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☆Novel contents☆ 

本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。

               一人でなんか、泣かせたくなかった…

だから              

CRYSTEAL STORM ~  君の涙 ~

( SIDE 尚 )

誰よりも近くで見てきた… お前が母親の事でずっと傷ついてきたことも・・・

だけど、俺の前じゃ、お前はいつも笑ってたから、一人で泣いてたなんて知らなかったんだ。 

今さら…だって言われても、それでも心配なんだから仕方ねーだろう? 

俺の事を誰よりもお前が理解してるように…俺だってお前をわかってやれる。

俺は困ったりなんかしねーから、一人で泣くなよって…

俺の胸で、泣きたいだけ…泣かせてやりたかった。

そう思って会いにいったのに…結局、俺は何の力にもなってやれなかった。

…感情を吐き出してやるさえ         

        一人に…して……」

何も映さない瞳…
感情を亡くしたキョーコに言われて、俺はまた固まってしまった。

でも、あの頃と同じ理由で固まったわけじゃない…

俺を必要としていないキョーコに、
今の関係を突きつけられた気がしたからだ。

どんな感情であれ…キョーコにとって俺が一番なら、構わないと思った。

例えその感情が恨みや憎しみで占められてるとしても、
キョーコの感情を揺さぶることができるのは俺だけだって…
確かめて、見せ付けて…刻み込んでやったキス。
さっきのキスだって…恋愛感情からしたものじゃない。

なのに… クソッ…なんで俺がこんな気持ちにならなきゃいけねーんだ。

突き放されて、俺の方が傷つくなんて…ありえねーだろ?

キョーコのくせに…  って、憎まれ口しか叩けなくて、ずっと目を逸らしてきた。

本当は、俺に対する執着心が薄れていってるんじゃねーか…って、キョーコの変化に、感じてた焦り。

…いつだってアイツの一番は俺だったから…

キョーコを好きに出来るのは俺だけだって…どんな事をしたって離さない自信があった。

その自信が今、大きく揺らいだ…。

ショックで暫くの間、茫然としちまった俺は、キョーコがいなくなった事に気づいて、慌てて追いかけた。

( …一人になんて…できるわけがない…だろっ!)

******

息を切らせながら、誰もいない公園のベンチに座ったキョーコを見つけた俺は、ほっと胸を撫で下ろした。

しかし、それ以上近づく事はやめて、離れたところから…キョーコを見守る事にした。

そうする事しか、今の俺にはしてやれないから…

キョーコは、泣きもせず、ただ…ベンチに座っていた。

俺が来なければ、キョーコは泣く事ができたのか…と思うと、胸が苦しくなった。

              それでも一人でなんか泣かせたくなかったんだ。

苦々しい想いとやり切れなさを感じながら、俺はキョーコに視線を戻した。
その時、キョーコに近づくあの男が目に飛び込んできたんだ。

( なっ…なんで、アイツがっっ… )

俯いたままのキョーコは、まだ、あの男の存在に気がついていない。
アイツの登場に、募る焦燥…だが、そんな気持ちとは裏腹に俺は自分に言い聞かせてた。

どうせ、お前だって何もしてやれない…
俺に出来なかった事をお前が、できるわけがない…って

なのに            

アイツの存在に気づいたキョーコは縋るような目でみつめて…泣き出したんだ。

( 俺の前じゃ、泣かなかったくせに           。 )

アイツは、腕を広げて、何も言わずにキョーコを優しく…抱きしめた。

あの男の温もりに触れたキョーコが、堪えきれず大粒の涙を零して泣きじゃくる。

( …なんで、お前が…っっ…それは俺の…っっ )

今すぐ飛び出して、あの男を引き剥がしてやりたかった…
湧き上がる嫉妬と怒り…で腸が煮えくり返りそうだ。

なのに…っ キョーコの涙が俺を動けなくさせる            。

やっと悲しみを吐き出せたキョーコ… 

「ごめ…なさっ…」

嗚咽交じりに謝るキョーコに、首を振り、優しい笑みを落とすアイツは
まるで、すべてをわかってるかのような顔で        

好きなだけ泣いていいんだと…あやすようにその頭をなでた。

互いに信頼しあってるのが伝わってくる…その姿は恋人同士にしか見えなかった。

( …ざけんな…っっ アイツに躓く事なんかないんじゃなかったのかよっ… )

信じられなかった…信じたくなかった。いつの間に…そんな関係になった?

それまでのやり取りが走馬灯のように駆け巡る…

キョーコの一挙一動にヤキモキさせられて、こっちはずっと振り回されてたっていうのに、
バカみてじゃねーか!

しばらくして、泣き止んだキョーコを送っていこうとするアイツが、こっちを見た。

(…・・・気づいてたのか?!) 

俺を一瞥して、ピクリと眉を寄せたあの男は、俺の方に向きそうだったキョーコの視線を遮るように携帯画面を開いた。

いつも通りを取り戻したらしいキョーコとアイツは、楽しそうに話している。

さっきまであんな顔をしてたくせに…
泣いて感情を吐き出せたらしいキョーコは、はにかむような笑顔でアイツを見上げてた。

それは、以前のキョーコが…俺に向けてたものと同じ…いや、それ以上の笑顔だった。

その笑顔が俺にとどめを刺した              。

胸に感じる激しい痛み…いろんな感情が渦巻いて俺を飲み込もうとしてる。

それでも負けを認めることは出来ない…

「 俺を騙すなんて…いい度胸じゃねーか… 」

俺はお前を手離すつもりなんてねーからな、絶対に…逃がさない。

              逃がしてたまるかよっ。

今日だけだ… 涙に免じて見逃してやる。

俺は負けたりしない…誰にも負けないって…
                   お前とそう約束したんだからな。


~ FIN ~


         


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