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☆Novel contents☆ 


CASE1  ~ 馬の骨奮闘記 ~ 1話

(SIDE 蓮)


青天の霹靂、寝耳に水とは、まさにこういう事を言うんだろう。


*******

…彼女と再会してから3度目の春を迎えた。

ダークムーンの共演から1年、…彼女は綺麗になった。
そんな彼女に周囲の反応は変わってきている…が、あの娘は持前の歪曲思考で、そんな変化にも気づかないでいる。

( あの娘は無防備で危なっかしいが、誰のものにもなったりしない…簡単に落ちるコじゃない )

そう自分に言い聞かせてみても、綺麗になるあの娘を見る度、焦燥は募る一方だった。

…もちろん、俺だって何もしてこなかったわけじゃない。

偶然を装って会いに行ったり、これでも…さりげなくアプローチだってしてきたつもりだ。
彼女自身にはまったく届かないソレも、彼女に群がる男達を牽制するには十分だった。

だから、一部の業界人の間で実しやかに…
俺たちがつき合ってると噂されることは、俺にとって好都合だったんだ。

いつかは現実にしてみせると思っていたし…ね。

でも、実際は…それまでの関係に「仲のいい」がつく程度の進展しかしていない。

相変わらず、俺達の関係は「仲のいい」事務所の先輩と後輩のまま     … 

彼女が俺を慕ってくれるのも、演技力を評価してくれてるからに他ならない。

それでも、時折…彼女が見せる表情に、期待をしてしまう俺がいる。

幾度となく経験した学習本能で気持ちを落ち着かせてきたが、最近では…そんな彼女と事務所で会う事さえ難しくなってきた。
彼女の活躍を思えばそれは至極当然のことで、喜んであげるべきなんだが・・・

「…フゥ…」

知らず知らずのうちに、ため息の数が増えていく。

ふと、携帯に視線を落した時…

「…かけてみれば?…今日なら、会えると思うよ?」

すかさず、そんな助言をしてくるのは、俺の頼れるマネジャー…社さんだ。
嬉々とした顔で俺をからかっては楽しんでいる彼だが、その情報にはいつも助けられている。
だが、してやられてばかりなのは性分じゃないと…つい、強がって…極上の笑顔で彼を黙らせた。

キラキラした笑顔で、何のことですか?とその会話を切り上げた俺だが、
最上さん欠乏症にならないよう…絶妙なタイミングで彼女と会えるよう仕向けてくれる彼には、いつも感謝している。

その日も社さんを事務所に送った後、欲求に負けた俺は車の中から彼女に電話を入れた。

「俺だけど…今、大丈夫かな・・・?」

いつも通りの挨拶が返ってきて、…俺は彼女を迎えに行く約束を取り付ける…はずだった。

だが、その日      、俺にとって…想定外のことが起きた。

「すみません…あの…、食事を作りに伺うことはできないんです…」

この後の予定はないって…帰るだけだって言ってたのに、断られた。
そんな事は初めてで、会えると期待してしまった分だけ落胆は大きかった。

( …けど、そういうこともある、よな。
以前とは比べようも無い程仕事だって増えてきているんだから… )

仕方ないだろうって自分に言い聞かせて、電話だけで我慢しようと思った。

「…あー…ごめんね、最上さんにだって都合があるよね…それじゃ、食事はまたの機会に…」

そんな会話を遮るように、彼女が切り出してきた。

「…すみませんっっ…今後も食事作りに伺う事はできませんっっ…」

     え…? 

ガツンって…いきなり後頭部を殴られたみたいな衝撃が走った。

いつまでもこの状況に甘えてちゃいけない…って思ってはいたけど、突然の終わりに頭がついていかなかった。
彼女は、なんだかんだ言いつつも、俺との約束をいつも優先してくれてたし、この前だって…そんな片鱗はまったく感じなかった。

        いつから考えていた?

彼女の変化に気づかなかった自分が悔しくて、納得できなくて…

「…っ…どういうことか説明してくれる…?」

気がついたら、そう問い詰めていた。

「それは…その、とにかく…ダメなんですっっ…」

そんな理由じゃ、納得なんてできない…

考えられる理由を思い浮かべながら、苛立つ俺に・・・彼女が云ったんだ。

「あの…、…」

「…何かな…」

努めて冷静な口調で続きを促したつもりだった…

「…あの、ですね…その、実はもう一つ謝らなければいけないことがありまして…
敦賀さんは覚えてないかもしれないんですけど…
…私の個人的な問題なので、敦賀さんにご迷惑をお掛けする事はないと思うんですが…一応、お伝えしておくべきかと思って…」


恐る恐る…様子を窺うような声で切り出してきた彼女に

( 謝らなければいけないこと    …って ? )

       嫌な予感しかしなかった。

「…それで?」

「ヒィ…ッ、じ、実は、その…ものすごく奇特な方がいまして…いろいろあって…その、お付き合いというものをする羽目に…いえっ、することになったんです!だから…その、」

「?!」

今…なんて言った   
彼女の口から出た言葉が信じられなかった。

    …嘘だろ…」

気がついたらそう呟いていた…

「…嘘…じゃないです…だから、その…」

困ったような声で、肯定された事実に・・・抑揚を失った声で聞き返す。

「…誰     ?」

「…え…っ…あの、」

「……」

「…ドラマで共演してる…西田悠君です…」

『西田悠』は、彼女が主演を務めているドラマで、相棒(バディ)を演じている男だ。
前作が好評で続編としてシリーズ化された今回のドラマでは、二人の関係にも少し変化があるらしい。
視聴者からの要望で、少しだけ恋愛色がプラスされた…って、困った顔で話してくれたのは記憶に新しい…。

共演者との恋… 
それは恋愛ドラマに限った事じゃなく、共演したことがきっかけで…つき合う役者は少なくない。

それは、職場が出会いの場になってる…社内恋愛に近い感覚のもので、一緒にいる時間が多ければ、その人間性に触れる機会だって多くなる。
そう…それは誰にも言えることだが、彼女に限って…
ラブミー部の彼女にはそんなことありえないと、俺はどこかで安心していたんだ。
不破が相手ならまだしも、まさか、突然現れた第3者に掻っ攫われるなんて…思ってもみなかった。

「…好き…なのか?」

ギリギリと締めつけられて、呼吸さえままならない…痛みが俺を襲う。
やっとの事で絞り出したその声に、彼女は…

「いえっ・・・あっ、で、でも…悪い人じゃないし…」

「!!」

その瞬間、ブチンっと何かがキレた音がした。

( …好きでもない男と付き合うって言うのか      ? )

そんな俺の気配を電話越しに感じたのか…

「と、とにかく…そういうわけで、すみませんっっ」

切られてしまった携帯からは…ツーツーツーという音が空しく響いている。

(   嘘だろう? あの娘が男とつき合う??
それも好きでもない男と       ? )

なんでそんな事になったのか、見当さえつかない…

嘘だ、これはきっと悪い冗談だ…そう、誰かが俺を…そう思った時、あの人(社長)の顔が浮かんだ。

あの人(社長)がまた何か企んで…きっとそうに違いない!

不甲斐ない俺を奮起させるために、ミッションと称して俺にこんなドッキリを仕掛けてきたんだろう…

          そう思いたかった俺は、急いで社長宅に車を走らせた。

現実逃避と言われても…認めたくなかったんだ。

だが、結局、それが紛れもない現実なのだと思い知らされただけだった。

彼女のそんな行動にショックを受けたのは社長も同じだった。(むしろ、社長の方が驚きが大きかった…かもしれない)

愛の伝道師としてのプライドが粉砕され、真っ白になった社長を残して俺は、彼女のマンションに向かった。

なぜ彼女がそんなことをしたのか、その理由がわからなくて      

このまま、君を失くすなんて      考えたくもなかった。

俺はまだ何も…この気持ちさえ伝えていないというのに、諦めることなんてできない。

→ 2話へ続く






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コメント

ありそうですよねー!

キョコさんが大人になれば、こんな展開も。

ま、本当の恋人関係になれるかどうかはともかく。

食事ぐらいなら、仲良く食べに行けそうですし。

どうなることやらー!

続き・・・・楽しみです!!

まさかの Σ(゚д゚lll)

蓮様、ヘタれている間に馬の骨登場ですか!!
ラブミー部って事に胡座かいていましたね…
焦ってますよね⁈ 焦って下さい!!
で、キョーコちゃんをちゃんと捕まえて下さい!!
でも、嫉妬深い蓮様も、焦ってもがいている蓮様も大好物なのでそんな蓮様も堪能しつつ、ハピエン待ってます!!
悠君ってどんな馬の骨なのかも楽しみです~\(^o^)/

Re: まさかの Σ(゚д゚lll)

コメレス遅くなりました~~
焦れ焦れの蓮さん、奮闘する馬の骨、悠君も楽しんでもらえるような展開をガンバリマス!

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