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☆Novel contents☆ 

(それまでのお話)1話 2話 


CASE1  ~ 馬の骨奮闘記 ~ 3話

(SIDE キョーコ)

まさか、私があの人と…あんな事になるなんて……

*******

あぁ、聞こえるわ…電源を落としたはずの携帯からレクイエムが…思えば儚い人生だったわね。
天を仰ぎ、迎えに来た死神に悪態をついていたら…( ← 現実逃避中のキョコさん 幻の死神に怨キョ攻撃中 )
急に視界が暗くなり…悠君のアップが近づいてきた。

「?!」

驚いた私が後ずさりすると、悠君はにこっと笑って手を握ってきた。

「…それじゃ、行こうか!」

そういって歩き出した悠君の姿に、一気に現実に引き戻される。

そう、これは現実なんだ      

彼の背中を見ながら、私は、数日前のことを思い出していた。

「京子ちゃん…敦賀さんとつき合ってるって本当?」

( なっ…なんで悠君までそんなことっっ… )

そんな風に聞かれたのは、それが初めてじゃなかった。だけど、そんな噂が流れてるだなんて思いたくもなかった私は素知らぬ振りを通した。

( どこの誰だが知らないけれど、本当何の恨みがあるっていうのよっっ!私と敦賀さんがほにゃららだなんて…そんなことありえないのにっっ… )

否定する度に、思い知らされる       

そうだよね、そんなことありえないよね…って安堵した相手の言葉に傷つくなんて…
…自分でもありえないって否定しておいて、本当にバカみたい。

      これから先も…この関係が変わる事なんてありえない。

私の事を気にかけてくれてるのだって…社長さんに面倒を見るように言われてるからで、あの人は先輩として心配してくれてるだけ…。

忙しくなってきたのにマネジャーの話を断ったのは…
あの人に心配してもらえる…未熟な後輩でいたかったから…だったのかもしれない。

忙しいあの人の手を煩わせてしまっていることを知りながらも、
私はその優しさに甘えてた       

私が、もっと早く決断できていれば…会いたいなんて望まなければ…
敦賀さんを危険に晒す事なんてなかったのに        …。

それにしても、あんな写真を撮られるなんて        

あれがマスコミのカメラだったら今頃はって、…考えただけでゾッとした。

真相はどうであれ、…言い訳なんか通用しない。
でっちあげでもなんでも記事になってしまえば、それだけであの人の経歴に傷をつけることになる。

これでよかったんだ         

例え、怒らせて、絶交されたとしても…これであの人を守る事ができるんだもの。

私はただの後輩なんだから       

これでよかったんだって何度も自分に言い聞かせた。

それにしても、悠君が…あんな条件を出してくるなんて思いもしなかった。

「…なんで俺が、怒ってたかわかる?」

そう聞かれて、あ、怒ってたんだ…って…逆に驚いた。
だって、ショータローみたいに激高したわけでもないし、敦賀さんみたいに大魔王を光臨させたわけでもない。
( 敦賀さんだって、私以外の人には悠君みたいに穏やかな人に映ってるんだろうけど…)

まさかあの流れで、悠君に告白されるなんて思ってもみなかったし…

悠君、すごくモテるのに…(敦賀さんには負けるけど…)
何で私相手にそんな事いうんだろって思ったとき、思い出した。

スタッフのある人に何度も食事に誘われて困ってた時、悠君に云われたこと…

「…クスッ京子ちゃんって、恋愛に興味ないんだね?役者だったら…いろんな人と付き合って経験値上げたほうが、演技にだっていかせられるのに…まぁ、好きでもない人と付き合う必要はないけど、付き合ってみないとわからないことだってあると思うよ?俺だったら、その人を知る為にとりあえず、付き合ってみるけどなぁ…」

柔らかい物腰につい、そういう考え方もあるのね…って流されそうになったけど、この人は貴島さんと同じタイプの…いわゆるプレイボーイなんだわって確信した。
だから、食事に誘われるようになっても、気をつけなくちゃ…って断ってきたんだけど。

「彼と付き合ってないっていうなら、俺と付き合ってよ…?
そうしたら…信じる…この写真も、消してあげるから…」


悠君の告白に…ドキドキしなかったかといえば嘘になる。
普段の飄々とした彼とは違っていたから、本気で私の事…好きなのかなって思った。

でも、あの悠君の云うことだから…もしかしたら、私の反応を試してるのかもしれない。
ちょうど、役の上でもそういうシーンを演じるようになっていたし、もしかしたら役作りの一環でこんなことを言いだしたのかもしれないって・・・。

とりあえず、付き合ってみる…付き合ってみないとその人の本質はわからない。

どこまで本気なのかわからないけど、写真を消してもらう為の条件が、彼と付き合うことなら…私に他の選択肢は残ってなかった。

そして、それを了承した時、あの人からの電話が鳴った      

出ないの…?って聞いてきた彼は、戸惑う私にハッとその顔色を変えた。
そして、携帯を奪って表示を見た彼は僅かにその顔を歪ませた。

なんでこんなタイミングで電話が鳴るのっっ…早く切れてって祈ったけど、通話ボタンを押した携帯を悠君から返された。

…無言のまま、私を見下ろす彼の目が        

付き合ってないんだよね?だったら…どうするべきかわかるよね…って語ってた。

********

そして、今…私の目の前には、美味しそうな匂いをさせたハンバーグが運ばれてきたところ。
…メニューにはない半熟の目玉焼きが、ハンバーグの上でキラキラと光ってる。

( 本当に美味しそうだわ…じゅるっ この香り、あの肉汁… )

好物だって前に言ってたよね…って、ここのハンバーグは絶品だから食べてみてよ…目玉焼きも特別にのせてもらったんだよって、悠君は向かいの席でにこにこと笑ってる。

住宅街の中の隠れ家的レストラン…芸能人御用達の店らしく、全室が個室になっている。
きっとあの時に予約したのね…私を車に乗せた後、悠君は誰かに電話をしていた。

流れるようなエスコートに、文字通り流されて…ついてきてしまった。

          もちろん、断ろうとはしたのよ?

…でも、彼女なら食事位…一緒に行ってくれるよねって…運転席の悠君は笑顔で言った。

口調はいつもと同じく穏かなのに、その瞳は有無を言わせない強さを持っている。
悠君って、結構強引なタイプだったんだ…断れないってわかってて云ってるんだもんね。

結局、まだ…あの写真も消してもらえていない          

こうして悠君と食事を済ませた私は、そのままマンションへ送ってもらう事になった。
次から次へと…話題を振ってきて、切り出す隙を与えてくれない悠君。

車は目的地に到着してしまった…最後のチャンスとばかりに写真を消してって、云おうとしたら、…降りないならキスするよって…真顔でみつめられてしまった。
その言葉に慌てて車から降りた私に、悠君は苦笑してた。

「それじゃ、また明日…」

走り去る車を見送って、はぁ…とため息をついた時、バタンって…遠くで車のドアが締まる音がした。
コツンッ、コツンッ…と近づいてくる足音が聞こえてきて、私も早く部屋に入ろうと歩き出した時

「…彼とずっと一緒だったんだ…?」

聞き覚えのある低い声に、ピシッッと全身が凍りついた。
踏み出した足が張りついたみたいにその場から動けなくなってしまった私に、足音は容赦なく近づいてくる。

( ヒィ~~~~~ッ…怖すぎるっっ…どうしよう、どうしようっっ)

プチパニックを起こしていた私は、今さらだけど、聞こえなかったふりをしてそのまま逃げ出そうとした。
だけど、背中から伸びてきた腕にあっけなく掴まってしまった。

「…っ…」

…逃げ出すことに失敗してしまった私は、覚悟を決めて振り返った。

「つ…敦賀さん、どうしてここに・・・」

「どうして…って、それは俺のセリフなんだけど…さっきのが、付き合うことになった彼?」

…ヒィ~ッ、す、すごく怒っていらっしゃる…でも、私は勇気を振り絞って答えた。

「そ、それは…敦賀さんには関係ないことです」

すると、ひどく傷ついた顔をして…反芻するように呟いた。

「…俺には関係ない・・・」

なんで、敦賀さんがそんな顔をするの…好きな人がいるくせに・・・
まるで私の事が好きみたいな…そんな顔しないでよっ
ずっと押し込んできた想いが溢れだしそうになるじゃない…っ

「…っ」

顔を背けて飲み込んだ言葉、するとエントランスの奥から誰かが降りてきた声が聞こえた。
コンビニに向かうらしい数人の話声に、私は車の方へと敦賀さんの背中を押しながら云った。

「とにかく、今日はもう帰ってください…こんなところ誰かに見られたら…」

だけど、彼は動こうとしなかった…私をみつめて…苦しそうな顔で…

「・・・俺とはスキャンダルになりたくない…から?」

「当たり前じゃないですかっっ、何の為に私が…っ」

そこまで言ってしまったと思った。
その言葉を聞き逃して…くれるはずもなく、ぎゅっと抱き寄せられた私は、彼の腕の中にすっぽりと隠される様にしてその場をやり過ごした。
冷やかすような声をかけられながら…話声が聞こえなくなるまでの間、ずっと…抱きしめられていた。
そして、静寂が戻った時、耳元で彼が私に囁いた。

「…続きは家で聞かせてもらうよ…いいね?」

→ 4話へ続く






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コメント

キョコちゃんピンチ続きー!

でも、蓮さま家行きのピンチは、読者的には嬉しい流れ。

どーなるのでしょうね。
ドキドキしながら憑いていきます!

Re: キョコちゃんピンチ続きー!

早速コメありがとうございます~。
そうですね~
この流れはいつものパターンですからねぇ…
そのまんま…じゃあ、芸がないから…
いつもとは違う何かを考えてみようかなぁ~。フムフムフv-238

え~

後、2話くらいなんですよね⁈ なのにいつもと同じじゃない「フムフムフ❤️」ってなんなのですか~!! 最近、ドキドキで心臓に負担がかかっている気がします(笑) 次の更新楽しみに待ってます~\(^o^)/ 心臓鍛えて(笑)

Re: え~

楽しんでいただけてるようで嬉しいです。
いつもと同じ…ではないつもりで書いてるけどどうだろう…(汗)
自らハードルをあげていってしまうMな私?!
続きもガンバリマース!

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