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☆Novel contents☆ 

2010.2月に書き始めた作品です。
26巻 ACT.152バイオレンスミッションフェーズ1以降の展開は含まれておりません。

Switch ~君を守りたい~☆contents☆ 


Switch ~君を守りたい~ ACT.4

(SIDE 尚)

キョーコを連れてきたのは、越してきたばかりの新しいマンション。

不破尚不敗神話と称された昨年末からの活躍に、アカトキが、設備も一新したスタジオ兼自宅として用意してくれたものだ。
この部屋には、マネジャーである祥子さん以外、まだ誰も入った事がない…俺の完全なプライベート空間。


軽井沢の一件で、俺にとってキョーコがどんな存在なのか気付くことができたっていうのに…俺は素直になれずにいた。

あの時はどんな感情であれ、キョーコの中で俺の存在が一番でかけりゃいいと思ってた…
俺の存在に取って代われるヤツなんていないって自信があったんだ。

だが、厄介な事に…芸能界一○○(ピー)な男がキョーコに惚れてるってことにも気づいちまった。

しかもアイツは俺の知らない間に、先輩面してキョーコとの距離を縮めてきてやがる…。

そして、それは、キョーコにも変化をもたらした      …。

尊敬なんて言葉で誤魔化しても、キョーコの変化に気づかない俺じゃない。

俺はそんな不満を、ビーグルから挑発されたあの日、キョーコにぶちまけちまった。

バレンタイン前日…あの日、キョーコが放った言葉は、俺の胸に深くつき刺さった。

「私に隙を作らせたの アンタのくせに!」

         キョーコを変えたのは…俺

でも、あの頃のままのキョーコだったら、俺はきっとこんな気持ちにはならなかった。

俺は今のおまえが好きなんだ。
会えばケンカばかりだが、対等な関係が心地いいとさえ思ってる。

だけど、キョーコを傷つけたのは紛れもない事実だ…

こんな俺が、今さら…キョーコに何て言えばいいって言うんだ?

だから歌に託した…アイツの誕生日に発売したバラード。
現時点でも俺の№1ヒット曲になってるあの曲は、キョーコへのラブソングだ。

…当のキョーコは気づく気配すらないが、いつか届く日がくる…って信じてる。

偶然でもなければ、キョーコに会うこともできない俺は、ミルキちゃんの携帯からキョーコの携番をGetした。(内緒で盗み見た)

そして、久しぶりに聞くキョーコの声に、思わず無言になってしまった俺は…

「つ、敦賀さん?」 

聞きたくもない名前を聞かされる羽目になった。

何かを期待するような…オンナの声
非通知のナンバーに真っ先にあの男を思い浮かべたキョーコに、俺は焦りを感じた。

アイツにキョーコを奪われるかもしれないって…激しい焦燥が俺を襲った。

だけど俺は、それを…認めたくなかった。

俺の中で燻るジレンマ…素直になれない俺は、それを怒りとしてキョーコにぶつけた。

綺麗になっていく…アイツの隣りで笑ってる…
俺の知らないキョーコを見て、いてもたってもいられなくなった。

そして、俺はあの日…アイツの目の前でキョーコの唇を奪った。

わざと憎まれるように…俺を刻んで…憎んで、俺をもっと憎んで、
他の男のことなんか考えられなくなるように       

俺に囚われていればいいんだって、そう仕向けたはずだったのに…

キョーコはそんな俺の気も知らないで、どんどん綺麗になっていく。

気づけば、俺の方がキョーコに囚われていた。

キョーコへの賞賛を聞くたび、募る苛立ち…抑えきれない独占欲。

( キョーコは俺のもんだ。俺の…誰にも渡さない、渡せない。)

ミルキちゃんから渡された脚本を読んで確信した。

キョーコとの共演…アイツはこのチャンスを逃さない、きっと。

キョーコを誰にも渡したくないと思うのに、目の前にいるキョーコに…俺は言えずにいた。

それまでの俺が…プライドが邪魔をして…言い出せなかった。

そんな俺にしびれを切らしたのだろう。

「…話があるっていったのはあんたでしょ!言わないんだったら帰るから!」

キョーコからの怒声に、俺はやっと重い口を開いた。

「おまえ、富士のドラマ…やるのか?」

その言葉にキョーコは目を見開いて驚いた。

「なっ、なんで、あんたが知ってるのよ?」

俺は、脚本をキョーコの目の前に出して言った。

「ドラマの主題歌、俺が作ることになったから」

「・・・っ、そ、そうなの・・・」

動揺を隠しきれないキョーコは、言葉に詰まってる。
そんなキョーコを前に…俺は、俺の言うことなんか聞くわけないってわかってたのに、つい、いつもの調子で言ってしまった。

「やめとけよっ、おまえには無理だ。…迷惑をかけるだけだろ?」

「あ、あんたには関係ないでしょ!」

ムッとした顔で言い返してきたキョーコに、言い返す。

「やるのかよっ」

「やるわ。やるに決まってるじゃない!」

売り言葉に買い言葉、いつもの軽口の応酬が始まった。
言いたいことは別にあるのに、口をついて出てくるのは、そんな言葉だけ…
苛立つ俺は、脚本をテーブルに叩きつけて言った。

「おまえ、ちゃんと読んだのかよ!!」

「よ、読んだわよ・・・読んでないわけないでしょう?」

キョーコの目は泳いでた…でも、恋愛ドラマだってことはわかってるはずだ。

あの男がキョーコに…

二人のキスシーンを思い浮かべてしまった俺は、ギュウっと締め付けられるように苦しくなる胸を押さえて…言った。

「・・・っ、イヤなんだっ…俺がっ」

それは、素直になれない俺が…振り絞って声に出した本音。
キョーコをみつめ、引き寄せようとした時、目を背けながらキョーコが言った。

「私はもう恋なんてしない。…でも、女優だから、ドラマの中では、何度でも誰とでも恋をする。
だから、私は敦賀さんにも恋をする…このドラマの中で、きっとしてみせるわ」


決意に満ちたキョーコの…アイツに恋をするという言葉が、胸を抉る。

こいつは女優…女優なんだ。
これは仕事なんだ。キョーコが断れない立場にいることなんて最初からわかってた。
だけど、俺を刻みつけたはずの…あのキスの前に見た表情が忘れられなくて…不安なんだ。

…怖いんだ…おまえを失うんじゃないかって       

俺は、このまま何もできないのか?何か俺に出来ることは…

そう思って視線を落とした時、さっき叩きつけた脚本が目に入った。

「!」

そうだ、この手があったじゃないか!!

「…なら、俺も出る」

脚本を拾いながら、そういった俺に、キョーコは呆れたような顔をして云った。

「…はっ?…何いってんのよ、あんたは歌手でしょ!
…演技もできないくせに馬鹿なこと言ってんじゃないわよっ」


そして、憤慨したキョーコは思いつく限りの罵声を浴びてせてきたが、俺はそれには耳を貸さずに次の算段を考え始めていた。
まずは祥子さんに電話して、それからミルキちゃんに…と、交渉方法を思いついた俺は、文句を言い続けてるキョーコに向かって、いつもの自分を取り戻して言った。

「おまえにできて、俺様に出来ないことはない!」

突破口を見つけた俺は、意気揚々とそう言ってみせた。
そして、いつもの調子で…キョーコをからかってやろうとした時、キョーコの携帯が鳴ったんだ。

→ 5話へ続く

[ 加筆修正 2013/11/8 ]
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