョーコちゃん…私は打ち合わせがあるから、尚…いいわね?」

ちゃんと云うのよって目で俺を見る祥子さんに、バツの悪さを感じた。
ふてくされたようにわざと視線を逸らす俺を一瞥したキョーコは、冷ややかな口調で返した。

「祥子さん、すみません。でも、すぐに済みますから…」

そんなキョーコに苦笑しながら、祥子さんは楽屋を後にした。

TRRRRRRRRR… 

今朝早く、祥子さんのところへ掛かってきた電話は、キョーコからのものだった。
俺に会って直接確認したい事があるからって、スケジュールを聞くのが目的だったらしい。

それをミルキちゃんのトコで聞かされた俺は、なんで俺に直接掛けてこねーんだって、腹が立ったが、、、機転を利かせた祥子さんのおかげで、今、こうして久しぶりにキョーコに会えている。

てっきり、あの女も一緒に来るんだろうと思っていたが、キョーコは楽屋に一人で訪れた。

「あら、キョーコちゃんだけ?…宝田さんは     ?」

「あ、碧さんには話してないんです…今日はその、オフだったので…」

そんな会話が、廊下から聞こえてきた。
キョーコの歯切れの悪い返事が少し気になったが、祥子さんはそのことにひどく安心したようだ。

数時間前、ミルキちゃんのトコを出た俺たちは、歌番組の収録の為TBMへと向かっていた。

「何とか私が、引き離してキョーコちゃんと二人きりにさせるから、素直に言うのよ?」

キョーコのマネジャーの噂話をきいて、誰よりもビビッてたのは祥子さんだった。

本当にそんなことできんのかよ…って、
話半分に聞き流してた俺に、祥子さんはいつになく強気な口調で言った。

「キョーコちゃんを失いたくないなら、意地なんか張ってないで、さっさと告白しなさいっ!!」

その言葉にカチンときて、言い返そうかと思ったが…やめた。

祥子さんには、心配をかけるだけだと思ったから言わなかったが、
俺だって何もしてなかったわけじゃない…。

それに、今…あのおっさんとのやり取りを話したら、事故を起こしかねないからな。

キョーコの事務所へ送ったCD… 

どうやら、あのおっさんは約束を守ってくれたらしい。

期待はしてなかったが、可能性があるならと…。
正直、八方塞がりと言っていい状況で、何をすればいいのかもわからなかった。

話すことも会うこともできない…
キョーコの気持ちはアイツに向かっていて、アイツは先輩面をしてそんなキョーコとの距離を縮めてきてる。

胸を焦がすような焦燥を抱いたまま、ただその痛みに耐えるしかない日々…
それでも、諦めるなんて選択肢はなかった。

でも、あの歌をキョーコが聴いたなら…気づいたはずだ。

じゃなきゃ、キョーコから俺に会いたいなんて云うはずがねーからな。

*******

二人きりになった楽屋に沈黙が流れる     

「……」

沈黙の中、切り出すタイミングを探っていると、キョーコが先に口を開いた。

「あんたの歌…聴いたわ、社長に言われて仕方なく…」

第一声がそれかよ…って、相変わらずの可愛げのない物言いに、フッと笑みが零れた。

言いたいことを言い合える対等な関係…こんな状況だが、それが俺には心地よかった。

俺とキョーコは幼馴染だが、その関係は対等なものじゃなかった。

あのおっさんに言われるまで、忘れてた…いや、俺は考えようともしなかった。

『 ショーちゃん、大好き 』 …まるで呪文のように繰り返し聞かされた言葉。

あの頃、キョーコの世界は、俺を中心に回ってた。

母親に疎まれてるキョーコには、俺しかいなかったから…

俺はずっと、隣りで笑うキョーコの笑顔に騙されてきたんだ。

本当は、寂しくて悲しくて堪らなかったはずなのに…

俺に隠れて泣いてたことも、バカな俺は気づかなかった。

誰よりもお互いのことを知っている…

キョーコの事を一番わかってるのは俺だって、今でも思ってる。

でも           

『…綺麗になったとは思わんか?…まるで恋をしているみたいに』

確かにキョーコは綺麗になった。

勝手に綺麗になって、他所の男を刺激するなよって…
メイクをした妖怪七変化ぶりには、腸が煮えくり返るくらい腹が立った。

今だってそうだ、化粧なんかするようになりやがって…チリリと胸が痛む。

『彼女は今、新しい自分になろうとしている…』

綺麗になったのはアイツに恋をしたから       …?

…俺だけを見て、追いかけてこいって…余所見すんなって言ったのに、

ずっと俺だけを見ていた瞳で、アイツを見るなよ。

「…聴いたんなら、わかっただろ?」

二人の間に出来てしまった距離を手繰り寄せるように、キョーコに近づいた。

「俺は、お前が好きなんだ…」

本当は認めたくなかった…俺の方がお前を好きだなんて     

だけど、素直に告げたら…不思議なほど穏かな笑みが零れた。

そんな俺を見て、固まってしまったキョーコは、
色気のない驚きっぷりから、その表情に戸惑いを浮かべ始める。

そりゃそうだよな… 
俺から告白されるなんて…キョーコは思いもしなかっただろうからな。

「…な、なにいってんのよ、今さら…」

そう云って背けられた目線…簡単に許されるなんて思ってはいない。

A Devout Vow 大切な誓い…俺が負けてやるのは、お前だけだと誓ったんだ。

「…愛してる…」

そういってキョーコを抱きしめた。

強く抱きしめたら折れちまいそうな程、細くて柔らかな感触…

今までそういう対象として意識した事なんてなかったのに、自然と身体が反応する。

キョーコから香る甘い香りに誘われるように、首筋にキスを落とした俺はそのまま唇を寄せた。

2度目のキスは      …キョーコの声に遮られた。

「遅いよ…ショーちゃん…」

その呼び名に懐かしい記憶が甦る。

メルヘン思考の強いキョーコは、いつか私だけの王子様が迎えにきてくれると…

俺はキョーコを取り戻せたんだと思った。

でも       

「私はもう…好きじゃない…」

キスを拒むように俺から距離を取るキョーコ。

遅いよと云ったキョーコのソレは…手遅れを意味する言葉だった。

信じたくなくて、受け入れらないと…脳が考える事を拒否する。

だけど、キョーコはそんな俺に追い討ちを掛けるように告げたんだ。

「…もう、あんたに復讐するのはやめるわ、だから…」

あの約束もなかったことにして     って…

→ 14話へ続く
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コメント

とうとう

この言葉を言われてしまったショータロー。これで二人の関係は新たなものになるのでしょうか。

蓮さんは今頃凄いことになってそうですね。(嫉妬と不安いろいろで)

v(^。^)v

13話も有り難く頂戴して帰ります!有り難うございました!!

Re: とうとう

尚ちゃんには一番痛い言葉だろうな~と。

愛憎は表裏一体の感情だけど、関心をなくされたら、巻き返しようがないですもんね。

彼が人間的に成長する為には これもまた 必然 だと思うんですけどね。

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